「フェイシャル用にかっさを活用するとき、どういうかっさを使ってますか?」の回答です!

「フェイシャル用にかっさを活用するとき、どういうかっさを使ってますか?」

それぞれお気に入りのかっさがあるようで、私のいま、使ってるものとして紹介させていただきます!

私自身の顔に対してという考えよりも、
お客様の表情筋等をリリースする機会があればどのようにするか。
そのような想定のもとで研究しています。




頭部は、
(1)頭皮部分の大きなエリアと、

顔2.png



(2)咬筋などにより下顎の固まる状態に追随して硬さが強まる頭部側面と、

(3)表情筋の集まる目、鼻、口、ほほに分けられます。


顔1.png


それらは位置的に狭いエリアに置かれるにも関わらず、
それぞれが個性豊かな状態の違いを表しております。

そうなると板状カッサだけでリリースするには、
盲点や穴がぼこぼこ空くので、
いつまでもリリースが進んだ癒着の固定による歪みグセが消えず、
その方自身の本来の完成形へと近づきづらいでしょう。
どうしても制限が出てきてしまいます。


なので。
Amazonなどでは、べん石のような石のかっさではなく樹脂製ですが、様々な形状の違うタイプのかっさが詰め合わせされたセットが売ってますね。
お手軽なセットだと思います。
私も一応、黄色タイプの樹脂製のセットを持ってます。オイルマッサージ等で、ガシガシ使えていいですね。






ただ、、、
そこで止まると、、、私らしくありません。





頭部の部位ごとに私のもつツールをフル活用して、
合理的かつ効果的に解くことができるよう研究しています。
おかげで良い成果がでてきてると思います。



そうなると、結果的に板状のかっさの範囲をかなり逸脱しました。
ご参考までに全体をご紹介しますね。


フェイス用かっさ等.png

上図、左側はべん石温熱器です。
5.5cmサイズと3cmサイズを併用します。
小さい3cmサイズのものは小回りが効き凹凸がある顔には適していますが、
側頭部は5.5cmサイズのほうがグリップできて力が込められやすいため適しています。
こちら頭部の側頭部のリリースにいいのですが首筋やデコルテラインも強力にリリースを推し進めてくれます。



右上はべん石のロングタイプのカッサです。
こちらはホットストーン用加熱器を使い、40℃~ほどに温めてから利用します。
大きめで重量もありますが、一枚だけでは圧と熱が非力なときがあるので、そのときは同時に複数枚をもち刺激を加えます。
そのイメージは、髭剃りに2枚刃、3枚刃、4枚刃があって、一度の剃りできれいに剃れるようなメリットがありますよね。
それと同様な仕上がりがでて来ます。
特に頭皮のある部位をしっかりとした圧で解こうというとき、有効です。




右下はべん石の包丁型のカッサです。
丁型のグリップ部分にグリップテープを巻いて力を安定的に出しやすくしてあります。
ロングタイプのかっさは、握りづらいというわけではありません。
ですが刃の尖端が丸みを帯びていて、首の斜角筋が棘状しこりと化したものにムーブをかけるときには不向きです。
そのようなときは、断然、握りやすさを追求したべん石の包丁型のカッサは役立ちます。
並行圧をかけるときには、包丁型の包丁の刃の背に親指や人差し指を乗せれば、さらに圧が安定します。
逆に包丁の刃の背に親指や人差し指を乗せないで圧をかけると、
軽い不安定な圧になって皮膚の表面に近い部位を削るでしょう。
それは芯に入らない圧となり、不快さが増す場合があります。





右側真ん中の、ネフライト製キノコ型。
見た目も、持った感じもかわいい。
きのこの柄と傘の部分の2つがなめらかな楕円形です。
こちらもホットストーン用加熱器を使って温めて利用します。
鼻周囲は、板状のかっさで、線で皮膚を捉えるより、
キノコ型で面で皮膚を捉えたほうが、断然、ずり圧がかかります。
板状のかっさで何度こすっても取れなかった凝りが、
キノコ型では数回で処理できるほどパワフルです。
そのとききのこの傘のほうを使うのかと思いきや、
きのこの柄の小さな楕円形部分を使って鼻の周囲を解きます。
ここポイントです!




右側にみえる斧状かっさは、
これは現在入手できないはずですから、
ご紹介していいものか悩むところです。。。



こちらはお客様からいただきました。
(K様、ありがとうございます!)

斧の先部分が多少細くなっています。
斧のような印象のままです。
このかっさを握ってみると握りやすく力が取り出しやすいし、
斧の尖端部位に腕の力全体が容易に伝わります。
ちょうど人差し指と親指で斧をはさむと人差し指の動きのとおりに斧の尖端が操れるのです。
まるで使い慣れたペンを操作するような感覚でかっさの尖端が操れます。
3ミリ単位か3センチの短線で高精度な患部へのアプローチができます。
他に数十のかっさを試していえることですが、
私には緻密な仕上げをするときに、これ、欠かせません!





ボディ専用天然石かっさプレートつき 白かっさ美点マッサージ@BODY (主婦の友生活シリーズ) ムック – 2014/5/27

こちらのムック本についていた『ボディ専用天然石かっさプレートつき 白かっさ』が、この斧型かっさです。
こちらの本は売ってない模様です。。。





マスクをつけることが多くなったこの頃で、表情筋を活性化させることも少なくなったといいます。
だからこそ、おくゆかしくフェイシャル・マッサージをしていただいて、見えないところのおしゃれをしてみませんか?

みなさまも、ぜひ、ご自身のお顔のニーズに合わせて、工夫したかっさの使い方を研究してみてくださいね。