アサファ・パウエルの大腰筋!


硬化し萎縮した筋肉が炎症を持っていたり、
周囲の筋肉をつっぱらせて牽引痛を引き起こしてしまう。
それらを施術によりリリースすることはできるでしょう。
そうやって血行を促進っせて患部を癒したり、
体全体のバランスを改善させるようにしたり。


ですが『健康な状態を維持すること』が目的ならば、
施術を受けただけでは不十分。


動物は活動するときに筋量が過不足なく整えられていることが大切です。


もし筋量が不足しているならば、
その部分を必要量に近づけることが望まれるわけです。
それで骨格という不安定な柔構造を
うまく立体的に支えることができる。


そんなところの視点で
腰椎は、「左右の大腰筋」と「左右の起立筋」の4本により、
四方を取り囲まれて支えられている。
書籍『動きの解剖学1』P62「体幹の後筋」のイラストを観ると、
その光景はよく理解できるでしょう。
本書をお持ちの方はご覧いただければと思います。
この4つの筋肉が、
腰椎を四方から平均した筋力かつパワフルであることが理想だろう。
特に陸上競技等のスポーツ選手では重要だ。


そのようにイメージすると、
アサファ・パウエルの大腰筋と起立筋のバランスのよさは際立っている。


下記URLのアサファ・パウエルの腹部MRI映像をご覧ください。



するとアサファ・パウエルの大腰筋が起立筋との太さが
絶妙にバランスが均等で驚かされます。


私は、かつてこの映像を見たときに、
「すごすぎるよな〜」とポカーンと
世の中にこんな理想型があるのは信じられないという思いでした。



NHK Special Miracle Body 1st-2
NHKスペシャル『ミラクルボディ 第1回 アサファ・パウエル 〜史上最速の男〜』
http://www.veoh.com/browse/videos/category/lifestyle_lifestyle/watch/v16558995zhgXjR2G




骨盤の歪みや体の側弯等がある方の場合には、
左右の大腰筋の太さや硬さはずいぶんと異なるものです。
右利きならば左大腰筋が硬化し炎症を持っている人がおおいでしょう。


MRI映像をもし撮影するならば、
そのような左右差というアンバランスさが映ることでしょう。


硬化した筋肉を緩めるのも第一段階で
体の癖をリセットする意味合いで大切ですが、
それとセットで緩められた筋肉を最適な筋肉量にしてパワーを発揮できるようにする。


そのようなことも大切なのだと思います。



それにしてもMRIとは便利なものですね。^-^;