書籍紹介:『カイロプラクティック テクニック教本』尾骨矯正のペー

先に述べて置かなければならないことですが、
日本の法律により口腔などの穴などに指や器具等をもちいて刺激などを与える行為は、
医師にのみ許されている行為です。


考えてみていただければわかりますが、
それは粘膜系部分などは些細な刺激でも被害が大きくなるデリケートな部分ですから、
私も法律上の制限がなければ無法地帯化しかねないので、
そのような規定は「絶対にあるべき」だと考えています。




数年前に出版された下記の本には、
尾骨矯正のページが数ページありました。




クラニオセイクラル・オステオパシー



もともとがクラニオセイクラルセラピーの本で、
頭蓋骨部分のリリースの方法などコンパクトにまとめてあって、
施術法の概要を全体見通すためには重宝する本の一冊です。
その意味では、不満はない。


ですが尾骨の矯正部分に解説が及んでおり、
それは割いているページ数も少なく、
数枚の写真とほんの概説だけですから、
こちらが資料となって実際にやってみようと思う人もないだろう。


そうは思うものの、
医師法でやってはならないことと知らない一般の方もいます。
人の体を傷つけてはならない配慮から出来た制限ですから、
不用意にその禁を破る手伝いになるような知恵付けやきっかけになるのでは?



整体等の方々でも本当に尾骨矯正が必要そうな方々をみていて、
心底困っている人も多くいるはずです。


こちらの本を見た時には、
尾骨矯正のページについての情報量が少なすぎて手順もなにも。
中途半端な感じが強すぎるは、
なんらかの危うさを感じるは。


正直に申しまして「いかんなぁ、これは」と眉をひそめました。



私が知っている医師にこちらの本を見ていただいたとき、
「どうして?どうしてこんな一般書に毛が生えたもので、載せてるの?」と訝しい様子。


私が書いた本じゃないのですが、
その本を所有しているだけでも
私の立場上、非難の視線が突き刺さりまして。



普段温厚な人ですが、一瞬目が座って、怖かったですよ。。。



お医者様がこの本をみて尾骨矯正をするのに間に合うような知識量もない。
治せるだけの知見を得られない代物ですから。
お医者様としても、かえって危険じゃないのかという指摘を受けました。





骨盤底筋が張りが思わしくなく、
泌尿器や生殖器についてなど問題がある人は、
多くに尾骨が曲がっている人が含まれているのです。


かつて尾骨を強打した。
座り続ける仕事をしている。
側わん症である、
妊娠出産後の女性など、
曲がりやすい傾向があります。


気力が続かない、元気が無い、自律神経系の問題がある。
呼吸が浅い、、、その他、精神的にも勇気がでづらい。。。


意外なほど、こちらの問題は頻出するトラブルの発生源。



私の施術を受けている人たちは、
やけに右側の臀部筋の深層までとこうと鈴木はしているなと感じると思いますが、
尾骨を歪める筋肉の牽引部分を緩めて仙尾関節の動きの可動性を取り戻させる仕込みをしているんです。


ここが、生命の根源で力の始まりのような部分。


尾骨矯正を直接的な行為としてできないところを遠位から修正を施しているのです。
それで相当の変化は起こせるようになりました。


ですが仙尾関節の関節の隙間が骨化した靭帯等で固定されているときには、
いづれパキッとかポキッとかその周囲の筋群が緩んで自己開放が起きる瞬間を向かえるまで、
必死に願いつつ粘らなければならないのです。
それには複数回の施術も必要ですし、
本人が会陰部等の関連部位にオイルマッサージなどを行い油をさして動きを復調させる努力が必須です。



尾骨が正されたときの快適さや変わりようなど、
それを知っているがゆえこだわっているのです。


そしてもちろん私だけが尾骨の問題点について
感じ取っているわけではありません。 b^-^


海外のカイロプラクティックオステオパシーなどでは、
医師免許に準拠する大学を出ておられる先生方がなさられているので、
尾骨の矯正を重視している傾向をもつ先生も多いのが実情です。



そのようなおりに、
下記のカイロプラクティック系の本を先日みつけました!!



カイロプラクティック テクニック教本



こちらの本のなかで紹介している尾骨矯正のページは、
個人的に読んでみて上記の本のようなストレスは感じませんでした。
尾骨の全体の流れや注意点。
そして患者への心遣いなど、
深くうなづくところが多く、
実にいい内容でした。



もちろんですが、
私がこの本を読んでみて手順などが腑に落ちたとしても、
医師法の縛りがございましてできません。



そうであったとしても、
たとえば、
尾骨の問題が大きい方には、この本を手渡して
海外でのカイロプラクティック医院で尾骨矯正を受けるときにはこのような流れですよ、
というインフォメーションにすることもできる。



それに、、、



日本の医師、たとえば整形外科医や婦人科のお医者様など、
こちらの記事をお読みいただいて尾骨の矯正を海外からカイロプラクターを招き研修をしていただければ。
そうなれば、本当に飛び上がるほどうれしいことですよね。


夢と希望が膨らみました。