左側の半身の不調が筋膜の癒着箇所の縦並びから起きる場合

体の左側ばかりに違和感を感じることがあります。


たとえばトリガーポイントという筋肉がシコリ化して引き連れてしまうような状態であったのならば、

次の図のような部位に、特別強い問題が発生しやすいということがあります。
端的に言えば、私どもではよくお見かけいたしますパターンなのです。^-^


膀胱経並びの問題発生.png


こちらは右利きの方のパターンですが、
腰痛がきついなと考えていたときには、
左側大腰筋という腹部の奥に位置する筋肉が肥大化し硬化しつつ萎縮することで、
腰痛を引き起こしたりする。


ときどきぎっくり腰を起こす人がおりますが、
魔女の一発と言われ相当に痛みが強く厳しい。
ぎっくり腰は、現状感じられる痛みの部分が腰に思えるのだが、
多くの場合では大腰筋の状態が悪くなりすぎたことで内臓が引きつけのように
異常なテンションを加えられての痛みが生じてしまうこともあるから、
焼きごてを押し付けられたような腰部の不快さはその部位に留まることはない。


そして多くの場合、
左側の首の斜角筋や上部僧帽筋、肩甲挙筋などがそれぞれに癒着が著しく、
まるで石がそこに入っているかのような深部のコリが見つかります。
そのときには左側の斜角筋・僧帽筋などの付着点となる上部肋骨が
上方へと強い力で牽引されて肋骨位置をずらされてしまってもいる。
これが過ぎれば偏頭痛に悩まされたりもするようになります。
後頭骨がずらされたり耳の下辺りから立ち上る頸動脈を流れる血液の流れの滞りが出てのことです。


また左側ハムストリングのパンプアップしすぎている。
理想では左右の足を50%:50%でウエイト分けして立てればいいのだが、
多くの右利きの方の特徴として、
左足のかかとの位置ばかりで体を支えようとしてしまう。
それにより左側ハムストリングが立っていたり、ときには座っているときにも、
ずっとこのハムストリングに無意識に力を入れ続けています。
ただこれも本人は気づかないうちにしている操作ですから、
この部位をリリースを受けるときにガツンと硬さが感じられます。
初めて客観的に自分の体の状態が見えてきたりするものなのです。


そうやって、
「左側首筋」、「左側大腰筋」、「左側ハムストリング」という、
体の中でも相当に太い筋肉たちがそれぞれ膀胱経の流れに乗って互いに引き合いながらとなると、
左半身が常に緊張させられてしまい、どうやったらリラックスできるの?という感じになります。


いずれも年数が経てばそれに見合った問題が深層筋部分まで入り込んでしまうこともあるので、
大変に首筋も大腰筋もなかなか一般の方には強いしこりとなれば自力では解きづらい部分で
唯一安全に溶けそうな左側のハムストリングも外形も太くなっているのですが硬さが強くて。


といったこともあるので、
安全に効率よくこれらをアプローチしていけば、
改善なさるケースも多いいのでお金がかかってしまうのでちょっとつらいですが、
専門的に対処していただける先生に見ていただいたほうがいいかもしれません。


ただ、相当に筋肉が硬くなりすぎているようなときには、
関節アプローチ系のやり方よりも少し強い加圧が加えられる筋膜リリース法で
しっかりと当該硬化部位の筋肉のつきたての餅のような柔らかさを目指していただいたほうが、
改善を維持し、新たな姿勢の保ち方の学習をするきっかけともなるでしょう。 ^-^)