介護師の古武術講習会の意義

先だってお客様より『甲野善紀身体操作術』というDVDを見せていただきました。


感謝です!!m__m


繰り返し楽しんで見せていただきました。


私の友達のダンサーは甲野先生の顔が・・・というような、
まったく身体操作とは違うレベルでダメだしをなさってます。
でも私としては、
やはり一芸に秀でた身体の連動した動き。


体の部分が優れて機能分化した巧みな使い方。
それをうまく統合して動かしている姿が見える。


いいですね〜。
なにげなく動いてそうに見える一挙手一投足にも感じ入るところがある。


DVDの映像で介護師をしている方々が講習を受けているシーンがあった。
古武術的な動きの術理で合理的に横たわる人を持ち上げている。
重いひとが簡単に持ち上がる。
その姿をみて『おぉっ!』と歓声とどよめき。


介護をしている人たち。


重い人を持ち上げたり体を起こす作業により、
数年間で体を壊すといいます。
働けなくなり離職する。
すると新人さんがやってきて数年後に同じように体を壊し。
という悪しき循環があるという。


その説明をする介護師の女性からは、
自分たちが一種の捨て駒のような存在としか見られていないという、
悲痛な憤りを感じます。



だからこそ自衛して体を壊さないようにしなければならない自覚がある。


本場のアメフト選手の現役続行は平均3年くらいというが、
体がそうとうに頑丈でなければ介護師の方々も3年くらいもするとつらくなる。


そうならないためのヒントをいただけるというので、
真剣に学びがんばっておられる様子が印象的でした。


そういえば私が小さな出版社でなんでも雑用および数ページ任されという
お仕事中だったころ。
本の出荷にはクロネコヤマトのブック便だった。
その集配のおじさんと仲良くなったのだが、
あるとき体を痛めてしまい離職するしかないといって辞めていった。



さびしかったなぁ。。。。。


本も冊数が増えれば重い。
だけど本だけを扱っているわけではなく、
数十キロの鉛の鉄なども持っていた。
それを車に荷積みしたり降ろしたりするのもきつい。


体に負担がかかりすぎる業種の方々は、
いつか体を痛めて辞めていかれる割合が多いようだ。
経営者もその辺はドライに考えているのかもしれない。


そのようなことだから、
介護師の方々がマジックを体験するかのように、
重い人を軽々と体を起こせるようになったときの喜びは
想像以上のありがたさを感じることだろう。



その真剣すぎるまなざしが甲野先生に突き刺さりすぎると、
甲野先生もたじたじになることだろうが。
めげずにがんばっていただきたいと願います。^-^;