生涯現役で働ける場と体を確保して生き抜こう


生き抜くための自己防衛に前向きであること。
賢明なライフプランに、生涯現役で暮らす体を維持すること。
そこに着目する必要があるのだと思っています。




先日、初回でお見えになられましたお客様とお話をしていて。
定期的にご高齢のお宅におじゃまさせていただく職業をなさっておられるお客様の言葉で、
印象に残ったことがあります。



一般家庭で庭がある高級なたたずまい。
そちらにてお仕事をなさっておられる。


毎年、一定間隔でお仕事の依頼を受けるそうです。


すると依頼主の健康状態が、
ご高齢であるがゆえなのか、
次のような変遷をたどっていることを目にされるそうです。



現場のお宅に来たときには、『元気 』だった。


それが、毎回訪れる度に健康状態が下り出す。
そのような様子をみることがあるそうです。




次回、そちらのお宅へ訪れたとき。 『 膝が痛そう 』 だった。


次回、そちらのお宅へ訪れたとき。 『 杖 』 をついていた。


次回、そちらのお宅へ訪れたとき。 『 車いす 』 を利用していた。


次回、そちらのお宅へ訪れたとき。 『 寝たきり 』 になっていた。



もしもそのような流れが自分の人生に訪れ、
いずれ自分の身体にも起こるかもしれない。
そんな想像をすると、やりきれない気持ち。


毎回、徐々にステップを踏んで、
身体は自由が利かなくなっていく。


人の身体は、いずれ不調を迎える。
その現場を、実際に身を持って感じるようになるとき。
それが他人事じゃないと理解し出す。




徐々に自分の身体の動きが自由を失う経過中も、
自分の身体の能力は昔の好調だったころを忘れたわけではない。
だから、こんなことになるなんて・・・と、いらだちますし、つらくなるのです。
そして精神的にも肉体の衰えから恐怖の気持ちを募らせていくでしょう。



今後の身体の動きがつらくなる際の未体験ゾーンに不安を感じている。



今が問題がないから大丈夫だろう。
そんな遠い話に感じていたとしても、
賢明で慎重な方であればあるほど、
自己防衛を積極的に打って出る。


そこに注力するよう心がけていくのでしょう。



そのような気持ちで私のところへ足を運んでいただけたそうです。





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老後破産というと、縁遠いように思えますが、
フェイスブックで誰かの書き込みを読むとき、
3000万円の蓄えがあっても、決して安泰ではないといいます。
自分や相方が病気になって健康を害すると出費がかさみ収入が心許なくなる。


両親の介護で職を辞す場合やまたは子供がいても働かない子供だと等があったり。
様々な場面で経済的な危機的状況がでてきているようです。


年金額が生活を支えてくれるわけではないのは知っていたのですが。
老後破産という言葉はあまりに過酷な将来ビジョンを投げかけてきます。




老後破産を起こさないためには健康をキープして生涯現役することが有効な手立てだそうです。



老後に収入量が減っても後からも稼ぎが入ってくる。
そうなると今まで持っている預貯金が急速には減らない。
介護にお世話にならず医療費に多額な出費をしないなら、
それだけ有利に働くのでしょう。


「まとまった貯蓄に安心するな!」


つまり『 健康をキープして生涯を通して働ける  』 ようにしていく考え。


働き続けて収入をある程度キープできれば、
貯金が少なくてもやっていくこともできるはず。


そんな忙しない老後は嫌といわれそうですが、
仕事で社会貢献をしていて、
いつまでも「あなたがいてくれて助かるよ」といってもられることがうれしいみたいです。


ちなみに、私がこの貯金が少なくても仕事をしっかり続けていてやっていけているというのはうちの母のことなんです。






個人的に母にしてやれることといえば、
定期的に施術をさせていただくことくらいでしょうか。


ともに生活しているので、数カ月前から母の心臓の具合が悪くなりそうだなとか、
事前になぜだかわかっていて施術ではその部位のリリースを勉強しはじめる。
私の施術の仕事中でも、そのときは心臓周囲の胸郭部分のリリースが妙に丁寧になっているし。



そして母がいざ、ちょっと心臓に負担がかかってというときが、必ずきます。


母の顔色を伺って「やっぱり来たか!」となって、
すでに組み立てていた心臓部分の負担を軽減させる施術法を施す。
そうやって幾度の波の上下があってもメンテナンスしてきました。



ただ母は、まったく医療費がゼロだということではないのですが、
それでもおかげさまでずいぶん低く抑えられていると思います。


そしてありがたいことに、82歳で現役で働いてくれています。




日々、「私は仕事が丁寧で速いんだよ」と自慢気に話してくれます。


社会に対して貢献し続ける姿勢といえばかっこいいですが、
自分で遊ぶ金は自分で稼ぐというスタイルを貫いています。
賢い方々のようにホワイトカラーのしごとではありませんが、
必死にブルーカラーガテン系でがんばってます。


私の知り合いの方で施術家を目指す方がいるのですが、
お母様の体調不良により、実質長期に渡りその道を延期せざるを得ないといいます。
そのようなお話を、聞かせていただくときに、
私がひとりで施術を自分の思うままにさせていただいているのは、
幸せなことと、ありがたさをかみしめています。





行く先には私自身の体は、
自分で自分に施術を施すことができません。
だから身体操作法の質をあげていくことで
将来の老いるときの体に備えなければならないと考えています。


どこかで帳尻を合わせることができればと願っています。


貯金が少なくても楽しく生きていけるかどうか。


それが可能なことなのかどうか。


私は母の生き方をみていて、それはできるんだなと信じることができています。
感謝しているところです。




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ちなみに私は不安症的なところも、肝っ玉が大きい訳じゃないのでありますので。


母の生き方のような、具体的に目の前で見えるような生きる見本をみていなければ、
下記の本を読んだら、、、もう、不安でいてもたってもいられなくなるところです。。。



老後破産:長寿という悪夢



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 内容紹介
 

 大反響「NHKスペシャル」待望の書籍化!


 平均的な年金支給、自宅を所有、ある程度の預貯金……
 それでも「老後破産」は防げない!
 子供のリストラ、介護離職が引き金で親子共倒れ──
 なぜ起きるのか、その実態はどうなっているのか、予防策は?
 「破産予備軍」も含め、驚くべき現状を追った衝撃のルポ!
 

 「こんな老後を予想できなかった」
 「早く死にたい」
 

 年金生活者が些細なきっかけで陥る「老後破産」
 あなたも例外ではない。

 
 ●日常起こる病気やケガ、医療費負担が悲劇の入口
 ●家族思いの「介護離職」に潜む親子共倒れの罠
 ●減り続ける年金、預金ゼロへのカウントダウン
 ●「一人分では暮らせない」配偶者の死亡で年金が激減
 ●使えば使うほど家計を圧迫する介護サービス
 ●約半数の独居高齢者の年金は、生活保護水準以下
 ●「地方は裕福」は幻想、農村にも拡大する老後破産
 ●1100万人越えワーキングプアは破産予備軍
 ●我が子のリストラで始まる連鎖破産
 ●最後の砦のはずが・・・生活保護支援の壁


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生涯現役で働ける場と体を確保して生き抜くこと。


そこに活路をみいだしたいなと感じる、この頃です。 ^-^



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