『ガラスの腰のような』お客様の状態の改善から安堵

昨日、施術をさせて頂いているお客様。


かなりしっかり改善なさりましたから。
これでまたひとつ、大きな山を越えた。


そんな気持ちで、ほっと胸をなでおろすようでした。



プライバシー保護のため、詳しいことはかけませんが、
数年前に初めてお見えになられた際、
私が『ガラスの腰のような』と表現していました。


この方のレベルにまで大変な状況になられてから、
復活を成し遂げる人は、
みたことがありません。


多くの場合は、ぎっくり腰を繰り返して、
腰椎の椎間板の支えをつくるための手術をなさられるでしょう。
手術をしなければならないという気持ちになるほどの痛みです。



そちらへの道へ進むことなく、
私は「もうここまでくれば、私でなくてもOKだな」と思う。 ^-^



私は、私の父が腰椎椎間板ヘルニアを患った過去があり、
そこから腰椎について深いこだわりがあります。
「腰をゆるめて立つ」ことのできる人を作り出したい。


そのような気持ちで下手でも太極拳も勉強しましたし、
体の使い方を学んできました。


日本人の多くが、腰に緊張感があって萎縮させている。
それがいい姿勢だと思っているような姿勢をとります。


それは取りも直さず、
丹田の気を貯める部分の容積が減り、
腹式呼吸がしづらくなってしまいます。
最近ではコアと呼ばれるところかもしれません。
コアが欠けた様子では、
副交感神経への気の鎮まりがなく、
心身ともに安らぐ気持ちにならない。


睡眠の質が悪かったり、
精神的動揺が激しいし。


腹の弱さを観ればわかる。


フィジカルな面もありますが、
メンタルな面も、だいぶ抜け出ている。
そのようなエピソードをお話いただけました。


このお客様の現状を見せていただいて感じたことは、
ここまでこられて、本当によかったなという気持ち。


ご本人も、そして私も、
並大抵のことではありませんでしたから。


『ガラスの腰』というのは、実際は腰椎の前弯(腰が前側に反り返りが強い)ことと、
仙骨が腸骨と噛み合っていない。
おそらく右側の股関節がかつて問題がありました。


筋肉には筋肉連鎖という、
一本の筋肉が動くと連動連鎖して他の関連筋が作動するという仕組みがあります。
その右の股関節から端を発していて、様々なものが飛び火していました。
それは体のそこかしこで深層筋を動かせないように抑制しているもので、
縛り上げられて動きがとれない感覚になります。


外的にロープで捕縛されているのならば解けばいい。
でも内側に出来たこのような捕縛ロープは・・・。
本人しか自覚ができないものですし、
体の繊細で解剖学的知識がある本人にはわかるが、
そうでなければ『得体の知れないもの』ということで、
できるだけ観ないようにしたい恐怖のエリアですから。
無意識にそこを直視することを避けようとしてしまう。


よけいその場に血液が流れこんで自然治癒力を働かせる機会を奪い、
小さかった火種が大きくなり周囲に類焼して広がってしまうのです。


そのような過去の流れは解き進めるに従い、徐々に見えてくるものです。


右股関節周囲には、筋膜をガチガチに癒着させて補強してあった。
体の構造体が弱化した部分、
立体的な構造として崩壊してしまう部分に、
やつぎばやに複雑な補強をしていく。
それらの補強は第一次補強補修作業、第二次補強補修作業、、、、のように多層化しています。


しこりとは、ひとつの火種から育っていくものなのです。
小さな火種を大きくせずに食い止めていればいいのです。


現代人の体を作っている体の使い方にも、
その火種のひとつを持っていると気づかなければ、
気づいたときには類焼がそこかしこに飛び火して、
にっちもさっちもいかないことになっています。



そういった健康を阻害する火種を消していくこと。


そこで食い止めずに大きくなってしまうことがあるんです!
非常に多くの割合で、ここの火種を消せずに年月を増して、
体の問題を複雑化させてしまう人がおられるようです。


小さいときに食い止めれば、
施術もいりません。
高い膝腰を和らげるサプリもいらない。
そして日頃の痛みの不快感や手術等の苦しみもいりません。



そんな姿勢の正しさや所作の洗練という周知のものも大事と気づいているはずの『盲点』。
真摯な取り組みが、小さい火種の時にもって消しておくこと。


そしてもちろん『盲点』は、ここに、ひとつだけあるものじゃない。
2つ、3つと複数点在していて面を形成しているようなものでしょう。



ただ『なぜ、自分がこのような体のつらさを背負っているのか』という疑問を持ったときに、
過去の火種を放置したことを、
いたずらに悔やんでもしかたありません。
そんな取り戻せないことに、気を奪われて、軸がぶれてしまえば泥沼にハマるだけです。


ムダなことをしている時間はムダなのです。


体の健康を取り戻すための出発点はいつだっていいのです!


今の足元から出発すること心得て、
自分体を素直なままへと取り戻す、
大事業を着手するプランを立てる。



『ガラスの腰のような』状態からも、
ここまで改善することができるのか。


もちろん私の施術だけでここまで来たわけではありません。
ただ多くのご努力をなさってこられたところの一助になることができ、
私としてはとてもうれしい気持ちです。






先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 女性上司のお悩み「北条政子日野富子」で女性起業家の草分け、奥谷禮子氏が


自分の健康管理ができない人は、仕事ができない!』と
歯に衣着せないきっぱりした言い方で、語っていました。


あまりにスパッとした切り口のいいいいかたでした。
説得力のある人は、言葉に気合があってすばらしい。


私自身も、さらに自分の健康管理を徹底していかねばなりませんね。
小さな火種を見過ごしにしなければ、
若々しく生まれ変われることになる。


そこに全力を出していければ、
私が求めるものがえられるのでしょう。


楽しみながら、がんばっていきます。