ダメージが深くなった膝の改善へ向けて



筋膜系の問題で生じた身体の構造上の歪みを生じさせられた場合には。


膝・腰・首。


この3つの箇所は、必ずと言ってよいほど、不調になってしまいます。


それらのどちらかひとつでも問題があれば、
かならずと言ってよいほどすべてが連関して問題を含んでいると観ます。



膝を屈伸するときの前に折る感じという前方へ屈するとき。


これらは前弯することができるという機能上の性質から、
全身的な骨格上の弱さが生じてきたときには、
これらの三つ揃えがきまって問題がでてくる。


ただ首の頚椎や腰の腰椎は、
一端は前弯がきつくなると、
それはかえって自ら持つ頚椎や腰椎の椎間板の上下を圧迫させて縮むような圧縮された状態となり、
それがストレートネックとよばれる首や、腰椎もそれに似た状態に変わっていくことがあります。


それらはつまり関連する椎間関節が首には7つの頚椎に関係するものが8つもありますし、
腰には5つの腰椎に関係するものが6つもあるのです。
つまり関節の数が多くあることで、
それらの1つずつの関節部分が潰れたり等のやりくりを少しずつ分担することで、
かなり信じられない程の圧縮され続けた継続的に含まれた問題を吸収しようとしてくれる器用さがある。


ただそれが行き過ぎれば、腰椎の椎間板ヘルニアや頚椎にも椎間板ヘルニアという、
椎間板内部が外の方へ出っ張ってきてしまうという状態に陥る症状がでてくるのですが、
それはすでに多くの蓄積疲労が加算された後々のことです。


腰椎等のヘルニアになりやすい人を見ていると統計上解るのですが、
関節が本来柔らかくて融通がきく人たちが多いように思えてきます。


この関節の柔らかさがあるということは、
動きの自由度があってよさそうなのです。


ですが、
まっすぐに立つときにまっすぐの芯を捉えきれず行き過ぎることにもなる。
実体として関節部分の骨の支えに踏ん張りが効かず、
理想上の重力線を捉えて立つ感覚が育たない限りには、
首・腰・膝のクッション部分の軟部組織で支える性状を過剰に発揮させ続け、
疲れを蓄積疲労と化してしまう。


特に膝の周囲にあるサポーターとなる筋や靭帯がオーバーワークとなり、
性質上の軟部組織としての柔軟性を失ってしまったとき。
それで関節の稼働するには欠かせない隙間が詰まってしまい痛みが出たり、
それもリンパ管が内部で裂けてしまい水が貯まるようなときもあります。


そのときには膝は足首や股関節にずれへの問題が深く潜り込んでしまう。
骨盤部分のねじれは非常に深いものとなり、そこを立て直すには
股関節部分に変質してこびりついてしまった硬化した外旋六筋を
本来ある柔軟な軟部組織に置き換えなければなりません。


本当に深い部分に入っていますし、
ほぼほぼ骨化した筋や靭帯は骨以上に硬いため、
これができてしまったら、
施術では通常は打つ手がなくなってしまうといえるでしょう。


施術をしている先生方のなかで、
もっとも難しく厄介なものはと問えば、
それは深く痛めた膝ほど治しづらいものはないといいます。


それは先にもしましたように、
日本人はもともと江戸時代より前では相応に柔らかい体をしていました。
ただ体の捌き方を骨でうまく使いこなす技量を持っていたから問題なかったし、
それどころか柔軟な筋を捉えて骨組みと合わせ活かしきれていたものです。


それがいつしか、せっかく柔らかい関節の柔軟性を持っていたにもかかわらず、
現代人の体の操作法では、それはかえって体の芯に骨格を据えて重力線を活かせずにいると、
膝関節や腰椎や頚椎の椎間関節部分にダメージを与えてしまうことになっていくものなのです。


そこへの手当なしに、膝を筋肉で締め付けてしまった部分をケアしたとしても、
何度でもまた同じようなダメージを強いる使い方を繰り返してしまう結果。
不調な状態にも変わってしまうのです。


そこは本人のがんばりを、私は期待しています。


それが私とお客様が横の目線で、共に付き合うには必要なことだといえるでしょう。


共にできることを、それぞれがしっかりとやるべきです。
結果的に、そのような積極的な気持ちで取り組んでいる。




ある程度、自身の動きの自由度があがるまえには頭で動きを調べてもらうことです。
ある程度、動けるように体の状態を改善できていけば徐々に勝ちが見える動きへと、


実際に体を使って動き方のパターンを書き換えていく努力をしていくといいでしょう。


すっきりとそこを認めて、珍しがって、理想の動きを研究してみた人達。
それを自分のための自分の課題と感じたときに、
しなやかに目的地に自らを連れて行く力となる。


あきらめずに、
頑張っていった方の中にはそうやって、
問題含みだった体の状態から、
元気を取り戻した方もたくさんいます。


それを保つことがデキる人は、
私は心底、尊敬いたします。




ただそこの骨化した部位の深さがかなり多年になっている。
体重を支え続けて、たった一つだけの関節しかない膝です。
かなり今後の想定を読んで、
無理せず負担感を減らす手順を考えて、
慎重に行かなければなりません。


それは多くの施術家が膝は、直すのが難しいというのは、
膝使いの癖は、本当に抜けにくい。
そして本人は気づかないうちに骨盤部のずれを補正するために膝を酷使している仕組みで悪くしていて、
骨盤部分の深層や股関節周りが正常化できないかぎりには膝には悪影響が消えてはくれません。
強烈に癖が入ってしまうのが、器用にクッション力を発揮できる最大の関節、膝だと思います。





私自身、多年にわたりそこへのアプローチを試行錯誤してきました。
そこが、まだまだ研究途中ですが幾分かですが自作てい鍼を使うと、
そのアプローチが半端ない遊びが少ない状態でフィットしてきます。


私が知り得たツールでは、できそうもないと思う。



そのことに、正直、私自身が一番、驚いています。


深層部へのアプローチの可能性の幅が、
格段に融通がきく感じになりそうです。


私の施術中に神経がすり減る感じは、
それは新たな難しさが進化に現れてきたものといえます。



実際、頭鍼で刺さない鍼として取り組んで、
私でできる唯一の選択肢だったてい鍼から、
当初では想定外の使い方になってきました。



なんだか誰かに動かされている感触がある。


ありがたいことだ。。。 ^-^