施術の際にトルクをかけるということ。

自動車のタイヤを付け替えるようなとき
タイヤのボルトを外したり締めますよね。


スパナでボルトをひねるとき。
柄の長いスパナのほうが強い力を発揮することができます。
柄が短いと回すための力を強く発揮させなければなりません。
実質、強固なボルトは柄の長いものでなければ対応できない。


そういったねじりの強さのことをトルクというようです。


たとえば合気道でも人を投げるときに、
人に接触してトルクを利用するときもあるのです。


相手に手で接触した部分がボルト、
技をかける投げ手の腕がスパナの柄と当てはめます。


投げ手の腕をスパナの柄とするわけですが、
投げ手が肘から先を柄とするか、
肩から先を柄とするか、
意識の置き方で柄の長さが変わるのです。


肩から先の腕の全体を柄としたほうが
肘から先の部位を柄とするよりもトルクが強くなる。
それは大きなスパナと小さなスパナとの違いですね。


このようなトルクの力を引き出せば小さい体の女性も、
大きな体の男性をいともたやすく投げることができる。


そして私どものような圧をかけて筋膜の深部を解く施術に目を向けると。
圧をかける施術をするとき。
それもずり圧をかけるとき。
やり方によってはトルクをかけて力を取り出すことができるのです。


慣れていないときには、
不用意に肘を曲げてトルクをかけられずに非力な発力しか得られなくなる。
結果的に力んで、
施術をされる側の皮膚の表層をゴリゴリと削られて痛いしもみ返しがひどい。


慣れてくるとトルクをどのようにすれば発揮できるか、
計算して取り出せるようになってくるようだ。
そしていろいろと工夫を積み重ねて道具を利用するなどすれば、
強いねじりの強さを発揮させることができる。


施術をする側にしてみれば
非力によって対応できないとさじを投げることも少なくなる。
最適なねじりの強さ取り出せるよう工夫をし匠に対応力をひきだしていきたい。


トルクの詳細はWikiPedia トルク の項をご覧いただければと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AF