書籍紹介:『フィジカルアセスメントガイドブック』

医師や看護をなさる方々が読む本ですが、
施術などをなさる先生方にも役立つ本があります。


フィジカルアセスメントガイドブック―目と手と耳でここまでわかる』(山内 豊明/医学書院)


フィジカルアセスメントガイドブック―目と手と耳でここまでわかる




フィジカルアセスメントとは患者さんを観察し、
対話を交わしながら、呼吸・心音を聞き取り、
聴打診・触診を行い、
さらに神経学的な簡易アセスメントをも行うことをいうそうです。


最近は医療検査法が発達していき数値化されて患者の身体状況を読む、
そのような診断が多くなってきて、
実際に患者の体に触れて症状を分析することが少なくなる傾向にあるそうです。


ただ私どものようなレントゲン撮影や血液検査ひとつできないものにとり、
フィジカルアセスメント能力があるかどうかは大切です。


自分の手には負えないような緊急で応急処置が必要な状況であるとき。


そのような状態の判断をすることは難しいものです。
ただ施術家の領分ではないかもしれませんが、
フィジカルアセスメントの知識を得ておけば役立つことがあります。


私どもは診断などはぜったいしてはいけない身分ですから、
フィジカルアセスメントの本を読んで問題点を見つけたとしても
遠まわしに医者に検査を受けるようにお勧めするしかないのです。
ですがそういった医師に検査を受けるよう助言をできるかどうか
大切なことのように思います。



民間医療を志す方がフィジカルアセスメントの本を読んでいくと、
整体の専門書には書かれていないボディチェック力がついてくる。
それは大変に役立つものです。
この技術を身につけないのは、
すごくもったいないことです。