ホットストーンの敷石をしないセッションでも、すでに起立筋のゴリゴリの凝りがベン石温熱器の数回のムーブでリリースができるまでいってたか! 合気柔術の手の内って、、、すごい。

昨日。
お体的な詳しいことは申せませんが、
お引越しを最近されまして、コロナ期に運動不足が加速したところでのいきなりの重労働。
そちらでカラダがしんどくなった~という方のセッション。


背中に敷き石としての「ホットストーン」を温めて用意をさせていただいておりましたが、
そちらを利用すると背中の状態を立位でチェックさせていただいたときに血行が急上昇する可能性があります。
起立筋群を緩めることで副交感神経を優位に置いて、全身の無駄な筋肉のこりを弛緩させることができます。
それが体内奥の動脈血管を拡張することで、停滞気味だった血流部位に血を渡らせるので。
普段は行きわたりづらいところへと3~5倍ほどの血流が届くようになるといわれている。



ただし血行の急激な上昇が起これば不都合があるときも状況によってございます。
このようなこともあるためお客様から話は事前によく聞いておくことが必須です。


事前予約時にメールで教えていただいておりましたし、
当日には対面でさらに詳細状況を伝えていただきました。

ベン石温熱器は利用しましたが、
それは持続的な温熱効果ではないので。そこはOK。
ただし、ホットストーンの背中の敷石はNG。

改善のメリットより、
急激な血行の向上によるリスクの低減を優先すべし。
そう判断し中止にさせていただきました。

お客様にはそのことは伝えてませんでしたが、
状況が、そのようにすべきと語っております。




ここ2年弱。ホットストーンをもちいはじめて、
背中の敷石を一切しない状態で施術をすることがなかったのです。


私の最近の手技のやり方で、起立筋部分の兪穴への熱エネルギー注入なしで、
どこまでリリースが可能か?



そこを知るテストセッションにもなりました。
その上で、いくつかわかったことがあります。

背中の起立筋群の凝りが強い部分。
以前ならプルパや他のリリース用のノッブ(握って押圧をかける専門道具)などで、
30回繰り返し圧をかけなければ解けなかったか解けることなかった凝りの状態が。
うまく「手の内」を活かした手技で、ホットストーンの敷石なしでも解けてました。



「えっ?! これ敷石で事前に起立筋を緩めたから解けたんじゃなかったのか・・・」

ここは、大発見でした。
以前のベン石温熱器をもちいてのリリースをしていたときよりも、
5倍ほども一度のムーブで筋硬化が緩んでいたのです。
なので以前は繰り返し行ったり来たりのさざ波圧を30回を限度にかけて解いていたものが、
3回のムーブで、そのときをはるかにしのぐリリースができてる。。


ベン石温熱器は用いただが、
ホットストーンの敷石なしで、これだけの筋膜の深部までリリースできるなら、
機動的に場を変えてのセッションをするときでも、私が納得のいくレベルに達するでしょう。
実際、以前のさざ波圧を繰り返しかけた圧での緩み具合にはないところへと、
深層筋部分への圧の影響が届くようになりましたので。


敷石用意が温度設定や加熱時間の計算、など準備に手間がかかっていたのです。
お客様を隙間なく受けることもそのため躊躇せざるをえなかったのですが、
ケースバイケースですが、
敷石なしでのセッションケースもこれから増やせる可能性が強まりました。


起立筋部分のリリースに関していえば、
すでにベン石温熱器と手の内の合わせで、
十分な起立筋リリースは可能となってきました。



これは、延べ100セッション中の貴重な1セッションです。

最低でも100セッションを為して気づきを得て改善し改良しという、
裏舞台でする調べものが、その100セッションの100倍の時間をかけてます。
原木から完成品をつくりだす彫刻のようなもので、
ノウハウ自体がないものであれば、そうなります。

わかったつもりになれたとしても、そんな幻想は次の瞬間に消えてしまうのです。
最低でも100はわかったつもりの幻想を打ち砕くような磨きをかけつづけます。


知り合いの鍼灸の先生は、そこの事情を察してくれていて。
「フロンティアって、苦難の道だよ.。あんた、、、」とぼそっといわれ。
思わず、咽頭がんで苦しんでいたお客様の施術の手を迷い続けた時期で
私も寝ずの調べものを数週間続けていたころです。
お客様ほどではないが心身ともに苦しいときでした。
だから男泣きし勇気づけられたことがあります。
そのような切羽詰まることは少ないにせよ、
年に4~5例はあってかかりっきりになり寝食を忘れてます。
(今はコロナ下で新規ご予約受付ないので、そのようなことはない時期です。。)
そのようなお客様は今まである手技では効かず、どうにかということでお越しいただくこともあり。





結果、舞台裏が主戦場。それはコロナ前もコロナ後も、変わりません。
自分では重すぎる難事と思うフロンティアを手を出さずにいくことで、
それでやっていくやり方もあります。
ただ直感は、そこが私の居場所じゃないといいます。


独自のノウハウをもつことは、自分の強みを前面押しするときに必要です。
他に容易に真似ができないものがなければ残るのが難しく面倒な負担を背負う仕事。
そこは誰もやりたがらないから、手を出してやり続けることができる人になれたら。。


準備が整えられた人に、そこに舞台が用意されるものです。
手足を動かし汗や涙を、その準備にささげていくものです。



私がいま首の深部にまで真剣に向かい合い、成果が実感できているきっかけは。
鍼灸師さんからフロンティアといわれたときのお客様の喉へのアプローチ手技を研究してきたからです。
そのときのお客様にはすでに癌化が進みすぎて、お客様からはどうにかこの部分をとってくれといわれても、、。
そうはすることはかなわず、遠位からの安全なリリースに終始せざる終えなかったのです。
そのとき首やのどについて書かれた、医学の解剖学専門書など、
整体師が読むこともない本を買いそろえてしらみつぶしに調べました。
そのお客様に対しての対応可能性はあきらめたくなかったので、
とにかくそうなった事情の組織の状態や背景を知ることが必要でした。
結果的に、そのお客様に、どうもしてあげることができなかったので、
お客様の他界後に弔問をさせていただいたときに申し訳なくて。。


実はそのときの首の資料と勉強した知識。
それがあるから、いま、お客様の中で首の深部を解くという対応が、
慎重を期しながらできます。。

その施術法は道具と手の内の組み合わせの妙を見なければ成果は芳しくないものだが、
その道具は20ほどあるが、
その多くは他界したお客様用に仕入れたものが半数となり。
そのお客様に使うことができなかったものが今のお客様に活かされています。。



現在、頚部のリリースがホットストーンの敷石を必須とするリリースと考えてます。
施術成果の残せていい成績をもたらし
リスク低減が図れない部位があります。

そこに近年の主たる研究を深めた部位と力をいれたのですが、
ここだけは自身の身体を繰り返し疲労させて回復を図っていく試験を通していくと、
明らかにホットストーンの敷石がもちいられるかどうかでの差がでていくところで。

それで今も微妙に肩甲骨部分のホワイトストーンの石を変えるなど、
微調整をしつつお客様の施術に当たらせていただいております。


ただし「仙骨仙腸関節部分のリリースが上達」が進めば、
起立筋のホットストーンの敷石も不要の可能性があります。


いずれそのことはお話いたしたいと思います。



とりあえず。
頚椎部分のリリースを深部まで対応しないセッションであれば、
ホットストーンの敷石をつかわないでもいいれべるまで、
自分のリリース技術が進んでいたというのは。。



自分自身の起立筋を、ベン石温熱器を特殊な手の内をフル活用でリリースすることはできませんからね。
(※ 起立筋の硬化が強い場合、ベン石温熱器を普通に擦るだけの手で使うのでは、
   起立筋の表層から中層の表面が緩む程度で深部は解けません そこは注意が必要かと思います )
起立筋のホットストーンの敷石をNGというお客様が来ていただけなければ、
これはわからないままであったろうと思います。


昨日、合気柔術の手の打ちとベン石温熱器の組み合わせの相性に、初めて気がつきました。
※ 下地にボウエンテクニックを多用しています。 

この連携、これがわかれば、新たな展開も考えられます。


Kさん、お越しいただきありがとう!
感謝申し上げます!!