ソフトな手技を混ぜられないか、、、思案中です

先日、お客様のお母様が<腸骨稜の上にある不快感>による体調不良により、
「少しでも何らかの苦痛の緩和ができないだろうか?」ということがあった。


ご高齢のお母様ですし骨密度も低くなっているようなときには、
私が普段している施術のやり方では骨折等の事故が起こりやすくて
「私が、私が!」と施術をさせてほしいという手を上げるのも憚られていた。


そんなときに私がどのような対処をするのが最良かと思い浮かべれば、
やはり
【 AKA 】だろうか。。。


そこが、とりあえず脳裏にポーンと浮かび上がった。




AKA関節運動学的アプローチ―博田法第2版



仙腸関節機能障害―AKA‐博田法による診断と治療




こちらの手技により、仙腸関節をゆるめるようにして、
全身的な関節の詰まりをゆるめ拘束感が緩和できます。


本来は、究極までソフトな手技でリリースをしていく。


AKAの練習には、
水をなみなみに入れたたらいに板を浮かべて、
その浮力を弾力のように感じつつ一定の力で、
沈み込ませもせず浮かせ過ぎもせず、
ゆっくりと確実に板を水面で滑らす。


そのようなトレーニングをした覚えがある。



十年以上も前で覚えがおぼつかないですが、
そのように練習せよというようなことが書かれていたか、
友人のカイロプラクターに教えていただいたことがある。
教えられたそのまんまを練習してみたことがあって、
実に繊細かつソフトな手技だと関心したことがある。




ただ実際の話し、相当に硬化が進んだ人に対してソフトな手技をおこなうと、
私の力量では成果が著しく劣っていた。
特に私どものところにおいでのお客様の中には、
体調が大幅に悪い方もおられますので、
そのような方々には、とくに効きがわるかった。


ソフトな手技で画期的な成果を出すには、
相応の修練や修行が必要だということだ。



その手の感覚は、直伝でなければわからないようなもので。
本だけで学ぼうとすると、無理があると言わざるをえない。


過去に相応に力をかけておこなっておられるシーンも影像で見かけたことがあり、
その力の量と方向性を間違えずに計算して仙腸関節をリリースするのは良好だと。


相応の結果が手に入れることができて、
うれしくなったことを記憶しています。


先日は簡単に仙腸関節をリリースするやり方を伝えたのですが、
私の家にある全身骨格模型をベッドの上に横たえて、
仙腸関節を捉えることができるイメージがわかりやすくなるよう努めてみました。


なかなか〜。
こやまくん(全身骨格模型の私がつけた名前)の存在は偉大だ。


関節部分のリリースするイメージは、
私も全身骨格模型にだいぶお世話になった。


全身骨格模型を観て、触って観察をしていく。
どこの関節をゆるめるかを意識して圧を加える事で、
関節面を乖離させたり、
ねじりを加えたり、
圧着を強めてゆっくり離したり、
など操作をする仕事が必要なとき。


実際に全身骨格モデルがあるかどうかで、
脳内の想像力を駆使する必要があるのか、
それとも観て触って直感的にわかりいい状態であるのか、
どちらが学習したときの質感が向上して理解を助けるのかというと。


やっぱり全身骨格模型を利用して目的の関節を観て、その関節を作り上げている骨と骨を把握していくと、
実にたやすく何をこれからしようとしていこうとするのかが触覚的にも視覚的にも理解ができます。


テキストで視覚的に観て学習しても、
ちっともわからないような状態から、
実感を持って操作できるようになる。


全身骨格模型があることで理解力が飛躍するものです。



そしてそれは初心者の方ほどいえていることでしょう。
テキストだけで見せられるよりもわかりやすいだろう。


私も含め一部の先生方は施術を長年やっているものは、
脳内に施術をするイメージをシュミレーションする部屋を持ち、
施術の本を読み進めるにも、
脳内で実際に質量感を感じつつ触覚をフルに使って対応する絵を創りだしている。
その仮想現実の世界に入り込んでいけるので、
実際に施術をする前には何をするのかが迷わないですむ。


それができるものかどうか。。。


それは練習次第で誰でもできることですから、
そういうやり方もあるんだなと思ったときに、
試しにやってみるようにしてくださいね。


すると施術を積み上げて完成に近づける感触。
これが計算づくで描きやすくなって便利です。


^-^



お客様に仙腸関節をリリースするやり方を伝えつつ、
そのときに「近い将来、ソフト極まりないやり方でも、仙腸関節を緩められるようになりたいものだ・・・」
という衝動に駆られました。



現在の私の大きな面を捉えて筋膜を効率よく幅を持たせてリリースすることで痛みが最小にできるやり方。
それはそれで相当に工夫をした末の、
賢さが封入されたものになっている。


それと同時に、
適宜体の場所ごとに至極ソフトな私の意図を入れた圧を駆使できるようになるよう、
練習する時期にきたのかもしれないなと。
そのように、感じました。


私が一昨日、屋根のペンキ塗りをしていたときに、
いつもはローラーを使ってペンキをさっさと大胆に塗っていたのですが、
それよりもうちほどの狭い屋上で屋根でとなると、
そして雨漏りというわずか数ミリの亀裂を見つけるようなときには。。。
ローラーよりも、ペンキを塗るハケを使ったほうが更に細やかな塗ができることに気づいた。


ちょうどハケで、ここの一点にペンキをもっと染みこませようと思うところで、
ペンキをつけたハケを四方八方に揺らせばローラーではできない成果が感じられた。
仕事としての成果は、おそらくローラーだけよりも、かゆいところに手が届くので、
相当なレベルアップが図ることとなっているのだろう。



ちょうど私が、
ソフトな圧を、現状の施術中に取り入れることができれば。。。
それはまた、ペンキ塗りと同様にレベルアップが期待できる。
そんな直感をいだきました。
そのアイデアは、頭ではわかっていたのですが、
実際にペンキ塗りをしたときにハケを使った際、
あまりに自分の意図がハケによりかなえられた。
その驚きがあって、
これって、、、
「次の私の施術の課題として取り組むべきことだ」と思えてならなかった。


そしていったん力技でもしっかりとした成果を出せる現状に至れたことで、
そこからソフトなやり方を採用するのは、しやすくなったように思えます。


うまく硬軟を使い分けすればいいということですから。


^-^


体力的に施術が立て込んでしまうと、
もう体が疲れきって思考が追いつかないのですが、、、
今ならば体の余裕がある分だけ研究できるだろう。


どうにか、このステップアップは叶えたいものだ。


それには全身骨格模型のこやまくんに活躍してもらわなきゃなりませんね。 ^-^;