昨日のブログでも書いたのですが、ここ最近。
遠赤外線ドーム型サウナを熱源にして、
その中でホットストーンやカッピングを使って自己治療を試しています。
遠赤外線ドーム型サウナにかかるのみであれば、
私は出た後にだるさがかなり残ってしんどさがしばらく続きます。
それがホットストーンを適宜設置することで、
骨に石からの遠赤外線を直接に与えて「骨膜」のゆがみを正すように意図して設定した場合。
まったくだるさやしんどさがなくなります。
爽やかな感じで、単にサウナに入った状態とは効果が段違いに違っています。
つまり筋肉に熱を与えていくイメージではありません。
筋膜を熱でリリースしていく感じではないのです。
人体の骨。
骨の中の骨髄で、血が造られることをご存知でしょうか。
骨の外周壁は硬度があるグラスファイバーのようなしなやかさをもつ構成物ですが、
骨の内周では、いわばスポンジのような、または海綿体のようなもの。
内側に骨髄という液体質を含むものです。
圧をかけて筋膜等をリリースする施術では、
筋膜が癒着している部位を、順序だててはがしていくという作業ができます。
緻密に狙いをミリ単位以下に絞ってするプロの作業でそれでリリースがなされるか、
大雑把なセルフワークでの対処かではおのずと成果は変わるものです。
ただし、その圧をかける筋膜リリースのみでは、
今回、私が狙い打った骨の状態を再生させるという意図的操作は難しいでしょう。
たとえば、背骨の骨の椎骨。
この椎骨はかっちりとして硬さがある骨と思いきや、
生体内部の椎骨は柔軟性があり、その内側に水分を取り込んで膨らんだり、水分を排出して縮むような、
実に変化に富んだ組織だということがわかってきています。
そして他の骨の部位も、まったくその通りなのです。
そして骨の周りを骨膜(こつまく)というコラーゲン組織でできた膜で覆われていて、
その外部と仕切られているのですが、、、。
ここの骨膜がよれたり捻じれたり、他の筋膜と癒着が進んでいたり。
実は多くのダメージが入り込んだ状態に至る元凶となるわけです。
この骨膜という位置。
それは体組織で言えば、皮膚から奥に入った際奥部であることから、
この骨膜部まで邪気といえるような老廃物組織が蓄積しだしたとき。
中医学では「病が裏に入る」といって、
病の位置が皮膚表層から徐々に悪化するにつれて深化して臓器にまで至り大病となるといいます。
実は、、、骨、ここも「臓器」なんです。
先ほど言いましたよね、骨の中で造血されると。
それだけではなく、最近では骨と免疫系の関係が研究されてきています。
この骨の状態と免疫力の増減関係はデータを観たことがありますが、大きく関与するものですね。
そういった意味で考えても骨は重要な臓器だと思っていただけるのではないでしょうか。
だったら骨にウインナーソーセージの皮のように巻き付いた骨膜や骨について、
どうにかして、効果的なアプローチができないだろうか。
骨の外壁のカルシウム部分が凹んだり凸ったりということもありますが、
ここの修正は自分で自分をみるのが背中側が指が届かなくて観れないんです。自分の体を自分自身では。^-^;
ちなみに、この「骨膜」についての重要性は数年前ロルファーの橘さんからお話しいただきました。
ただ、そのときには私の施術法では、骨膜へのアプローチ法といっても、
どのような手でいけばいいのかが手持ちの技術では見つけることができずにいました。
それがこの度、ホットストーン等をうまく使い熱刺激で、よれたりねじられた骨膜部を修正できるのでは?
と考えてトライしてます。
つまり筋膜リリースを狙ってという部分は、
カッピングの吸引圧(負圧)によって。
そして骨膜リリースを狙ってという部分は、
ホットストーンの熱刺激によって。
という連携のセルフワークを、
遠赤外線ドーム型サウナという狭苦しいところでじたばたしながら成果をたたき出せるようやっております。
このホットストーンの熱刺激。
適当に石を置いておいても成果はあまり出ませんでした。
(1)石の形状(人体にフィットさせられるかどうか)
(2)石の種類(玄武岩、ネフライト、ベン石等)
(3)石の管理
など、成果を出すには工夫が必要です。
たとえばそのノウハウの(2)ホットストーンの石自体の特性について熟知しておくこと。
それぞれの石の特性や効果について参考になる書籍はあるものの、
自身のカラダの感覚によりどうそれを捉えられるかについて、調べていました。
日本人の人体と西洋人や別の人種とでは、意外に違いがあって、
そのまま海外の書物の資料をうのみにしたくはありませんので。
さまざまな石を使いますが、
「玄武岩」のような、溶岩由来の保熱性の高さを誇るものなど。
「ホワイトストーン」のような、ホットストーンとして利用してもだるさがまったく残らないものもあります。
「ブラックシリカ」のような、常温で育成光線と呼ばれる力強い炎症を抑えて癒しの効果を与えるものもあれば、
「シュンガイト」のような、主成分中の炭素がフラーレン構造を持つことで邪気を強力に浄化するもの。
「ベン石」のような、微量で多様な隕石成分を含むことにより人体との共鳴を図るもの。
「ネフライト」のような、電気的にプラスとマイナスで偏りがあれば、それを落ち着いた状態に持っていくもの。
他、、、。
それぞれの石の潜在する特性を人体が、どのように受け取るか。
自分のカラダで試していました。
<敷石>といって、石をベッド上に置き、
その上に私が仰向けだったりうつ伏せだったり、横臥位だったりで寝る形です。
<置石>といって、横たわる私のカラダの上に、石をプログラムして置いていきます。
石の設置場所は、人体の組織と相性のいい石を選んだり、石の形状で決めてみたり。
そこが毎回、工夫をもって研究しています。
その成果を積み重ねた結果。
私が自分の脈を診て病が裏に入った状態(=骨膜部まで病状原因が入り悪さをしている状態のこと)から、
たぶん、かなり脱した感じになったようです。
先ほど、この遠赤外線ドーム型サウナを使ったホットストーンの熱刺激を2時間してから脈を診て
「平脈だ!!」(平脈とは、正常な脈を打っていてバランスがいい状態です)
手首だけでなく、首の脈、鼠径部、足首などそれぞれ左右の脈を診たのですが、
だいぶ不均衡さが軽減しています。
{もちろん手首、足首、鼠径部、首の脈などの代謝抑制の最大のネック部分を適切にホットストーンで暖めて緩めた成果でもあります}
どんなアプローチをしても、ここまではいきませんでした。
それも苦痛なくスムースに、それどころか気分よく。
そのことにまでいたったことに、唖然としています。
私の施術では、ホットストーンを熱刺激ができるよう加熱して、それを用いてずり圧をかけていくのですが。
「ずり圧がなくても、ここまでリリースが進んだのか・・・」と。
ずり圧をかけるという技術は、相当に難しさが伴うものだったから、
なかなかこれでは広まりづらいだろうという危惧があったのですが、
ずり圧をかけなくてもこれほど骨膜や筋膜が解けるならばすごいことですね。
私は小回りを利かせた施術に必須のずり圧をかける方法を研究する手は緩めませんが、
高度な技術を必要とするずり圧がなくても筋膜や骨膜が緩められる方法があれば、
多くの方々の病を軽減させることとなるだろうと考えています。
そこに狙いを定めた研究です。
いま、私どもの施術を受けていただく場合、やはり骨に熱を与えるポイントを押さえて影響を出しています。
なので、芯に入った邪気をそこに留まらせ続けないようにする意図があるのです。
現在の私が私に施しているものとは、
そのお客様へのやりかたを大胆に緻密かつ大掛かりにやっているということです。
現状のお客様への施術で、今の私がしているやり方をそのまま採用することは難しいのですが、
実際に改善させたことから、その要素を抽出してエッセンス化してお客様に活かすことはできるはずです。