心が固める筋肉もあります

施術をしているとき実感する。


精神的ストレスが強すぎると、
筋肉が硬直化するときがある。


これは当人が本当にしんどい。


そのことは筋肉の状態からは
ありありと感じとれています。


このときは施術でリリースを繰り返しても、
なかなか恒常的改善を維持するのは難しい。


世の中には、
一筋縄ではいかないことがあります。


このようなときに施術をすることが
どのようなメリットとなるかどうか。


この心が固める筋肉の筋緊張は、
無意識下に常に筋肉を緊張させて心理的に攻撃をしてくることから、
逃れたい、戦って負けたくない、などの反応をしているものだから。


四六時中、つらい体験をしたり体験するだろう恐怖へ対処している。


逃げるか戦うかのどちらにしても、
実際にストレスを与える対象には
その影響をあたえるものではなく、
状況はかわりはしないのです。


気づかぬうちに長期間に渡り呼吸を浅くして筋肉を緊張させてしまう。
すると体内から酸素が減少して二酸化炭素が血中に増えてしまうため、
アルカリ性のさらさら血から粘性が強いドロドロした血になります。


それで細い血管に血液を届けにくくなり、
栄養素が運べないし老廃物が排泄できず、
血行悪化による冷えを呼んできてしまう。


そうやって体内にしこりをすばやくつくりだしてしまう。


そうなるとなかなか解いても解いてもまた硬化してしまうという悪循環がでてきてしまう。


それじゃ、解かなくても同じじゃないか?


でもこのような対人ストレスや社会環境ストレスなど、
今の自分ではちょっとやそっとでは対処できそうもないときに、
背中の上部胸椎部分に、
特有の後屈した並びやぐにゃぐにゃした曲がりがでてきます。
そうすると頚椎のストレスも相舞うこととなり、
自律神経系の問題がでてきます。
それに免疫力が低下していくことで、
体が疲れやすくなり、
施術をするものならわかると思いますが、
癌などの重篤な症状がここの胸椎部分に
あらわれてくるのですから。


そのようなところを見つけることで、
定期的にそこを悪い方へいきすぎないように、
修正していくようなサポートをしていくこと。


それは対処療法的でしかないのだが、
長期に渡り上部胸椎を変異させ続ければ、
免疫力を司る胸腺を萎縮させ、
心臓の働きや肺の動きを悪化させてしまう。


それをそのまま放置しておくことは、
あまり感心することはできないです。


たとえば上部胸椎部分に強いストレスがあるとき、
ストレッチポールエクササイズをするときなどで
この部分に器具が当たるときに突き刺すような鋭い圧痛がでたりするから、
それによりこの部分にできた変位を認識することもできるでしょう。


そのような状態であるとチェックできたときには、
施術を受けるということも健康維持には有効です。



それにしても世の中には、
一筋縄ではいかないことがあります。


体の使い方を学ぶということと同時に、
心の使い方も学ぶとよいのでしょう。


ちなみに太極拳などをなさるときに、
真に強いものは体の外側に現れる動きが
心法という心の作用から汲み出されるものだといいます。