サイレンがけたたましくなるモードと、サイレンが消えたサイレントモード。ほんらいの施術はサイレント(静まった炎症)モードという未病の対処が大事なのです

健康状態がいい体組織では、
十分な血液供給により細胞や筋組織などが栄養を受け取り、
同時に栄養素を消費したごみを排泄して浄化が進む空間が必要となります。

理想状態の筋肉や骨や臓器などのとりまく一連の膜組織では、
たとえば筋膜といっても固形化したゴム状のシートではなく、
半ゲル状の液体と固体の中間位に位置するような状態です。
筋膜などの膜組織に水分量が満ちた状態が健康的なんです。


膜組織の健康状態を逸脱しだした初期段階では。
カラダの内側で血液やリンパ液等の液体代謝が阻害され症状が進行していく状態です。

健康的な栄養を受け浄化がなされた体組織が健康状態を逸するときの反応は、
嫌な反応を検知するセンサーが十分なサイレンをならしてくれるため。
想像しても身震いするようなきつさを感じる驚異的なダメージ感をもって、
あたかも消防車が現場に向かうときのけたたましい「カーンカーンカーン!」と
痛みや張りや凝りなどの不具合感や不快感を、感じることがあります。

先日、私の仕事の上で、人に寄り添い経営をするというポリシーをつたえてくれる私の先生の施術を、
特別枠でさせていただいたんです。
その方のカラダの状態が、安定したバランスを取り戻されている状態が高まっているのを検知することができ、

「ここから先、仙腸関節部分の微妙なバランスのずれを修正していけば、
 さらにカラダの状態は安定していくでしょう。
 ですが、そうなるとカラダの不具合感を強く感じだす恐れもあります

 (上記でしるした「カーンカーンカーン」というけたたましいサイレンがカラダの内側でなりだすときもあると考えられるため)
 
 微調整を、さらに進めていきますか?」


というような了解をえたことがあります。



自身の身体状況をつぶさに察知できる先生でもあるため、
そこから先へステップアップしてほしい気持ちがありました。

即答で「リスクがあっても、進んだほうがいいよね」と了解をいただいたのです。

私も、いちじきこの「カーンカーンカーン!」がけたたましくなるまで、意図的に筋肉を緩めてみたことがあり、
そのときのつらさは鋭くえぐられるような神経に触るというか、
つねに自己調整をするストレッチをしたくてしたくてしかたがなくなるとか。
大変だった記憶があります。

ですがそのけたたましいサイレンを無視して、負荷をかけて負担を蓄積させだすと。
そのサイレンの音は遠くなりだすのです。

やがてシーンとした静けさに包まれる「サイレントモード」に、スイッチが入ります。



ただ一部の成績がいいアスリートのような方々は、
多くはサイレンがけたたましい状態を保持し、
さらに磨きをかけるつてにするのです。

その姿を見て私が「大変でしょ」というと、
「大変だよ」とかえってきたときがあります。
筋力が高まり、深部筋の層まで柔らかい場合。
骨という深部層の最たる深さに位置する動脈や神経を、
もろに圧迫をしだすときがでてくるのです。
その動脈を圧迫すれば血行不良量が高まり、
神経を圧迫するならばしびれへとつながる。
それが超柔軟度が高いしなやかな筋肉を持つ人が感じる不快感で起きてしまうことです。


だから意外に思えるほど体が健康体でどこも悪くないように見える人が施術を受けに来て下さる。
高機能のF1レーサーが乗るマシンは、常にメンテナンスを必要としているといいますが、
まさにそれと同様なレベルです。


ですが、人間の「凝り」にも、下には下という筋硬化の悪化があるように、
さらに上には上の生命力が潤沢に高まるステージがあります。
もちろん上には上があるの上の方が、カラダの運動上のパフォーマンスは高まるのです。
カラダの組織も若さが保ちやすいため「老化もしづらくなる」といわれております。


上を挑む甲斐がありますね。





ただし、そのような柔軟な組織で本来の私たちの肉体は作られていたとしても。
そこから徐々に凝りが蓄積されるにつれ、変化が訪れます。

人の凝りだした初期段階で感じていたけたたましいサイレンのような【痛み】【不快感】も、徐々に薄れていきます。



初期段階で痛覚が感じ取った情報も、
日々慣れていけば当初の苦痛だった不快さが、継続し続けてもさほど危険がないと感じはじめます。
そうなれば脳では危険性が薄いなら、そちら方向へと血流を増量する必要もないと判断するのです。

それにより痛みの元となる炎症や組織のダメージが継続して内部に取り残され、
その状態が悪化し続けたとしても血流が減少のため痛覚のセンサーが鈍って痛みが弱化するか痛まなくなっていきます。

そうやって忘れ去られた不快さが、皮膚の奥の深くへと入り込むわけです。



通常はサイレンのような痛みが感じられるとき施術等を受けにいくのですが、
施術をする先生方は、そのようなサイレンのような痛みの沈静化にも尽力しますが、
同時かそれ以上の割合でカラダの奥に巣食ったサイレントモードの組織のダメージがある部分をみていきます。
大概はサイレントモードの沈黙の状態に至った部位のほうが、
状態としては生命の根幹に近い部位にもぐりこんだ凝りです。
なので、このサイレントモードの浄化を進めて正常化へと押し上げることが大事なことだと考えています。


ただそうなると。。。
サイレントモードのような無痛や痛み具合が少ない部分です。

別段、ふだん、その個所で困っているようなことも感じない。

「そのようなところを、わざわざ奥をあけてみる必要性を感じられるのか?」


私が凝りの発生状況が可視化できていないお客様側であれば、
それでも足を運ぼうという選択をするのは難しいかもしれません。


タイトルに書かせていただいたように、
サイレンがけたたましくなるモードと、サイレンが消えたサイレントモード。
ほんらいの施術はサイレント(静まった炎症)モードという未病の対処が大事なのです。


内科的な課題が生じないよう未病で食い止めるまでリリースするには。
施術をする側は、相当な勉強をして、臨床上の実践と研究が必要です。


私には、そこが十分な技量が育っていないと自認しています。
まだまだ、これからです。


以前とくらべれば中医学の見方がそこを助けてくれるようになりました。
ベン石温熱器を使い、より深層のリリースが可能となってはきましたが、
さらに詳細に精密な人体への施術上の知識を身につける必要があります。

研究が進めば進むほど、そのような気持ちになっていくものですね。


施術でサイレント(静まった炎症)モードという未病の対処ができるような技術を磨いて、
「サイレントモードの部分まで解いてもらってよかった!」と言っていただけるお客様を増やせるようにしたいと願っています。




現在、3月初旬に、施術再開をさせていただく予定でおります。


目下、未病を読み対処するにはという課題で貴重な研究に時間を使わせていただいております。
そこのための締めの研究に邁進中です。

お客様には大変申し訳ございません。

大海のような中医学診断をもう少し学びとり、
そのところで得た知識や技術でお客様にお会いできればと願っております。