淡々と施術技術を紹介するような映像などがあれば

先日、ガイアの夜明け 08月13日放送『常識を覆す...ニッポンのシニア』という番組をみまして。


現在の60代〜70代のシニア層は、かつての高齢者のイメージを覆す、
若くて元気な人たちが多い。
そのような方々がリピートし参加する旅行会社があった。
ご高齢の方が驚きの北極圏ツアーに参加。
50名ほどの参加者の平均年齢は70歳。


テレビの映像では、
参加者たちが、しろくまをみてはしゃぎ、めったに見れないくじらをみて驚嘆しているシーン。


そこまでならば、楽しい物見遊山のツアーだなという感じだ。
参加者には、しろくまを観たりくじらに会えたりするだけで、
もう十分おなかがいっぱいという人もいるでしょう。


ですがこのツアーでは、
15名ほどの生物学者や各分野学者が同行。


たまたまめったに見れないようなくじらについて、
船内の大型プロジェクターで解説要項を投影して
現地の生物学者が詳細な説明をし隣には同時通訳。
そしてツアー客の男性陣は熱心にメモを取る。


専門家からの講義により深堀りして学ぶこと。
そうすることで知的好奇心を満足させていく。
人間とは、常に学び、成長していくものです。


おそらく、もう二度と、このめずらしいくじらには会えないでしょう。
それでも、タイムリーに知りたいなと思えるものにはアンテナが立つ。



そのようなものなのでしょう。



ここで私のしごとの方で思うのですが。


整体やオステオパシーの技術とか、
様々な手技療法や民間療法も、
長年使用されてきて洗練された技術は、
余分なものが削られ冗長性のない技術。
だから一定時間に効果が発揮できます。


シニアツアーに同行するように複数の民間医療関係の専門家が、
行われた技術について解説を付すことで、
今まではただの受け身で施術を感じたが、
内容が深く理解できるようになりますし。


それで施術に対しての信頼感が
確固としたものとなります。
技術の裏付けを知る過程で、
体の問題点が生じた原因と施術での対応とそのうえで生じた結果。
それらの流れを自らが検証できる。


ここまでくると怪しいかどうかが、
きっちりわかってくるでしょう。
長年に渡り効果を出し続けてきた、
そのような資料を元にして施術し、
飛躍し過ぎたものの考えではない。
また自らつくり出した施術技術も、
目的や用途や応用範囲などが設定されていて、
日々、磨きをかけられているものとなります。




時間をかけて解説をされると、
なーるほど、となりますから。



別にみんながみんな施術家になりたいわけじゃないんだから、
その説明は不要と言われるかもしれません。


それに解説を受けたからとて、
自分が施術者になって活躍できるものでもありません。
技術職は相応な修業がなければできませんから。
それでもいいから知的に理解を深めたいという
そのようなニーズもあると思います。


それはシニアツアー生物学者にくじらの解説を聞いたら
すぐに生物学者になれるものではないというのと変わりありません。



淡々と自己の技術を施しそれを解説するような、
静かなる試みには、個人的には可能性を感じる。


他の技術と比較してというものではなく、
自分は現在はこう考えていますと解説し、
背伸びをしすぎずに淡々といく感じです。


秘伝としたい独自技術の漏洩になるから、
まだ詰めが甘いところは紹介できないし、
など様々な理由もあるため公開しにくい。
私もここは今後の課題だというところも
多くありますから。


それでも、技術の片鱗は感じ取っていただけるのではないかと思います。
独自性ある技術の面白さや、適用性もわかるでしょう。
施術者の取り組むスタイルや、
どこまでのことをしたいかもわかります。


たとえば、具体的な例を参照しつつこの方のときの腰痛はどのようなしくみで、、、など、
どこまで徹底的に対処するのか、さらっといくのか、それぞれお客様の各人のニーズがあるので、
どちらがいいのかはそれ次第ですから。
徹底したものがいいという人もいれば、
費用を抑え目でさらっとしたほうがいいという人もいるのですから。


そんなところの違いなども表現できると面白いのでしょう。



今の時代では、Youtubeのような映像投稿ができるサイトがあるから、
特段の費用がかかりません。
映像化の手間暇と労力をかけることが
戦略的にいいものだと価値を見い出せば
どんどん、積極的にやっていかれてもいいようなものだと思います。


シニアツアーの参加者の眼を観れば、
人間の向学心に明るい希望を感じるのは私だけではないはず。


本当に、いい目をしてました。