「左手側の脈が弱化するのは、なぜ?」についての仮説

今回のブログ内容は、あとで自分が読んで自身のなした手順の記憶がたどれるように自分用に、こまごまとした書き方が成されております。
読みづらくて、申し訳ありません。m__m;

 

「左手側の脈が弱化するのは、なぜ?」についての、私なりの仮説が少しずつ進んだため記しておきます。

まだ仮説に毛が生えたくらいか、もう少し進んだぐらいかもしれませんが、
なんらヒントがえられずにじたばたしていたひと月前とは異なります。

いろいろトライしても、改善が難しかった一人の人物。
私自身の左手側の脈圧弱化が、実際に改善したんですから。






「左手側の脈が弱化を改善しよう!」
このテーマ。
以前、私のブログで、ほんとうに気になってならないのが、
左手側の脈圧が低い人が多くの割合でみつけられるということです、
と申し上げました。


ただいま脈を診てます.png

左右の脈の状態の差異について、
自分で認識していないことが多いと思います。


左側脈圧の極端な弱化している方々に、
いくつかの大変気になる症状が出てきやすいという傾向があることを知ってから。
左手側の脈圧改善に対して何らかの対処法が解説してあるような書籍や知識等ないか、
何年間も探し続けてきました。

そしてつい最近も、
私のもつ施術専門書をPDF化するスキャン作業中も探し続けていました。
だいぶの日数、長時間にわたり目を皿のように開き続け集中力を途切れないように、
この機になんらかのヒントを探り出そうと思っていましたので。

それで数百冊の本をスキャンして、根をつめすぎてカラダを壊し、
不調にあえいでいたのです。。。
施術をする者として締まりのない話です。。。



ですがそのおかげも大きく、
その謎に思えていた背景を読みとく仮説が立てられるようになってきました。
最低限、その対処療法的な対処段階ではありますが、
有効だと思えるような簡単なアプローチ法を見つけ出すことができました。



ほんとうに

左手側の脈圧弱化現象は、
私にはたいへん気になっていることなのです。

私がかつて母の施術をしていたとき。
母の左手の脈が右の半分以下の強さでした。
加齢にともない増していく様子がみられ、
普段は元気そうな姿をみせてくれるのだが芯は疲れているのだろう。

そのような思いで施術をさせていただいていたことを思い出します。

ただ、ただ。
なぜ、対処法が見出せずに、つらい思いをさせてしまったのだろう。
そう考えると、悔しいとか情けないとか、
頭から離れるものではありません。
巳年生まれだから、それも納得です。



脈診講座に数年前通ってからのこと。
お客様の手の脈、足の脈、左右の頸動脈の脈などをみていて気付いたことがあります。

ひとつは悪性腫瘍となった方々の多くが、左手側の脈圧が低くて私が、おや?と思うケースが多かったのです。
他の症状もなんらかでやすい傾向があるのではないかと感じられ、
真剣にその裏側に関心を寄せて観察をしてきました。


たとえば、
左右の脈が同じ強さの方は少なく、
圧倒的に左側の脈が弱化している。

右側の脈が弱化している人は少ない。
ただし根っからの左利きの人だけ、そのパターンは様子を控えます。



左手側の脈圧が低いという割合は、
健康を現状で大きく乱している方だからというわけではありません。
健康的ですばらしい生活を送っておられる方々のなかには
自身の身体能力をアップさせるために施術を受けにきておられます。
そのような方々にも左側の脈が弱化するという傾向がある方が
定量の割合でおられるということに気づきました。



左利きの方が左手側の脈圧異常が過度になっているケースは、
私が診させていただいた範囲では割合的に低いというところ。
そこからの推測でしたが、身体操作の特徴的な癖から、
左手側の脈圧が下がる要因があるのだろと感じました。



先日、カイロプラクティック系や姿勢均整術系の書籍の書籍をスキャンしているとき。

特に姿勢均整術の本を複数スキャンしているときに、
「そういえば、左側股関節と左側肩関節の両者とも内側に関節が詰まっているんだよな」
ということを思い起こしました。



関節部のリリースを得意としている先生方はご存知でしょう。
臨床を積んだ先生方にしてみれば、そこは常識的なことです。
左側のつまった関節、または閉じたままで固定された関節の存在があるので、
これらの詰まりを緩めるようにすれば、
一時的に、左側の脈圧が弱化した異常が改善されます。


そのことは私も観察をし続けての経験の上、わかっていました。


そしてお客様の施術中にも、普通のことのように、そこに触れていました。

その部分にもう少し明瞭なフォーカスをあてて、
引きの絵で情景をながめてみようと。




そこからが自身の左手側の脈圧が落ちた体を使って実験に熱が入ります。 ^-^


では、どのような部位をリリースすればいいか。

その解放に手技を使うこともありますし、
道具をもちいることもあります。
その道具の中には、
パチンパチンと拘束瞬間圧をかけるノッカーやアクティベーターを使うこともあります。
アクティベーターを使う先生なら既知のことですが、それは筋肉へ向けての刺激を目的とはしません。
神経へのアプローチ。

それよりも今回はゼロプロマッサーで関節の詰まりがでた異常をもった関連筋に刺激を与え改善するほうに賭けてみました。

 

ゼロプロマッサー.png


正直に言えば、アクティベーターを使うための専門書は入手しましたが、こちらの正式な使い方を講座等で受けてはおらず、
本で読みこんだだけでは使いこなせていないという実感があって。
利用の断念をしたのです。。。


アクティベーターを抜かして他の器具も多数用いて試し、
ストレッチ等も様々試行錯誤をして成果のでかたを脈で確認してみたのですが。

結果的に、「ゼロプロマッサーによる対処が改善率は高い」と感じました。

関節が私より柔軟度が高い等あればストレッチなどの運動系のほうが収まりがいい人もいるはずです。
ですが肩関節や股関節周りにすでにその部位のしこりが大幅に増していく状態となっては、
それをストレッチ等でリリースする効率は私にはよくないし、
逆ストレッチともいわれそうなカウンターストレインでも芯に届くような改変にはたどり着けなかったのです。
(ただしセルフケアとしてのやり方が、私自身、それほど日頃やってはいないため練れてない点はあります)

そして先週に私がカラダを不調に至らしめて、
そこから遠赤外線サウナのスマーティとホットストーンでセルフワークをしたとき。

「もしかしたら温熱療法を自身で徹底していけば、よい改善がみられるのでは?!」と期待しました。

ですから事前に自身の左側の手の脈を診て、
これをどうしたら回復できるかという実験台にしようという考えはありました。


スマーティとホットストーンで、急性で固まった筋膜部の癒着は、解放されました。
ですが思ったほど左手の脈が理想にまであがらない。
私にも左手側の脈圧弱化は深く根に入った課題なだと思い知らされます。


スマーティとホットストーンという「温熱療法」で全身を活気づかせ安定にまで底上げさせる力はすばらし。
ですがそれのみではアプローチすべき部位に対して手が伸びず漠然とした結果がでてしまっているということです。



そのことから、別のアプローチを付加させる必要があることがわかりました。



今、私はオステオパシーや整体やカイロプラクティック、その他、複数の施術法の書籍を、
日に12時間以上、目にしてきました。

そうやって複数の分野を一時期にどかどかとミックスさせて頭に叩き込むと、
それぞれの施術法の良い点の個性がエッセンスとして見えてきます。
そんなタイミングだったから左手側の脈圧弱化の理由や解法が見えてきたといえそうです。
かつて一冊ずつ施術関係の本を購入したとき。
買ったときに精読してわかった気になっていました。
ただその知識が他の施術法との垣根を壊して混じりあわせるような読み方ではなかったのでしょう。


左手側の脈圧弱化の背景は、まだ完全には読み切れて流れを把握して、
そのようにならなくてよいようにするメソッドを言葉にできてはいないのですが、
少しずつ具体的な目の付け所がわかってきたように感じています。




理の部分は私の右脳でピタゴラスイッチのような感じでイメージを走らせている状態です。
言語化能力にとぼしい私には、他者へ誤解をさせないような言葉上での解説は、いまはできません。




なので、とりあえず、私が具体的にやってみて成果がでたプロセスをお伝えします。


今回の私の左手側の脈圧弱化の改善に寄与した前段階があります。
スマーティとホットストーンによる徹底したセルフケアです。

このときの主眼は、最近つくった部位の筋肉の癒着部のリリース。
それとホットストーンをくさび型ブロックという骨格のずれを矯正する手法で、
環椎と腰仙関節を含む椎間関節全体と肩関節、股関節の微調整を終わらせていた。
この二点を準備としておこなっていたというのは忘れてはならないでしょう。

予定としては、この温熱療法で、脈が改善しているはずだったのですが、
1/3ほどもよくなりはしたものの、それ以上は変われなかった。


そこからまた試行錯誤をあたふたと積み重ねたというわけですが、
この温熱療法が効きがあったから急激な脈の改善という変化を得ても、
それをストレスなく安全に受け入れられたものだと思っています。



このあとはゼロプロマッサーの利用の概要を記しておきます。

ゼロプロマッサーでの関節部のリリースは、関節の詰まりを関節の骨に向かってピンポイント圧をかけるのではなく、
左側内転筋を股関節部の詰まりをとるようなイメージができる方向へ向けて適宜の秒数(【例】私の場合は30~40秒ほどを1分インターバルを入れて4回繰り返し)、
左側上腕二頭筋の短頭を体から遠位方向へ向けて適宜の秒数(【例】私の場合は20秒ほどを30秒インターバルを入れて3回繰り返し)。
そのものの現状の詰まり具合を考慮しながらかける時間や与える強さやスピードを可変し設定します。

実際にこの部分に初めてゼロプロマッサーの圧をかけたとき。
足では右内転筋と左内転筋では、硬化度や大内転筋の突っ張り具合の差に驚きました。
腕では右側上腕二頭筋の短頭では気持ちいいが、左側上腕二頭筋の短頭は鋭角で鋭利な痛みを感じられました。
こちらを上記のような時間で設定を少し弱めに微調整した状況でやってみて、私の左側の脈がどう変わるかを調べました。


いきなり左右の脈の圧がまったくの均一というまではいかないが、
確実に左側の脈圧がさきほど計測したときよりも強まっています。
正常化へと進む道を、見つけられたような気がします。


内側に肩関節や股関節を詰まらせる筋肉が過緊張のまま維持されている状態に比例して、
脈圧が低下するということも起きていたのではないかという仮説がたてられます。
私のパーソナルケースでは、追実験を繰り返して、どうやらそうらしいと感じられ始めてきました。




ただ現状の休業中で、なおかつあまり外に出歩けないという状況では、
他の方々でどのようなことが起こるかは確認できていません。
だが私の頭の中で、すでに何百回と自身が血液になって血管をいくなどシミュレーションを繰り返してみたり、
(※ 解剖生理学上の基礎知識がないと、このようなシミュレーションは意味がないので)
ここでは詳しい解説は避けますが、人体の左右や前後、内側外側の開閉(「閉」は<詰まる・閉じる>)を陰陽でわけて動作を読むことで、
右手の陽を左手の陰で支えるという役割の軽重と左側の内側の閉じ、詰まりの関係を見ていくことで、
他の方々にも私と同様なことが起きるのが理解できます。


専門的な対処となりますが、
他にも烏口突起部や鼠径部、鎖骨部骨頭や恥骨部なども同時に観ていきます。
骨盤の腸骨や仙骨、そして肩甲骨・鎖骨の変位を見ながらゼロプロマッサーで調整を図ります。
このプロセスをいれることで、左手側の血行異常は維持できる時間が長くなるようですから、
重要なところです。
ただし鎖骨部や恥骨部、烏口突起部や仙骨仙腸関節)は、ゼロプロマッサーの刺激は強すぎますし、
ピンポイント圧をかけるのは、ちと、ゼロプロマッサーでは難しいため、
アクティベーターでの刺激をするか、手掌による加圧のほうがいいかもしれません。


【なぜ私がゼロプロマッサーで対処したかというと】
セルフワークとしてアクティベーターを使うときは、当てる角度を測りづらくて難しく、私のアクティベーターを使う技量では使いこなせません。
他者へのアクティベーターを使うときは、経験がものをいいますが、ですが、自分へ向けて当ててレバーを押すとき。
その瞬間に当てる方向がずれてしまうため、打ち込むときの力の方向性の正確性が狂います。

手掌での加圧は自身の体重の重みを使って圧を取り出す圧法を普段しているので、それが自分自身にはできないんで。
つい力を入れて押そうとして力んで、打ち込む正確性が鈍ります。

だったらゼロプロマッサーで対処するとドコドコドコドコッと、
余分なずれたところも打ち込んでギャーギャーいてて、、という感じにはなりますが、
ポイントを正確にとらえた瞬間、ゼロプロマッサーの接触するゴムがしっくりきたときの音と手ごたえを確実に返してくれます。
このゼロプロマッサーの、的を見てくれるナビのお世話になったほうが、成果が高くでてきますので。


私は自分自身に対してというもので、誰も文句を言うものもおりませんので、
ゼロプロマッサーで対処しましたが、ちょっと低速にして弱めにしては調整がしづらかったのでそれができず、痛みに耐えました
 ^-^;)



ゼロプロマッサーを当てる角度等の設定が微調整してみる力がなければ、
パワフルな高速新動圧が関節を過剰に緩めすぎて不調を与えかねないのです。
やり方としては見立ての力からゼロプロマッサーの特性を熟知するといった要件が必要です。


左側の手や足の脈圧弱化は、
10年前から気になっていて、
ここ2年は解法がわからず、
夢でうなされていました。

ここでつかんだことを、もう一歩進むためのきっかけとして。
左側の手や首の血行を停滞させて心臓へ負荷をかける状態を回避させて、
全身へ流れる血流を左右均等に運べるようにしていければ、うれしいですね。