運命の転換期を乗り切っていければ


運命の転換期。


たとえば転職、失業、離婚、死別など。
定年や代替わりで引退のときもそう。


後の人生が転換するとき。
重篤な病気を患われることがあります。


「心」と「体」に関連がある。
そのために心のダメージが
体にでてしまうことがあるのかもしれません。


少なくとも私の身の回りでそのようなことを見聞きすることがありました。


転換期を迎えるとき。


転換期であると気づいているからこそ、
その波に負けじとがんばろうとします。


ですが反面気が重く肩が下がりだします。
その後にどのような未来が待つかの不安。
自己評価の低減。
目標や目的意識や意欲などのやりがいの喪失。
悲しい気持ちがなだれのように身に降りかかる。


今後の転換期に備え気張ろうとしても心が納得し切れなくて。。。
動かねばと強いエネルギーを内側で燃やしているが動けないでいる。


自動車を運転するとき
アクセルを力強く踏みつつブレーキも踏んでいるときのように。
そんなとき自らの肉体をすり減らしダメージを与えていきます。


たとえば・・・
このような場合でのガンなどの重篤な病気では、
多くのケースでは1年半程度前に小さく病巣の芽が生えます。


いきなり症状として表出はしない。
それは気づかぬうちに潜伏します。
時間をかけ根が深く入りこみます。


だから転換期に差し掛かったとき。


自分の意識を失墜させる苦しい気持ちがともなうとき。
注意しなければなりません。


そのようなときに意外と大病を患いやすいようです。


こころのなかの自分が「お前は大丈夫か?」とたずねる。
もし明るく大丈夫だと返事ができないときにはどうする。


たとえば沢庵和尚が柳生宗矩に記したという『不動智神妙録』では
「とらわれる心が迷い」といいます。
禅の智慧が詰まっているすばらしい書です。


この書の内容を深くかみ締めて血肉とすることができれば、
激しい転換期を迎えてもそこにとどまり続けようとしない。
急流に投げられた鞠(ボール)のようにその場にとどまらず、
躍り上がり巻き込まれわずかなときとて停留することがない。


瞬時もとどまることがない心。


そのような生き方ができれば、
病が軽減できるかもしれない。
そうなって欲しいと切望する。


そんなことが思えてならない。


私も運命の転換期に不安や恐怖に怖気づく。
そのとき冷静に不動智を肝に銘じた生き方をしたい。