施術をしているときに大切なこと。
それは俯瞰で自分が施術をしているところを見つめることだと思います。
サッカーの試合では、
よい選手はよく周りを見回して自分の位置を確認するといいます。
上空から試合の全局面を見つめる目を持つ。
司令塔といわれる選手にはあるといいます。
脳内にヘリコプターで上空から試合を眺めて分析する映像を描く。
複雑にプレイヤーの敵味方が位置を変えて動き回る姿を
刻々とリアルタイムにヴィジュアル化して次の一手を搾り出す。
自分の眼球で見たものだけが情報ではない。
施術のときも後ろ上空から自分の姿をチェック。
司令を出していく。
施術をするときの自分の姿勢を調整し続けることもできる。
お客様の体の全体を把握し続けることもできる。
その像はスケルトンにすることもできる。
これができてきて冷静に状況判断ができている。
この目は意識的に修練して育てます。
施術の初心者のときに注意すべきことは、
「手元ばかりみてちゃだめ!」なのです。
俯瞰でものを見ようとする人の目つきを観ていると、
眼球が上に向けて対象物と焦点を合わせなかったり
眉間は緩んでいたり。
眉間が徐々に硬くなってきたときには難題をみつけ
戦っているんだなという感じです。
眉間が硬いままだといいアイデアは浮かびませんが、
そうやって戦うことも大切な成長のプロセスです。
そういう人の周囲の空気間や気の流れは少し変化して感じられます。
俯瞰で自分の像とお客様の像が一緒に収まらないと、
刻々と変わる状況でプレーすることができません。
それは施術もサッカーと同じ。
将棋だってそうですし、
他のどんな仕事もそう。
そして俯瞰で見れる目ができてくると、
運びもうまくなってくるのでしょうね。
そう考えると仕事とは実に奥が深い。