昨日は、芝公園のメルパルクホールで開催された『現代舞踏展』へ。
コンテンポラリーと考えてください。
私どものお客様も出演していました。
どうしても昔に演劇をしていたときがあるためか、
頭の中で演目のストーリや主題などを考えながらみてしまう癖がある。
ですがコンテンポラリーダンスを観るときにはそのような思考が消える。
良い意味で途中でストーリーを追うことを放棄している。
私にしてみれば不思議な体験です。
拝見させていただいているときに、
たとえば”ボヘミアン”のなかのひとりの女性の動きはいい!と感動し、
演出が面白いな〜とか、
ストーリー以外のいろいろと細かいところをみて楽しんでいます。
それにもうひとつ大切なこと。
私どものお客様の舞台上での存在感が冴えて
舞台で成長しつづける姿に触発させられたり。
私どものお客様は本当にピラティスやサイモンソンやバレエなど、
日頃からストイックともうしても過言ではないほど鍛え抜いている。
だから動きの外面が変わるのではなく質が変化していくのが見える。
私のようなものでさえもわかるのだから、すごいです。
今回の『現代舞踏展』の出演者は年齢層が高いと教えてもらっていた。
最前列の2番目という近くで拝見させていただいておりましたため
出演しているダンサーの表情からシワの一本までみえるような位置。
本当に平均年齢が高かったんですね。
ただし大きなY字バランスのようなことをしなくとも、
非常に細部まで動きのバランスを計算した所作をして
すばらしい動きをしていました。
集中力は深い所作の理解力に支えられているのですね。
その多くは生徒さんに教えている先生や演出家だったのでしょう。
私は太極拳は年齢層が高くなっても
楽しく続けられると申していることが多かったのです。
ですが、しっかりと体の使い方を磨きをかけていけば
舞台上で観客を惹きつけることができるのですね。
そのことをひしひしと感じさせていただきました。
とても印象深い舞踏展でした。^-^)