ベリーダンスエクササイズで体幹力を飛躍させた方のお話

今日、遠方より施術を受けにお出でいただきました女性のお客様。


長年バレエを東京でなさっておられたのですが、
関西方面へ職場が変わりました。
その際に、引越し先でいいスタジオがないか探したものの、
自分の目に叶うスタジオが見つけられなかったため、
フラメンコやジャズダンス等の他のダンスに転身。


ただ本日、お越しいただいて近況をきかせていただきまいたら、
バレエスタジオを見つけてそちらで再開をしたとのことでした。


おめでとう! ^-^



バレエをなさるまえに、
ベリーダンスにも取り組む。


ベリーダンスでいい先生がおられた。
それがそちらにのめり込むきっかけ。


ベリーダンスを教えてくれる先生の力量で、
生徒のダンスのレベルは大きく上下します。


ベリーダンスは、胴体部分を巧みに操ります。


以前、他のお客様でバレエをなさっておられた方が、
ベリーダンスブームがかつて到来した際に、
興味津々でベリーダンス教室にも通った方がいました。


そのときにバレエの教室で、がんばって修行していても、
なかなか胴体の操作について目が行く前に、
手足へ気が取られがちになっていて体幹力が育てなかったという悩みが、
ベリーダンスを練習するようになってから大きく改善した人がいました。


その話を聞いて、バレエをなさっているお客様に、
ベリーダンスのエクササイズを取り入れるといいとお伝えしていたことがありました。


バレエをなさっておられる方が、
比較的バレエ以外のダンスを同時に取り組むという人は、
次のような傾向があります。
もともとがヒップホップダンスをしていて、
ダンスの基礎充実を図りたいからバレエスタジオにも通うようにした。
というケースです。


バレエにぞっこんの方が、他のダンスに目を向けてということは少なく、
私が、ベリーダンスのエクササイズは体幹力増強になるよと助言しても。


誰一人、耳を傾けてくれそうな人がいませんでした。


^-^;


気持ちはとてもよくわかるんです。


そのようなことが続いていたので、
ベリーダンスのエクササイズを同時に行おうと推奨することは控えるようになりました。


ただ、本日お出でいただきましたお客様は、
バレエを目指していたが、気に入ったスタジオがなかったから、
他のダンスに一時的に転身したためベリーダンスに取り組めた。


それがきっかけで何が起きたかというと、
以前にあった腰部の前弯が大幅改善した。


これは実に画期的なことであります。


体の前面方向に意識が行きがちになるのだが、
体幹を操作するときに、
体の背面方向にも意識が大幅に増していった。


それがきっかけに、
脊椎全体の並びが整えられていった。



そういえば、先程述べたバレエをなさっていた方がベリーダンスを同時に取り組んでみて、
体幹力を一気に意識しやすいようにバージョンアップされるようになったときと似ていた。
そのときのことを思い出しました。


そのようなことが起きたのは、
ベリーダンスを教えてくれる先生が細やかで的確な指示を生徒に与えて導いてくれたから。


そのような尽力があってこそ、すくすくと実力が伸びっていったのでしょう。



体の外側にあるアウターマッスルを利用したムーブメントでベリーダンスを踊ると、
ぎこちなさがあって、しなやかさにかけてしまう。
それが体の内側にある内臓が最深部のインナーマッスルだと気づいて、
深層部から動き出しを募っていこうとするような身体操作を取り入れ、
ちゃんと使いこなせるようになったとき、
脊椎のしなやかな動きが促進されていき、
脊椎のねじれや前後左右の湾曲が減少していきます。



そして本日おいでいただけましたお客様のベリーダンスの先生は絶賛できる先生だとのこと。


長年バレエスタジオで先生の質の検証をしていた目から見れば、
鋭く先生の良し悪しを確認する目が養われていたのだから、
それで感じ取れ評価できるような指導をしてくれていた。


そのおかげと、ご本人の日々のベリーダンスをなさる際のモーションエクササイズを通して、
以前と比較すれば体幹力が大幅に向上しているように私の目に写った。


お客様本人は、別に、以前と変わらないですとおっしゃっておられるのですが、
私には、胴体の背面の意識が増し、体を支えるための起立筋等の作用に頼らず、
椎骨をきれいに縦並びさせることで骨で体幹を支える力が増し、
それにより脊椎の伸長をなしていこうとする様子が伺えていた。



これは非常にいいことです。



このようにして得られた体幹力は、
知らず知らずのうちに体の疲労を蓄積する癖を軽減させてる。
以前より腰背部の負担は減少しているのは、
思い出してもらえれば、、、そう、いえば、、、、と思い当たるはずだ。


体の柔らかさが増した状態で踊りやすいコンディションを維持・促進できている。


体幹が動き出し、きっかけを得て手足に動きだしを起こすものだという気づき。
体幹を操作する感覚がない状態で手足が動いているようならば、
けっして優雅にも正確な動作だとも観客の目には映りません。
それが、ずいぶん違ってきているんですね。



まさに、彼女にしてみれば、バレエスタジオから足を遠のかせたのはキツイ経験だったと思いますが、
他ジャンルのダンスに触れるきっかけを得られたことで、
非常に貴重な経験を得られ、
喉から手が出るほど欲しい体幹力を発揮できるような体になった。



本当に、転んでもただでは起きない人と思いました。


すばらしい。