書籍紹介:『アクティヴ・リラクゼーション』

アクティヴ・リラクゼーション―心とからだをときほぐす21のエクササイズ


身体のこわばりをほぐすことで心の緊張が取り除かれ、
生きるエネルギーが湧いてくる。
身体を契機に今この瞬間の自分に気づき、
自在な自己表現を可能にする画期的メソッド。

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この本はあなどれません!


図書館で手にとり読んでみた。


期待もさほどしておらず
一応チェックしておくか、
程度の軽い気持ちでした。


エクササイズはシンプルなものばかり。


体の感覚器官を覚醒しつつ繊細に動く。
そして動きの質を向上させるきっかけを得られるようなものです。


筋トレではありません。


ですが事前にそのエクササイズで実現したいイメージが解説してあり、
ひとつずつのエクササイズの奥深さが伝わってくる。


他のエクササイズ本とは理解のしやすさと有用性で一線を画すでしょう。


それに筋肉の無駄な緊張とはどのような影響を私たちに与えるか、
簡潔に説明するには知的分析力が必要で私には言葉足らずでした。
専門家が使う文言を箇条書きで利用していいなら可能ですけれど。


第一章「リラクゼーションについて」では
それを一般の方向けにシンプルに解説する。
一瞬で理解できるほど咀嚼され解りやすい。


なんと賢い著者だろう!


マッサージ等をなさる先生方が一般の方に施術等の必要性を述べるとき、
解説力を向上させるときに役立つかもしれない。


ごくささいなひきつりが徐々に身体に定着する。
ムダな力を絶えず使いエネルギー浪費している。


休息をとるだけでははかないものでしかない。


そこでアクティヴに体を動かして
リラックスをする方法を教えてくれる。
それがこの本の主たる目的なんですが。


センサリー・アウエアネスや
フェルデンクライス・メソッドなど好みの人には特にお勧めです。
エクササイズ自体は既知のものでしょう。
ですがエクササイズをするときの
感覚を手探りするときの深さが増すかもしれませんよ。