私の独自の筋膜リリースの持続評価

筋膜リリースの特徴で、
私が一番気に入っているところがあります。


それは、なにか?


きっちりと深層部まで筋膜の癒着部をリリースしていくとすると、
驚くほど長くリリースした状態が保てるという点です。



表層の筋膜部分は癒着はしやすいものの、
骨格の歪みを決定づける深層部の筋膜が緩み続ける。
そして動脈系の循環が阻害されずに長い間にわたって
筋膜の癒着をしていた部分を後々まで解かし続けてくれる。


実際は個人差が大きいとは思うが、
半年以上その改善の変化は維持されるという人もいる。


このような後々に渡って維持される成果は、
いくつもの手技療法をチェックしているが、
そのなかでも筋膜リリースマッサージが大変に優れているように感じる。


今年一月に研修に入りましたが、
その後6ヶ月後に施術を再開。


そのときに一部のお客様は、
子宮筋腫の手術を医師に勧められていたり
子宮頸がんのステージを指摘されていたり。


とても心配なところがありました。


ただし子宮筋腫の手術を勧められている方は、
すでに体質が改善して安定化していましたので、
体がキレが良くなってきているので回復は約束されていたことでしょう。
そのようになるようにお客様も、
自分の体に十分に手を掛けていましたから。
ヨガを始められて自己の体の体癖に気づいて是正をしようという、
客観視した視点を持たれたため具体的な改善方向へ進む判断を
自身でできるようになっていました。


大きな心配をしてはいませんでした。


どうして自身が子宮筋腫になるのかという
その模様のイメージが理解できていた。
整体的にもどのようにしてそうなるかは
私の解る範囲内で骨盤の前傾斜はダメで、
腰を固めてはダメで、大腿部の前側や外側の筋肉を固めてもダメで、
内臓部の硬化や鼠径部やみぞおちなどのしこりもなくしてください。
等のアドバイスをいたしましたし、
私もそれらの気づいたところをリリースしましたし。


それに子宮頸がんの指摘を受けておられた方も、
お医者様の言葉のトーンがやさしくなっていた。
ステージが低い状態に至り安定しているのです。
私はこのこともものすごく気になっていたので、
心底ほっといたしました。


それは私が内臓部を触り、しこり部分等を見つけようとしたときの
そのときの感触が、
以前は冷えていた腹部大動脈部分や大腰筋の強く硬化したしこりが
6ヶ月以上たった一作日前でも十分にソフトで温かみが出ていた。
以前は、子宮部分に冷たさがあったのです。
子宮という生理の時や妊娠時等のとき以外では
血液が必要最小限度しか流されない冷えやすい臓器です。


そこを底上げするには、
子宮だけのしこりを緩めるだけの対応は問題外です。


より広く徹底的に関連部やそれをまたいだ広域を緩めていく。
そこが十分に対応できた上でようやく子宮の冷えが恒常的に改善できる。


去年の12月までにある程度、私が納得できるところまで
そのお客様のお体のリリースはできていました。


そしてこのお客様方だけではなく、
他の以前にお見えになられていたお客様も
多くの方々が深層筋部分の緩んだ状態があった。


頚椎の歪みが軽減していたり、
立ち方のノウハウを頭でわかるところから
体でわかるところまで押し上げていて見違える立ち方をしておられたり。


そしてその他のお客様にも、
やはり私の目には状態の改善の変化が見られています。


今、私がしている筋膜リリースのテクニックは、
非常に肉体的にきついものとなっています。
ただこれだけのことがあるのならば、
心底嬉しい気持ちになりますよね。


私は、そう遠くないところで施術をする人という立場をいずれ離れ、
自分が考えた施術の方法を教える仕事に移行したいと思っています。
まったく施術をしないということではありませんが、
高齢化すれば私の体力的にきつくなるでしょうしね。
そこにこだわるよりも
いつかは施術をしたい人々の「人材育成」へ時間と労力を使いたい。
これは、ときおり日記にも書いていますが、
私の最大の目標です。


施術者用にでは恐れ多いですし、
それよりも一般の方々用にです。


家庭内で神様が作ったとしか考えられない体の生理的な不思議を見つめ、
そこで思いやりを深めることができるようになれば。
それが願いです。


その気持ちがありますので、
自分なりに納得できる仕事を作り上げなければなりません。
そのためには独自の筋膜リリースの技術はポイントが高い。


そのことを再確認させていただけました。
まだ突き詰めなければならないところは多くありますが、
一歩一歩、進んでいきたい。


そう思う今日この頃です。