栄養により体質改善をはかってお越しいただいたお客様の話

昨日の施術にて。

数年前に施術を始められた方が、コロナの影響から一年ぶりに施術受けに来ていただきました。

施術始まり当初は非常に重い症状をお持ちのお客様で、かなり各種特別な本を多数取り寄せて勉強して対策を持って少しずつ前進していった記憶があります。
都会には、何千も何万もと多く施術院がある中、わざわざ遠路より足を運んできてくれるわけです。
それに対して、できることはきっちりやっていきたいと思い、
施術で治せる症状名ではないものでしたが取り組ませていただきました。
やはり取り組むと私の方も覚悟を決めたら、引くことありませんから。
自分の能力や才能の限りはあるものの、情報をかき集めて、知恵をだし、一回ごとの施術で目標のステップを決めて上りだしました。

施術の場合、大きな問題を抱えた症状の本丸を一気に攻め落とそうとすると、多くはお客様の体は壊れていきます
すでにダメージを受けて砂上の城のようなときに、どうしなければならないか。
基礎になる土壌を、とにかくガッツリ安定させること。
それを怠って建付けが悪くなった城を治せても、城に変化をあたえた時点で、どうにか砂上で倒れないバランスを保つのに躍起なものを、
ダメ押すことをしてしまうことになるものです。

ときどき他の治療院にいったときの経験で、どうやらそうしたダメ押しをされて「好転反応」といわれたというがなんか変に感じて、
たまたま紹介で私の所へ来たとき。
ひどく複雑な人為的な介入がされていて、ケアするのは数倍手間取りますから覚悟してくださいといわれることも。
好転反応は、よく使われる言葉ですが、好転できるだけの体の基礎力、つまり土場に変わったときにだけおきます。
カラダ内の筋腱や骨格の設置位置のずれが大きく、脈管リンパ管、血管、等が圧迫を受けて代謝が阻害され、
呼吸が苦しそうな状況下では、決して芯の緊張がほどくようなことを体はしないのです。
それはカラダはカラダ自体、インテリジェンスを持っていて、手放してはならないものを必死になって保っている。
そうせざるを得ない状態に陥っている急場ですから、みずからの内側の脈管の状態悪化を招いて生命の大道を保とうとします。
そこへの人為的介入は、現状の正確な認識のみならず、理詰めで仕組みがわかっている必要があります。
そこが見えてなくて、一般的なルーチンとして、この症状にはこの手技でという流れ作業をするときに、
危うい砂上に立つ城が、さらに傾き、きしみだしてみえてきます。
何らかの変化が起きていかなければ、施術をした甲斐はありませんが、すでに複数の施術院に通っておられる場合には、
さまざまな先生方の人為的介入が施術の手技という形であたえられているので、そこも別個に読んで切り崩さないと自分の意図した状態変化を求められるところへは移行できないのです。

 

そして昨日。

私としては、内心、前回のだいぶ前の施術ですが仕上がりがいい状態でお帰り頂けたところを覚えていますが、
状態的には一般ではほぼみられない原因で背負われた特殊性がある方でしたので、読むのが難しいのです。
「症状が戻ってつらい思いをしておられるのではないか、それとも、、、、」などと心配しきりでした。

 

会った瞬間、その思いは取り越し苦労におわりました。

 

お客様ご自身は、体がつらいという思いがあって施術のアフターフォローの予約をしたわけです。

ですがそしておいでいただいた時点で、玄関で体の全体像を観たとき、
「バランス上の問題がだいぶ改善されてるな。なんでだろうか?」と想像していなかった疑問がわきおこったのです。


聞けば、ご自身も積極的にセルフケアをなさっておられたとのこと。
同時に、栄養療法の先生にかかっておられ
その指導の下、体の改善を図っていたといわれます。
やはりそちらの栄養療法の先生の話を聞くと、よほど人となりも、仕事に対しての誠意や患者様に対しての気配りも
たいそう素敵な先生で、自己実践の上、効果や成果が確かめられたもののみ患者様に勧めるという徹底ぶり。
そこで、体質が大幅に改良することとなったんだろうということは、私にも察しがつきます。
その先生が廃業して、、、という運びになるようですが、私も一度、そのような先生なら足を運びたいなと思うほど。

 

だからお客様の体の不調は、以前の危険度レベルからすれば、大幅に減じられておりました。
ほっとしました。 66;
確かに痛いのは痛いのですが。
以前は痛覚神経が麻痺をしたうえで感じていた痛みという、組織が破壊される灯火の炎症でした。
代謝の阻害が著しい状態で、痛覚神経が働けずに痛みを感じる機能が鈍っていたという状態です。
いまは、痛覚神経が体表までくっきり蘇るほどの代謝が届いている。
それにより、通常の感度で痛覚神経が働いて痛みを感じさせて警報をならしている。
痛いけど、このような痛みの場合、
炎症した筋が炎症してるからここに血を多く送り込んでくださいという物質を出しているため、
寝るとそこが一定量の改善が図られる。
そのきっかけとなれる痛みや張りや不快です。
痛みは人間にとって、警告であると同時に、治癒力を働かせる鍵。
もちろん警告が出てるので放置は駄目。
対処してほしいのですが、
体質がいいとある程度は代謝力で凝りを深部にまでいれるという病いの位置を深刻化させないですみます。
凝りが骨の近くにある動脈があるところまで落とし込むと、生命の循環が阻害されて生物として弱ります。
そうならないようにできれば、けっこう人間はタフなんです。

 

部分的な脚部の不調は、それは運動による部分に負荷がかかったというもので、そこは別個の見方が必要で対処しますが、
そこ以外は自己の代謝で体の内部の奥に層状に重ねて作り続けてきた凝りを溶かしている様子が見られて、
今まで以上にざっくざっくと体の内部の状態の書き換えが進みました。

 


施術前に想定していた施術内容とは、大違いです!

そういえば、線維筋痛症で来てたお客様だったんだっけ、、、という、
難病指定の症状ではじめにおいでいただけていたお客様だというのは、
ご本人に施術を受けてよかったよ~といっていただけて思い出しました。

それを思い出せなくなるくらい、コンディションが上がってましたね。


ほんとうにこちらのお客様のカラダ関係のリサーチ力と行動の積極性。
あきらめない姿勢に脱帽です。


以前私がブログに書きました他のお客様が栄養療法の先生に通っていてと書きましたが、
こちらのお客様が、そのお客様に紹介したそうです。
そして紹介されたお客様の状態も、栄養療法の先生の指導の下、
代謝の状態が改善していっているのが、筋の様子、血管の様子、脈状などからもわかりました。

改めてお客様から、栄養、口に入る食事の大切さ。
教わりました。