ぎっくり背中って、なったことありますか?

あまり詳しいことは申せませんが、
介護のお仕事をなさっておられる方から
仕事中にぎっくり背中になって困ったと。



左側肩甲骨のちょいした当たりの起立筋がぎっくりする感じで、
なった時点では痛いなぁ〜という感じがあるが。
しばらくすると治るだろうかと思っていたが。。。


ただギックリ腰は大腰筋の筋肉が断裂等するばかりのコアのダメージですが、
おそらくぎっくり背中は広背筋と起立筋が交わる部分にかけられた強烈な摩擦が
その場の筋膜の癒着を生じさせていき、
あとひと押しの状態になっているときに力仕事の利用者さまのご高齢の方を持ち上げた瞬間。
それが魔女の一撃になったのでしょう。


場所が心臓の近所ですから、
ぎっくり背中をすると不整脈が出てしまい、
心臓病にでもなったんじゃないかしらと不安になる。
肩甲骨が稼働できない状態で四肢を動かす不自由が、
体の四肢末端までしびれや痛みなどの影響がでます。


そういったことで、
えらい目にあったと申されていました。


どうやってそれを改善させればいいかわからずシップ等での対処にとどまり放置すると、
菱形筋も引き連れがおきれば胸椎の歪曲がでてしまい、
その後の免疫力の低下が懸念されたりもしますから。
やはり、早々に専門家に見ていただくことも検討いただければと思う次第です。


たとえばそんなときには、早々に患部を含めた起立筋の上端からお尻の方までキネシオテーピング。
状態がひどいときは、キネシオテーピング、二枚重ね。 ^0^;
そうしていくと患部一点に負担を強いる感覚がテーピングした瞬間から低減するので、
胸郭の歪曲を少なめにしていただけて胸腺に問題を起こさせる心配が減りますからお勧めです。


最近では、整骨院等でもキネシオテーピングを使ったサポートをしていただけるところもあり、
ネット等で自宅近所のところにそのような先生がいないかと調べて行ってみるのも手ですよね。
また近所にそのようなところがなければ
マツモトキヨシ等の街のドラッグストアにもキネシオテープが販売されていますから、
そちらを購入して頂き試していただければと願う次第です。



介護のお仕事は、私は経験がありません。
どれほど体にかかる負荷が厳しいのかは想像するのみとなり、申し訳ないところです。


利用者様が骨密度が薄まっているときには、
骨折などありえないほどの軽い衝撃で骨折に。
そおようなことを知っておられて介護をなさる方々は、どれほどの緊張を強いられているか。。。


私も施術のときには、
相当な緊張した精神状態で細心の注意をしています。
ですが、介護をなさっておられる方々ほどの比ではないでしょう。
察するに、あまりあります。



ぎっくり背中になるときは、
重心が高すぎる状態で重いものを持ち上げたからということです。
ですがなかなか自分の重心がどこにあるのだろうかということを、
冷静に観察してベスト状態を探るような余裕はない。


利用者様を持ち上げるときに、
手の橈骨側の力を抜いて尺骨側で救い上げるように持つといいが。
そうすれば持ち上げようとする側の下腹に力が入り重心が下がる。
それで広背筋が肋骨側に強く密着しないですみますから。


あとは下半身の筋肉を十分に柔軟性に富んだものとして、
膝に来る力みを抜いて、つま先で地面をけるとか圧迫するとかいうのではなく、
移動する重心を「足裏全体で拾うような感じで着地」していくようにしていく。
弾力性ある下腿の筋肉を作ることが大事なのです。
これぞ、歩法の基礎といえることでしょう。


そのような下腿のちからが備わらない限り、
腰や背部に負担を強いてしまいかねません。
必ず蓄積疲労を身に強いていきますから、
軽い体を丸めたりそらせたりするエクササイズなどをして
凝りすぎないように散らしておくことも必要でしょう。


ですがやはりこういった注意しておきたいことも、
普段から合気などで人を崩す経験を積んでいないと、
いきなりやってみていただけますかと言われても困りますよね。
勝手がわからず自信が持てないため、
知識は得たが実践では使いづらい。




介護のお仕事をする方々の中で、
自らの体調を崩し離職する人が
多くおられると言います。



数ヶ月のみっちりした相応の対人身体操作方法を学んでいけるような機会があれば。
しっかりした研修制度が受けられるようなサポートが法制化されて、
それ分は国からそのような代行機関への援助金が出て運営されれば
ぎっくり背中とかギックリ腰とかが少なくなるのかもしれません。


そうなっていただければいいのだがと、思った今日このごろです。