『人相』と『体内相』


人の顔のパーツ。
目や鼻や口など。


似顔絵を描くときに同じ目の形でも、
目を吊り上げたり吊り下げたり、
眉毛と目を離したりくっつけたりする。


そうすると目を吊り上げれば怒った顔。
目を吊り下げればにやけた顔。


感情によって顔の表情がさまざまに変化する。


ただこの感情は顔の表情に表れるだけではない。
体表だけではなく体内の変化も同時に現れている。
血管、神経、筋肉、内臓、経絡、骨格などにです!


実にさまざまな変化がおきている。
だが体内という目に見えない部分。
見過ごされる。


表情が眉をしかめて相手を威嚇し続けた人の顔は
眉頭が近寄り眉間にしわが寄る。
その表情は他人を威嚇する必要がないときもそのまま。
眉間にしわがより眉がつりあがっている。
つまり顔のパーツが威嚇状態で固まってしまう。


感情は顔の表情に影響を残し続ける。


これが後天的な『人相』の決定因子となる。


それが体内の諸器官にも同様な影響を残してしまうものなのです。


たとえば怒れば眉毛が吊り上る。
それは誰しもピンとくるだろう。


ボディパーツにも顔のパーツ同様に変化がおきる。
怒れば肩が吊り上り背中が緊張する。
肝臓や胆嚢が固まり、神経や腱に負担が強いられる。
しばらく怒りを胸中にもち続ければ、
顔のパーツが怒り続けていると同時に、
ボディパーツも怒り続けた位置に留まる。


それはまるで人相と同じ。
体のなかの相も感情で造られる場合があるのです。


つまり怒ってい場合には目が怒っているだけではなく、
体の内部の臓器やその他さまざまな器官に怒っている。
怒ったときの臓器の置かれる位置に追いやられる。


その感情の繰り返しが体内のボディパーツの位相をずらし、
体の中の正常な位置を失う。
それが何らかの機能低下などの問題を伴うこととなる。
『人相』に対して『体内相』といえるかもしれない。


『人相学』で体の各器官の不具合を言い当てることができるのは、
それは人相と体相が感情という軸で交わり密接な関連性があるから。


そういった側面もあると思う。


感情と血管、神経、筋肉、内臓、経絡、骨格などのボディパーツとの関係性。
それをつぶさに観察してみれば興味深い発見ができるかもしれない。