つれづれなるままに思うこと。「和(やわらげ)を以(も)って貴(とう

聖徳太子憲法十七条」では『和(やわらげ)を以て貴し』。


ここでいいます「和(やわらげ)」とは、
筋肉を和らげるということではありません。^-^)


大変に愚かにも、
聖徳太子憲法十七条のなかでもよく知られているフレーズですから、
筋肉の硬化した状態をリリースして和らげるというキャッチーな言葉としていいのではと思いました。


ですがネットで色々調べてみると、
目からウロコが落ちる感じでした。


豐葦原 聖徳太子「和を以て貴しとなす」の真意より


『人はえてして派閥や党派などを作りやすい。そうなると偏った、かたくなな見方にこだわって、他と対立を深める結果になる。そのことを戒めているのだ。 それを避けて、人々が互いに和らぎ睦まじく話し合いができれば、そこで得た合意は、おのづから道理にかない、何でも成しとげられる−というのだ。 』


http://takato112.blog80.fc2.com/tb.php/243-aaf75d57



選挙がこれから行われます。
そして日本のこれからの姿が、描かれていく。


私はよりよくなる期待はしていきたいですが、
手放しで明るい希望の光を見いだせてはいない。
各政党の足を引っ張り合う事がマスコミから流れる。
東日本大地震復興基金のようなものが他へ流用され、
公共の利益とは?と考えさせられる。



『完全無欠にほど遠い人間が公共の利益を実現するためには、
派閥的なこだわりを捨てた公正な議論が欠かせず、
そのためには各自が私心を去らねばならない。』


という上記のブログの結論です。




そういえば今まで憲法十七条について、
全文を読んだことがありませんでした。


下記のサイトで十七条の憲法を読み下し文付きで掲載されています。
http://www.geocities.jp/tetchan_99_99/international/17_kenpou.htm


憲法十七条の第一条冒頭に語られる「和(やわらげ)」のことばが、
遠のいてしまった政治家の派閥争い。
憲法十七条が制定された当時にも、
「和(やわらげ)」のことばから遠のいた社会だったのでしょう。


当時と、変わらない印象を受けるのでしょう。
もし聖徳太子がひょっこり現代に現れたら。



たとえば最大の権威を法律的にも持つ医師、医師会。
整体やカイロプラクティク、オステオパシーなどの民間医療の先生たち。
それにフィットネス関係の方々、ボディワーク屋さん。
そしてグループ化された先生方の関係性。


それぞれ派閥争いをしているわけではないが、
私心が膨れ上がる瞬間に、他を尊重することを忘れることもあるでしょう。
「なんだ、あんなところは、まったくよくない」と、
良くも知らない他の施術院の裏口をいったりします。
知れば驚くほど素晴らしい成果を出すかもしれない。
だがそんなことまで調べるのは面倒だ。


ざっくりと自分のところが秀でているんだと言い、
お客がこちらへ来るべきといいたげになっている。
他を退ける気持ちが『対立の壁』を創りだしてしまう。
生計を立てられるかどうかの死活問題でして、
自分のさしあたってのテリトリーを守りたい。
そこからくる睨みを利かした緊張と対立は熾烈です。


ですがそれぞれ別々の役割を持っています。
公共を考慮し私心を控えて議論するなかで、
ギスギスしたところを拭い去り、
新たな自他の関係性がつかむことが大切。


たとえば最終的な、暮らしやすい社会をかなえる夢を見たいなら、
お客様の健康を守るためのサービス業というトータルサポートケアを
みんなで創りだすネットワークや役割分担を考え出せれば素晴らしいですよね。


そうなれば利用者側としては、
どこにいけば自分の体の現状を改善できるかがカテゴライズされてわかりやすくなる。


生活習慣病などになるまえに食い止められるシステムも作り出し
高齢社会でも健康に生活をしていける社会インフラとなれるかも。


例えばまったくの夢ですが、
私心を捨てて公共を優先した
強力な施術法を持つもの同士がタッグを組んで研修所を作り、
最高の技能を最短で習得できるようなスクールができたり、
定期的に研修インストラクターを加盟している施術院に派遣し、
最新で有効性の高い施術法を伝えるようなアップデートをする。


私は実際に素晴らしい施術家が世の中におられると思いますが、
出不精で研究不足なので実際にはそのような技術を目にする機会が少ない。
ですが、間違いなく素晴らしい技術が豊かな鉱脈のようにあり、
それを掘り起こしてひとまとめへとして製品化出来れば役立つ。


そうなれば加盟する施術院ではどのような技術を提供するかを
外的に公表しておくことで、マクドナルドではありませんが、
どちらの加盟施術院に行っても、
ビックマックセットを頼むのと同じ要領で、
最高のクォリティをいつでも依頼できるだろう。


そうなれば私自身も、なにかあれば安心です。


そして数歩、施術界の進歩スピードや信頼感が向上するのではないでしょうか。



ですが精鋭部隊的な施術家の先生方。
プライドを持った自分の施術法だからこそ、それを推したい気持ち。
それはどの先生も持っているしノウハウこそが秘伝のタレのような
他には渡したくないようなものですから。
それをみすみす提供してしまっては、
お客が来なくなってしまうのではという心配もあります。


病院経営や施術院経営などでは生き残りが難しい面もあります。
きれいごとばかりでは立ち行かないのですが。


ですが支障なくできる
小さく一歩を踏み出すことは大切ですよね。


ひとまずできもしなくとも最終目標を高みにおいて
そこへたどり着くロードマップのビジョンを描くだけでもいい。
親しい同業とそれを語り、やいのやいのいうのもいいでしょう。
そんな関わりあいから、行動への道がひらけるかもしれません。




最後に。

完全無欠から程遠い人間が作った派閥の壁を飛び越えて、
話の通りのいいことになれるよう語る現代の聖徳太子って、でてこないだろうか。


今回の都知事選や選挙などで、そんな人物が見つかれば、
素晴らしい世界がみえてくるのでしょう。
どうやったらそんな人物をみつけられるのか、
もしご存じの方がおられましたら教えてください。



お札のなかの有名人、「聖徳太子」という位置づけであったのがちょっと恥ずかしくなりしたね。^-^;