人工的に人体に加温することで、ウイルスや細菌の一部は、減っちゃうって、、、ほんとですか?

人体は体温が37℃を超えると、温熱治療の状態になるといいます。

カラダの中に侵攻するウイルスや細菌の一部(※1)は、人体の細胞が耐えられる温度よりも低温で耐えられなくなるからです。
体温の上昇により体内に入り込んだウイルスや細菌を殺してしまうというのが温熱治療。

※1 ライノウイルス、HIV,梅毒、淋病、その他のウイルス等を指します


皆様もカラダを守る生理的な反応として発熱を起こして風邪を治すとか、経験があるのでは?

温熱治療とは、人工的に熱を人体内部に与えることで体内に入ったウイルスや細菌を除去するというやり方です。

1990年にシアトルのバスタイア大学では、HIV患者が温熱治療用のお風呂にはいるという実験がなされました。
風呂の温度は38.8℃。これを40分間。計12回入りました。
治療は1年間続けられ、週2回の入浴を3週間1セット。

これにより成果をあげることができたようです。

他の大学で、温熱治療用のお風呂の温度を50℃にあげて実験したという記録もありますが、
高温すぎれば脳へ障害が出る恐れが出たといいます。
そうしたリスクを低下させる意味で、
シアトルのバスタイア大学の実験の概要を参考にして温熱療法をおこなうことが望ましいようです。



この度の情報は上記の本を参照しました。


誤解がないように補足言及しますと、
温熱治療によりすべてのウイルスや細菌が死滅するわけではありません。
ですがウイルス等の減少がはかられ、他の食事による免疫力の向上を掛け合わせることで成果が出せるようにする。

ウイルスや細菌の体内に侵入したものの量が免疫細胞以上に多ければ負けてしまうわけです。
それを温熱治療によりウイルスや細菌の一部を減らしてくれることにより、
免疫細胞で対処できるウイルス等になればいいわけです。


この温熱療法のやり方のアイデアは、ホットストーンを利用するときに参考になるところもあると感じました。

人体の肌に外部から温度の高いものを当てるときには、毛様筋が逆だって発汗し、体温を下げようとします。
そのような反応を考慮に入れての温度設定が大事になります。

基本、凝りなどの部位にホットストーンを当てたままにして置くとき。
その熱は、皮下の2。5cmほどには3分もあれば十分届きその部位を温めるでしょう。
凝り部分の固まったコラーゲン組織が、状態による違いはありますが加温により徐々に軟化し始めます。
そこで筋膜リリースをするという際は、目的は達するところではあります。

ですが、もし体調が筋の凝りによる問題にとどまらず、
体内へのウイルスや細菌の侵入による内科的な疾患を得ておられる方の場合には。

「 1990年にシアトルのバスタイア大学では、
  HIV患者が温熱治療用のお風呂にはいるという実験がなされました。
  風呂の温度は38.8℃。これを40分間。計12回入りました。
  治療は1年間続けられ、週2回の入浴を3週間1セット。 」

と、上述した情報を参考にしてプログラムを組んでみることもいいのかもしれない。


たとえば、内科系の疾患を得たときに、その原因となるウイルスや細菌があれば、
全身を温めるほうがいいか?というと、現状まだ体力がある人ならば全身加温でもいい。
だが現状ですでに体力を大きく失っている状態下にある人に対して全身加温をすれば体力を大きく失うことになり、
危険な状態へ陥ることがあるでしょう。

そのときは全身加温をすることは避け、患部関連の部分加熱をすることのほうがリスクが減り、ウイルス等の減少を図ることもできる。
そのような可能性がでてくるということです。

もちろん、内科的疾患を患っておられる方の場合は、かならずかかりつけの医師に、
部分加熱のような温熱療法をすることは可能かどうか、ご相談の上でおこなうことが必要です。



部分加熱で皆様が思い当たるのは、鍼灸師がなさる「お灸」ですね。
灸をすえるところにもぐさを置いて火をつけます。そうして熱エネルギーを体内へ与え補います。
そうしたお灸は、患部に効く経穴にすえられることが多いようです。

またはホットストーンにより、置き石、敷石といわれるものを、
うつ伏せや仰向けになって寝ている方のカラダの上下にホットストーンを設置します。
カラダの上に乗せるのが置き石で、カラダと床の間に置くのが敷石ですね。
この置き石や敷石も、多少は経穴上に置くというイメージをもつことはできます。
ですが、正確にそこを意図して設置するというよりも、
石の大きさ広さにより、一定のエリア全体に対して熱を注ぐことがしやすいでしょう。
つまり上記で申しました部分加熱のような温熱療法をするときには便利に使えそうなものです。
ただホットストーンの形状が患部に密着できるような形状から遠ければ温熱効果が下がるのは必至ですので、
その点は注意が必要ですが。


個人的には、以前、敷石や置き石を使った温熱療法をホットストーンでおこなうとき。
どのような時間をかけるべきかという目安が、関係書を見ても一貫した決まりが見当たらなかったので。
カラダの状態により、60分を目処としてそれから伸長させるか短縮させるかと考えていました。

ただ一応、
「 風呂の温度は38.8℃。これを40分間。計12回入りました。
  治療は1年間続けられ、週2回の入浴を3週間1セット。 」

というところを目安として。
まあ、部分的加熱では、温度設定は38.8℃より高くなりますが、
他の40分間、計12回等の、取り組む際の時間や期間、回数については体内のウイルスや細菌に対抗する考えが主であれば、
参考になるのではないかと思います。



筋膜の癒着、関節のズレが生じた部位に前後する体組織部分には、
血管やリンパ管、または体液の流れるルートといった管が慢性的な硬化により圧をかけられ潰され流れの滞りがおこる場所が出てきます。
小川でも、曲がりくねったり、途中で細くなったり、川底にゴミが溜まっているところには、藻やゴミが溜まります。
人体内部の血管等の状態でもそういった小川のような問題が起きています。
そして流れが悪くなったカルマン流が起きる場には老廃物が溜まりだして、
そのような場が、ウイルスや細菌が巣食う場になるのです。
ウイルスや細菌といった小さな生物の影響も、もとより狭い体内では問題ありですね。
なので筋膜の癒着が進み脈管系が圧せられる量が体内で多くなれば、それは悪玉ウイルスや細菌も多くなったということとなります。



そういった悪玉を排除しようという目的ならば。
もしご自宅でホットストーンをあてがって筋の柔軟性を確保したいと考える方がおられれば、
そのような設定をするときに、40分間、その部位に温熱を当て置くこと等のバスタイア大学の実験を参考にすれば、
体内細菌等の対処につながる可能性があると思われます。

※ 遠赤外線効果の高いといわれる種類のホットストーンを厳選してつかわなければなりません
  それは皮膚を通して筋の奥まで通る熱量は、べんせきや玄武岩等で3cm前後あるのですが、
  ホットストーンに適さない石であれば、それ未満になってしまいます。
  それでは置き石と敷石で患部を挟み撃ちにして熱を与えようとしても、
  効率が悪くなるようなので。
  また3cm前後の熱の体内への通りですが、患部周囲に多めにホットストーンを設置することで、
  そのエリアの温度を底上げできる計算も付きますので。
  やり方を工夫してみるといいでしょう。