砭石温熱器によるマイナスの圧を活かした筋膜リリース、これがボディワイズでの筋膜リリースが進む秘訣です!


筋膜の癒着部分をリリースするには、
(凝りのある筋肉に、直接圧によるマッサージを加える)
というやり方が一般的でしょうか。
患部の癒着部を剥がす際に、骨に押し付けるような圧を(プラスの圧)と呼べば、
骨から引き離す方向へ圧を加える方法を(マイナスの圧)と呼ぶことができます。

マイナスの圧は、凝り部分を骨から遠位へと持ち上げる操作ともいえますが、
深層筋を効率よくリリースが可能な手技方法です。
マイナスの圧を仕掛けると、プラスの圧では患部の炎症を強めてしまいリリースが不可能な部分に対し不快さが大きく減らされた形で対処できます。
巧みにマイナスとプラスの圧を使い分けることで、リリースの幅が飛躍します。
ただハンドマッサージで手指で患部をつまむようなマイナスの圧は、指先の尖度の高い骨の使用により(点で患部をつねる)ことになります。
するとかえって痛みを助長させることとなることがあります。
ですから患部を含めたエリアを骨から遠位に引き離すとき、
(面で患部を挟み込み持ち上げる)のです。

そうした(面で患部を挟み込み持ち上げる)とき、
両手の手のひらの掌部分で挟み込み持ち上げることもできます。
ですがこの部分で持ち上げようとすると、力がどうしても入りづらくなるネックと、力の操作が単調になることでリリースの深さがしょぼくなるネックがあります。
つまり両手の指と指を、西洋のお祈りをするときのような組み方をすると、
手首が固定され自由な幅あるアクションがしづらくなって力が全く出し切れなくなるのです。

なのでマイナスの圧を使うときに、表層筋に対してならばカッピングを使うこともありますが、深層筋に対し効率よくアプローチするときには砭石温熱器を使うことがあります。
砭石温熱器で、固定点を作り出しててこを用いてリリースを図ると、
骨の骨膜に癒着が進んだ患部に対しエフェクティブな非常に高い効果を発揮できます。
砭石以外のホットストーンでつかみ取るようにマイナスの圧を使うよりも、砭石温熱器でなしたほうがアプローチされても痛みが半減するのです。
そうなる秘密には、
砭石を温めたときに発する人体に特別な作用を配る遠赤外線の作用があり、
砭石がこすれたときに発する超音波が炎症ある皮膚に浸潤して炎症する神経の興奮を低減する作用がある。
他にも砭石温熱器には、小ぶりなものや大きなものなど患部に合わせてサイズを変化させてマッチングさせることが可能ですし、
しっかりとした持ち手があるため握りやすくて力が容易に発揮させることができるのです。

ひとつ施術者サイドのネックと言えば、
高度な患部のエリアの特定やその病位の読みが必要です。
それを読み込むことで単純に上に引っ張り上げるだけでは剥がれない凝りが、
スルスルッとペリペリッとサクサクッと剥がれて気血がそこへどっと流れ込むようにする計算されたマイナスの圧のアクションを加えることができるのです。
ただこれがかなうためには体重を使って圧をかけられるプラスの圧よりもマイナスの圧を使うには、引き上げる圧という不安定性が高いアプローチを施術者が自らの体幹を極度に巧みな操作をすることでかなえることができるものです。
単純に私の感覚ではプラスの圧よりマイナスの圧のほうが、
施術者にかかる負担は5倍以上に膨れ上がるのです。
極度な集中力と体力を消耗する手技となりますから、
要所のここはマイナスの圧でいくべきという箇所を慎重に選んでもちいます。


こうしてプラスの圧とマイナスの圧が、適材適所に適用されることで、
通常のマッサージとは違う成果を叩き出せるよう緻密な設計を施しています。

 

ただし胸鎖乳突筋を親指と人差し指で挟んで引っ張り上げてクリッとするボウエンテクニックの手技用法をお客様にお教えすることはあります。
ご自宅で自身で胸鎖乳突筋の凝りをリリースしていただくように、
これはマイナスの圧がハンドマッサージ的な手技でなされることで、
痛みがでてしまうという一例です。
胸鎖乳突筋を指で挟んで少し引っ張り上げてくりっという刺激を加えるとき。
(ウォッ!!)というびっくりしたような痛みがでることもあります。
指先で挟むという尖度の高いはさみ方をしているため起きる反応です。
これも砭石温熱器でおこなえばさらに効果的なリリースができますし、
クリッとしたときにでる痛みも少なくなります。
ですから私が自分でこの操作をするときには砭石温熱器を使います。
ですが砭石温熱器自体、高価で手に入りづらいものですから、
このやり方をお伝えされたお客様がやる場合には、
(ウォッ!!)というびっくりしたような痛みを感じつつ繰り返してアプローチしていただくことで、
患部の凝りがほどけてやがて痛みなく解く必要も消えるでしょう。