抗ストレス作用が、老化防止につながるといわれる理由



人間は、ストレス作用がカラダに加わりコルチゾールの分泌量が増加するにしたがい、
「戦うか逃げるか」といわれるような<緊急時の対応>を迫られた状態に陥ります。

肉体的または精神的なストレスがかさんできたとき交感神経が優位のままとなります。
とっさに次の動きが取れるようブレーキペダルを踏みながらアクセルも踏むといった、
エンジンを空ぶかししているのと同じような、
ガソリンも無駄に消費されるしブレーキ等の機構に不要な負荷で削られて摩耗します。
肉体の内部でも、これと似たような状態が起きているといわれております。
活性酸素が体内で多量に発生することとなり、それにより酸化するのです。
そしてこの「酸化現象」こそが人体の劣化を促進させる<老化>なんです。

ストレスがかかり続けると、実際に対処行動をとっていないにも関わらず、
アクセルとブレーキを踏み続けたときと同様のエネルギーを消費します。

ストレス下では無意識に身体の筋緊張(特に脊柱起立筋を通る膀胱経)により生命エネルギーがだだもれに消費され、
平静時より1.5~3倍ほどの疲労が加算されると、主張なさる先生もいます。
カラダを動かしているわけじゃないが、背中の筋が緊張が手放せなくなり、
重心が上半身にずれ上がったままに固定された度合い等によって疲労度の加減も変わるようです。

これはカラダを動かしたときの運動や労働とは違う種類で、
「動きが表面上見えてこない」という特徴から見過ごされがちですが、
実際に多くのエネルギーがそこに無駄に使われているのです。


通常、脳は全身のエネルギーの20%を消費するといわれていますが、
頭から離れられないストレスを感じ続ければそれが倍になってしまう。
それは運動により消費されて筋や腱に代謝が促されるものではありません。
ただただ血圧をあげたり血糖を増すなどの対処をした末に、
脳内に多くの血を送り込み続けられます。
ストレスが思考や意思や状況や環境の変化で消滅するまで、
答えの出ぬまま悶々と脳に20%を上回る血を送り続ける。

悩み過ぎる、人を恨む、怒りを持ち続ける等々の状況に落ち込んでおれば、
そうなったものの生命エネルギーは、過剰に脳で浪費されて、
体表にあらわれてみつけられない部分に、その爪痕を残します。


それが慢性的な疲労であったり、
本来行くべき脳の思考エリアへと血流が行く分がそれて思考が停滞したり停止するとか、
このようすが長期にわたれば疾患への引き金となるともいわれております。

そしてこうして疲弊して酸化が進んだ肉体の現象を「老化」と呼ぶのです。


抗ストレス作用があるハーブやそのサプリなどを利用することが、
ストレスホルモンの排出量をコントロールすることとなる。
そのタイミングが、脳がクールになることで、
物事を客観の眼で見つめ観察できるようにし、
より適正な判断できるチャンスの訪れです。
結果的にストレスに対して対抗できる方法を見いだせたなら、
それがその人にとっての精神的な成熟・成長となるわけです。



アーユルヴェーダは、肉体を観るという発想と同程度の重要視で精神を観てそれに対処の手を伸ばすという特徴があります。
西洋医学でも、昨今では精神的な状態を観るようになっております。
アーユルヴェーダも、それを5000年以上昔にさかのぼってやっておりましそうな。
私の見た感じで勝手なことを言わせていただければ、
アーユルヴェーダの精神の取り扱いは浮ついた感じがない体を扱うほどのリアリティが描かれており、
メスで患部をカットするような鋭さでそこに手を伸ばしてきます。
そのように対処できるためのツールについて、よく研究されているのです。

そのような思想にもとづいた【 抗ストレス作用 】。


抗ストレス作用とシンプルにいうとわかりづらいが、
ストレス度が高いときに脳内で浪費されるエネルギーが多量と化して、
他の肉体へのエネルギーが枯渇するのを防ぐための作用と考えたほうがイメージしやすい人もいるかもしれません。





植物の力、恐るべし。。
それを経験で見抜いた人の力は、偉大なり。。