『アダルトチルドレンを克服したければ、父性を身につけなさい』というkindle本を読みまして。。。

数日前に書かせていただきました私のブログ。

2021年06月11日
『父原病』 「父親との関係が人生にどう影響するのか?」的セラピー 

http://bodywise-note.seesaa.net/article/481947620.html


私に、『父原病』のワードにたどりつかせてくれた友人は、
「父親との関係が問題でしょう」といった言葉のでどころは別の所からでした。
さらに多くを学び統合された視点で親子関係をみるようなものがあるそうです。
さすが、さまざまなセラピー関係の勉強をフットワーク軽く、かつ熱心に学んできた経験がありますね。
そこは感心しました。
Nさん、ありがとうございます!



ひとまずは、

父原病―父性なき父親が、子どもを歪ませる』という本は、
今日、図書館に届いたということでこれから貸していただきに出かける予定です。



ただ以下のkindle本は

他、kindleの『アダルトチルドレンを克服したければ、父性を身につけなさい』という本は、
購入して読み進めてます。

多くのカスタマーレビューで、映画のネタバレ構成がほとんどのページを占めており、
よい印象をもちづらい本です。
が 99円で、なおかつ家の書棚スペースを占有されないことから、速攻、買いました。


まっさきに読み進めて感じたこと。
こどもに対して父性に欠けた父、父性をもたらす第三者などを映画で登場する人物を当てはめて説明しようという試みに違和感を感じます。

残念ながら引き合いに出されたどの映画も、私は観てない。。。
映画を見た人がうなずけるような臨場感は一切なし。
この時点で、きびしい展開です。




父親から受け取ることができる父性は、
つぎの9つほど、あるようです。

・カラダを使って子どもとたくさん遊ぶ

・家族の安心と安全を守る

・最高責任者として責任をとる

・ルールを教え、善悪の基準をあたえる

・外の世界へ連れ出す

・お母さんのことを愛する姿を見せる

・自信をあたえる

・文化を継承する

・生き方を示し、自立させる

といった父が家庭で上記9つの役割を果たせたら、
お父さんは合格点で子に対して父性があるとのこと。



なるほど、なるほど。
そのような見当なのですね。



ですが9つの完璧な役割を果たした父性を持つ父親ばかりではありません。
悪事を働く盗賊が父というケースもありますし、
そこまで極端ではなくても父親が単身赴任だったりすれば物理的な距離もある。
ならばたくさん遊んでもらえた感じもしないし、
世の中のルールをお父さんから学べる機会も薄い。
父性をあたえられずに育つことで、学べなかったことによる諸事情がでてくる。
・・・わけです。



するとその父性を与えられず育った子供は、欠けたものを背負っていかなければならないのか。



ただ救いがあります。
そのようなこどもには「第三者の父性を持つものに導かれたらOK!」ということだそうです。
父性は、父や他の導き手により後天的に身につけることができるの。
なので今からでも、父性を私もあなたも身につけることができます。


父性を振りまいて、教え伝えてくれる貴重な第三者との出会い。


だそうです。。。


本書について個人的な感じ方ですいませんが、
私が観たことのない映画ストーリーのあらすじを語られているところが半端な感じがして、
私にはいまひとつ刺さらない感じでした。 m__m


無料動画セミナーに登録してくださいと、巻末に強くプッシュしてありますので、
こちらにまでかかわっていけば、ようやく何かを教えてくれるのでしょうか。
人生を根底から輝かせてくれる体験が用意してあるのでしょう?
とりあえず、登録は、いまのところしないつもりです。



ただ「父性」につて考えみるきっかけにはいいと思いました。
自身が父からの受け取った父性について具体的に検証してみる。
自身のいまの父性がどうであるか、徹底して洗い出してみる。


たとえば、
社会の常識やルール、規定を持っている?
自信を持った生き方がなされている?
などなどです。

ゆるぎなく父性に満たされているならば上々です。

もし欠けた分があれば補えているのか。
またはどうやって補ってきたのか。

いまだ欠けたままと感じたならば、
どのようにして補うか。




~~~~~~~~~~



個人的な話で恐縮ですが、
私の父は、私が20代後半で他界しております。
父から父性をいただけることは多くはありませんでした。

ただ父の仕事についていって働く姿をみせてもらえた。
父にはいい仕事を全力で成し遂げる職人魂がありました。
ちなみに和室の壁を塗る左官屋さんで、大きな料亭等に、
仕事にでかけたり、個人宅に仕事をしたり。
どういうところでも、手を抜かず丁寧な仕事です。
現場の下見は必ずして、
仕事日に頭の中で材料の量や塗るところなどはすべてシミュレーションを済ませています。
ただ徐々に和室の京壁などなくなってきたころで、
左官のこてをペンキのはけに変えたりトタンを切ったり。
左官だけでは食べられなくなって切羽詰まったところから、
働き続けて家族の生活を守るために、つねに全力で取り組んで勉強してました。

そういう印象が、私の目に、強烈に焼き付いています。

職人気質といいましょうか、親子での会話はほとんどなく、
しずかにひとり魚を焼いて酒を飲んでいるのが好きな人でしたね。



おおよそ父性として私に与えられたものは、偏っていたように感じます。




ここから、補完的に私が父性をいただいた話をさせていただきます。


私が30代後半、
山岡鉄舟先生という方の伝記を読んで、父性を補われたことがあります。
裏表なく思いやりあって偉ぶることない生きた巨星のように感じました。
ノンフィクションで胸を打たれて涙をこぼし本を読んだ経験は、
私にはそのときしかありません。

もちろん本に描かれた山岡鉄舟先生について。
筆者の主観や編集が入るため、隠されたこともあるでしょう。
それでも、いいから信じたいという気持ちになったのです。

彼にほれ込んで、このような考えで生き抜いた御仁がいるのかと感動。
二年間ほど、毎月、山岡鉄舟先生の墓参りに谷中に足を運んでいました。
初めて墓前に参したときは、目がウルウルしてました。^-^;



私は墓前では、自分がしていることややろうとする目標的なことなど、
とにかく、気分よろしく心の声で告げてていました。
次回、参拝するときは、なにかひとつの成長の証をもってくると誓います。
そのような約束をして、なごりおしい気持ちを後に帰ります。
体力のない私が、ひーひー言いながらも仕事が続けてこれた。
それを支えてくれるこころの灯火があったからだと思います。


私と同様に、山岡鉄舟先生に感じ入った人たちが、
時間帯によってひっきりなしに墓参りにきます。
そのような方々にとっても、この場は、
山岡鉄舟先生が話を聞いてくれる憩いの場なのですね。
山岡鉄舟先生の人柄をしのんで接することで、
人に受け入れてもらえた感動の気持ちを感じていたのです。



そういったときに感じた私の独特な変な信念で申し訳ありませんが、
世の中には、一人はこのような人もいたのです。
だから、深く知りあえば他にもそのような方がおられるはずだし、
人間は捨てたもんじゃない!




そんな言葉が頭に閃光のようにでてきたとき、
人に対しての気持ちが塗り替えられました。


それ以前の自分を知る諸先輩から。
「鈴木君。ずいぶん、マシになったね」と。
私の体感では、マシになったどころか、
世の中の見えていた像が別物になった。
白黒の色のない世界から、
現実の色のある世界に見え始めた。

本当に喜ばしいことです。




父性は、誰かからの影響で獲得できますが、
自覚的に自身の生き方を律することで自ら獲得することもできるのでしょう。
この二つをバランスよくできている人の成長は、死ぬ瞬間まで変わり続ける。
もしかしたら、それが生の完成形にむけた道なのかもしれません。



徳を積んで成長しては、肩の荷がおりて楽になる。
結果的に、アダルトチルドレンからも抜け出せる。

そのようなものかもしれません。


・・・私のアダルトチルドレン的な姉に、
はたして父性について、どう説明できるのだろう?



姉は父がどれだけの思いで身を粉にしてきたのか。
父の仕事の手伝いをした私ほどは知らないだろう。

父性を与えてもらう機会が極端になかったのです。
姉が自分から父に話しかけることもなかったので、
ダメダメな感じの父からのプレゼンスのみ、受けたのでしょう。
一面を観て、それが全部だと信じてしまう。
しかたのないことですが、悲しいことです。







すこやかに『健康』な人生を送るためには。

カラダとココロの栄養の2つがそろうことが大切です。

せっかく、強い体をいただいてきたのに、
心に重く引きづって行かなければならない苦難の温床があれば、
いつしか肉体的な健康にも悪影響がでてきてしまうこともある。
そのような道理があることを理解して、
安心な人間関係で支えがえられるとき。

心のひだまりが照らされて、
体の重さが解けて拭えるものでしょう。


改めて整体の施術だけでは、健康な生活を送るには足らないことも多いのだと痛感します。

私に父原病のことばにたどり着かせてくれた友人は、鍼灸師という健康面のバックアップを肉体からしていく人です。
そんな体のことについて澄んだ目で見渡した後に心の指摘をする彼も、
人の免疫ケアに大いにつながる心の課題に正面から取り組むところに。

人間は、こころとからだのふたつのバランスを整えられない限り、
しあわせな健康状態を喜ぶことはない。。。のでしょう。

とにかく、自身の父性を増していくよう。
前向きに努めること。
できるところからやっていくしかありません!
勉強になります。