アナトミー・トレインの筋連鎖図を見ながら、ボウエンテクニックのテキストを参照しよう!!

個人的な施術修行のひとつに学んでいる「ボウエンテクニック」。


確かボウエンテクニックは、
私が2004年ほどに洋雑誌マッサージマガジンを購読していたとき。
そのときにボウエンテクニックについて書かれていた記憶があります。
そんなに大きな記事ではなかったと思うのですが、
書かれている効果について興味を持ちました。


その夜に、夢をみました。
茶けた西洋風のオフィスに私が訪れている。
どなたか西洋人とお話をしているような印象を受けて、目覚めた。


そのとき見た夢の光景を、
私はいまも覚えています。



なにかの意味があるのでしょう。



それからボウエンテクニックを、
いつか学ぶことになるだろうと思ってはいたものの
オーストラリアに出向いて学ぶ等は、考えてはない。


日本が大好きなので、離れたくないからでしょうか。 ^-^;




そして月日が過ぎて、今から一年前に、
インターネットで検索をしていたとき。


ボウエンテクニック講師の古寺ミトさんが日本でボウエンテクニック講習会をなさっていて、
どなたでも学ぶことができることを知りました。


まずは、一度、セッションを受けてみなければ。
講習会は、そのときの体験から参加判断しよう。
そう考えて、セッションを受けさせていただき、
受講する決意を固めたのです。



それから、もう、一年の月日が過ぎたのですね。


月日がすぎるのは、早いものです。






今月中にボウエンテクニック卒業に向けての筆記試験だそうです。
その次の次の講習会が、最後のモジュールで実技試験で卒業です。


あまり受験対策に何かをしようという心持ちにはならずに、
追試ぐらいは用意していてくれるだろうと考えていまして。
それほど慌てて何かをするというものではありませんので。


実際にボウエンテクニックの講習会に通い、
すでに私の施術上で欠くべからざる要点を、
いくつも、いくつも与えていただけました。



今考えると、
ボウエンテクニックの受講前と受講後では、
手技の仕方がさらに練られて精密度が増した。
その恩恵は私だけではなく、
多くのお客様も受けています。


とても喜ばしくもあり、ありがたくもあり。



「ボウエンテクニックの生みの親のトム・ボウエンさん、ありがとうございました! 
 本当にあなたがいてくれて、よかったです。 m__m
 ありがとう!」



そのような感謝の言葉を送った瞬間、
すでに私は自分が卒業したような気になっています。
その勘違いは、これから少し問題がありそうな気がしますが。 ^-^;







あとボウエンテクニックの学習上、
いまさらですが、ミスったなと後悔しているところがあります。


かなり深刻な後悔です。


その点を、ひとつ、述べさせていただければ。m__m




ボウエンテクニックは、
経穴上をとらえてさまざまな用法を用いて効率的な刺激を加えるアプローチです。


それがたとえば「首」とか「頭」とか「ハムストリングス」とか
・・・体中をばらばらにセパレートして講習がはじまりまして。


講習の仕方としては、そのような体のパートごとにわけられて、
ひとつずつ捉えて教え伝えるのが当然のような気がしましたが。
でも、なぜだか、私の頭のなかでは混乱するばかりでした。


私の脳は先生が用意してくれたテキストの内容は覚えています。
ですが、思うように思い出しづらいという変な状態に陥って難儀しました。


非常にそれはつらかったですね。



こちらのテキストを観ていると、
ひとりの人の体を分けて学びやすくしてくれている反面、
有意味性のある人体をつなぎあわせた絵が見えてこなくて、
不安げに路頭に迷い、さまよう感じが湧いてきていました。


ボウエンテクニックの講習会を参加した当初から感じられ、
そうなると常にテキストを参照して手技をせねば、
講師のミトさんがいう「次は鈴木くん、ここのパートを施術してください」という指示に従うことができな有様。


情けないですね〜。






だいぶそんなことを感じていましたが、
最近になってようやく解決しました。


アナトミー・トレイン』という本に描かれた経絡線に該当する体の中を通る筋連鎖図を見ながら
ボウエンテクニックのテキストを眺めてみたのが正解でした。


デスクの左手側にアナトミー・トレインの本を開き、右手に側にボウエンテクニックのテキストを置きます。
そうしたところ、すっきり、頭にボウエンテクニックの手技を成す意図を汲み取ることができた瞬間を迎え、
以前からあった、漠然としたボウエンテクニックの芯が捉えられずに路頭に迷う感覚が消え失せましたから。


今は、つかむべきものがつかめたという実感がもて、もどかしさから開放されたようなホッとした感じです。




先に述べましたように、
ボウエンテクニックとは経絡に関係しているセッションなのです。


経絡上の経穴にムーブと呼ばれる浅層部分への刺激等を与えて、
経絡上に広く伝わる影響範囲をカバーするというのが真骨頂です。


だからこそ経絡線上を見つめつつ手技をすることで影響を与える視野を確認することもできるでしょう。
そうした上でボウエンテクニックの手技をもちいたときに、
漠然とした効きへの操作感の薄い不安定さからくる不安感や不満感が収まりだしてきました。



「なーんだ、こういったことなのね。あーすっきりした!」と理解が深められ使える実感が持てました。
卒業近くの後半戦でようやくですよね。




アナトミー・トレイン内の筋連鎖図は、
もともとアナトミー・トレイン書籍のなかにも書かれていますが、経絡図と相関があります。
「アナトミー・トレイン」という検索語で画像検索すれば、筋連鎖図が見つかると思います。
関心ある方は、ぜひ、チェックしてみてください。
施術家の方であれば、ぜひ、書店等で立ち読みでもなんでもいいので、ご覧くださいませ。



アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線


ちなみに、
だったら経絡と筋肉の関係を示した和書の「経筋学」の本を参照したっていいじゃないかという通の人もいるでしょう。
それもいいアイデアですね。
私も、それでもいいと思います。
ですが、、、圧倒的にアナトミー・トレインの筋連鎖図はわかりやすく見やすいのです。
私がもっている数冊の経筋学関連の書籍に比べるとイラストとして大変に見やすくて参照価値があるということでして。
「経筋学」にある経筋図も参照なさると、さらにボウエンテクニックの作用イメージが深まって素晴らしことでしょう。
でも、座右にはカラフルで見やすいアナトミー・トレインの筋連鎖図を置くほうが、
私には気分よく勉強できるんですね。




これからボウエンテクニックを学ぼうと思う方がいたら、
アナトミー・トレイン2版以降の本をお買い求めいただいて、
現在のボウエンテクニックの手技はどことどこに関連し作用しやすいのかをイメージしてみるようにする。


そのようにしてボウエンテクニックの手技をおこなうというのもいいでしょう。
(※ 余談ですがアナトミー・トレインの初版は翻訳がいただけないので中古で安くても買うべからずです ^-^;)




いまさらながら、
ボウエンテクニックの講習会を受ける際には、
ボウエンテクニック関係の洋書を参照するのもだいじだったが、
アナトミー・トレインのテキストにある数パターンの筋連鎖図を鳥瞰図的に参照しつつ、
経絡上の影響を考慮しながら学んでおけばよかったと。
そうすることができていれば、
私が日ごろしている施術にボウエンテクニックの手技も取り入れているのですが、
そのときのセッションでの成果が確実に高まっていたことでしょう。


「なぜ、早々にボウエンテクニックの経絡との関係というヒントから、
 アナトミー・トレイン筋連鎖図を広げながら学べばいいということに気づかなかったのだろう・・・。」





けっこう、ここが悔しいんですね。 
自分の要領の悪さが、腹立たしい。






私がこのアナトミー・トレイン図を参照するということを思いついてから
ボウエンテクニックのセッションをさせていただくようになったとき。
セッションを受けていただいている方に起こる体の状態が今までとは変わってきたことを付け加えさせてください。



セッションをするときの施術者の理解から、目線や意識の使い方、イメージングなども、変わってくるからだろう。
これで安定的に効果を引き出しながらボウエンテクニックが使えそうです。
これからようやくボウエンテクニックのセッションとして楽しめそうです。


そう、明るく考えていこう。
そう考える、今日このごろです。 ^-^







最後に。
ボウエンテクニックの講習会を現在通っている、
明日施術を受けに来ていただけるご予約をいただいているMさんへ。


よかったらアナトミー・トレイン筋連鎖図を参照しながら、
ボウエンテクニックのテキストを鳥瞰図的に把握してみてくださいね! 
よろしくお願いします。