ホットストーン<敷石>はリラックス効果を高めることで筋弛緩をかなえて施術を進めてくれます。敷石が熱すぎと感じたら、気兼ねなく教えてください ^-^

昨日のお客様との施術前の会話です。


施術を受けるときの最初。

ベッドと背中の間に設置するホットストーンを<敷石>と呼ぶ石の上に、

仰向けに寝ていただくことが多いのです。

ホットストーンを背中に当たるよう7個~10個ほど設置します。
手のひらを広げたほどの大きさをもつホットストーンで、
2センチほどの厚みあるものをベースに起立筋に玄武岩のホットストーンを当てます。
あとは左右の肩甲骨にあてるクールストーンにも使える白色のホットストーン。
これは厚みが少し薄くなることで、肩甲骨の出っ張りへ違和感を与えることなく菱形筋部位の凝りの不快さを取り除き呼吸を深めます。
最後に仙骨に三日月型のネフライトのホットストーン。
ネフライトが、神経トラブルをよく改善する力がある石で、ここに置くと脊椎全体が大幅に整います。

 

 

お客様に、
「この部分にきっちり乗っかれるように、ベッドに仰向けにねてください!
 微調整をしながらお願いします!」

そして、うまく仰向け寝になられたときに、

「もし、熱すぎたら教えてくださいね」という言葉かけをさせていたいております。

 


一般的にホットストーンの温度設定は「50度~60度」です。
石を温度調整機能付きで湯煎するストーンウォーマーという専用器具を用いて、
ホットストーンの石の温度設定は、「50度~60度」に温めます。
そしてタオルを2重にして背中に当たらないようにします。
お客様はTシャツや薄めのトレーナーなどを着ておられるので、
それらを考えて熱さチェックをしてからお客様には敷石の上に寝ていただきます。
熱さ調整は、
熱さが強いとき、敷石ホットストーンの上に、タオルを追加して重ね置きをします。

 



 

熱さを感じる感覚は皮膚の厚さ等に関係して、人それぞれです。

一様ではありません。
それで熱さをお客様ご自身に熱さを伺うようにしているのです。
なので、確認のため、「熱すぎたら教えてください」と声がけをするようにしています。

 

ですが「・・・熱くても耐えていたほうが、効果があるはずだろう」
そのように考えて、前回の施術のときは耐えられていたそうです。

それにより背中の皮膚がむけて痛みがでて、引くまでが大変だったといいます。
私の配慮不足もあり、大変、申し訳ないことをいたしました。

 

話をよく聞かせていただきますと、
あっちっち療法として三井温熱療法をご存知で、
熱い裁縫こてを当てて治療する方法をなさったことがあるそうです。

私も三井温熱療法を存じ上げておりますので、
患部の冷えた部分に電気こてのこて先が当たると、
驚くような熱さを感じるのですが、そうやって患部を刺激することで治すコンセプト。

そうすると「熱さに耐えて効果をアップさせたほうがいい」そのような気持ちになりそうです。
私も、熱さと戦おうと考えてしまうかもしれません。。。
なので、ものすごく、気持ちがよくわかります。

 

お客様の話をお伺いして、
納得したと同時に「熱かったら教えてくださいね」という確認の言葉かけを、
よりしっかりお客様からのフィードバックをもとめるべきと感じました。

 

 

皮膚の薄い人は、敷石が一般的な50度設定でも、
当てた部分の皮膚が薄く背中の皮がむけやすいです。
生理的現象です。
日焼けしやすい体質かどうか等にも通じるようです。
そこは各人の体の個体差があります。


背の皮膚がむけるような熱さならば、ご本人はつらい熱さを感じる場合がほとんどです。


私の考えとしては、
事故や怪我のないセーフティゾーン以内で、対応したいと考えています。

特に「背中の敷石からの温熱持続効果の場合には」熱さが適温がよいと考えています。

 

 

7~10個もの多量の熱をもったホットストーンを効果的に設置して、
冷めた筋に与えて一定時間を過ごしていただく。
それは5分未満ホットストーンを当てるときは、熱の通りから熱さが高くなければ内部の状態をリリースできません。
ですが5分以上、そしてそれは30分や60分以上もの時間当てることですから、短時間に高い熱量を与えて加熱するのではなく、
長時間にわたり遠赤外線効果で加温させます。

 

前者の『5分未満で高温度をあたえる』ならば、<交感神経が優位の興奮>となります。
そうやって心拍数をあげて代謝を促進させる方法もあります。
後者の『5分以上の本人が気持ちいい、心地いい、ほっとするという適温をあたえる』ならば、
<副交感神経が優位となりリラックス>します。
そうやって心拍数をゆっくりと打たせつつ、
全身の筋弛緩をさせることで血を末端まで届かせることができるようになります。

 

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■ ホットストーンを使用5分未満の効用

末梢の血管が拡張し始める

筋肉が弛緩

心身が刺激活性化


■ ホットストーンを使用5分以上の効用

副交感神経が活性化し深いリラクゼーションを誘う

代謝が高まる

老廃物の排出

呼吸をゆっくりにする

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私が敷石で意図しているところは、後者の効果です。
脊柱起立筋の深部まで長時間にわたって熱を送り届かせることができたほうが改善状態は増します。


<敷石>は心地よい温度で十分な成果がでています。
それは熱量を高めた多量のホットストーンにより、
兪穴という治療穴にフィットさせて熱を送り続けているからです。

特に仰向けに寝ていただくときにベッドと背中の間に設置するホットストーンの敷石の温度は、
思いやりのある温度で副交感神経を優位にさせたほうが効果がでるものです。
快適に施術をお受けいただきましたほうが、敷石の目的は達せられます。

 


なので、もし自分には熱すぎる感じがするなと感じたら、
たとえば、
ちょっと熱いな・・・と感じたら
「背中のここの部分の石が熱いから、もうちょっと調整していただけますか?」
と気軽にご要望をお伝えください。
いつでも温度調整するよう温度調整用タオルを用意しています。

どうぞお気兼ねなく、いつのタイミングでもOKですからおっしゃってください!m__m