棒状かっさ。 出張大活躍!

このブログをお読みいただきたい方:

■ 棒状かっさに関心がある施術家の方

■ 全身のセルフマッサージやパートナーマッサージを効率的にしたいという方

■ 木のぬくもりとやさしさを感じる木製のマッサージグッズのコレクターの方(←昨今の私です)





一昨日前。

極々ご近所の同業者さんが、体調がすぐれないということで、

棒状かっさをたずさえてお見舞いにいってきました。
持参した棒状かっさは、4本全部持っていくのは大変だから、
2番目に小さいサイズのもののみ。
あとは軍手にすべり止めのゴムが付いたものを持っていきました。

木製かっさ4本そろえ.jpg棒状かっさ.png





その方への施術でいちばん気持ちいいといわれたところは?


それは肘の内側の凝りを、棒状かっさの丸みがある端を当て、反対の端を持った私がグルグルと円をえがいたとき。
スマートフォンを長時間使ったり、マウスを使うなどすると、
異常に肘の内側が凝りが溜まって、そこで気血が停滞します。
ですが無理にこの部位をこすったり押したりすると痛いし解けない。
ここはウィークポイントでもあるため、手指での圧は点的な強圧になり不向きです。

それが!
棒状かっさの丸みと棒の長さを活かして、すりこ木でゴマを感じで擦ると、
痛みもほぼ感じられずに凝りがさっぱり消えてしまう。

施術後に一番良かった点はと尋ねたら、
「肘の内側をぐるぐるされて気持ちがよかった」と即答でした。



PS,確かに、あとで私も自分で肘の内側をくるくるして緩めたら、気持ちよかった。
  想像していた以上に凝りが点在していると、
  このリリースをしていて初めて気づきました。
  指先では当たりが鋭くダメージを残す危険があるし、
  手身近な手のひらサイズのかっさでは奥まで押し込む力がでなくて解けない。
  それが持ち手が長い棒状かっさは、たやすくクリアして刺激を適量あたえてくれました。


~~


こちらのかっさは、実に大胆に広域の凝りをいっきに面倒を見てくれます。
手で持つ手のひらサイズのかっさと比べれば、7~8倍もの広い面がざっくざっくと緩めることができる。

ひとつ、意外だった点。

体に当たる凹が広い面のほうがセルフケアで自分で自分にかっさするときは当たりがソフトだが、
他者への施術では凹が狭い面を持つ側のほうが、しっかり奥まで筋肉をとらえることで痛みや不快感が少ないという。


たとえば太ももの祖語側にある腸脛靭帯部分。
当たりが強く感じて痛みが出やすい場所ですからソフトな接触にしようと凹が広い面を使ったのですが、
受けている側では凹が狭いほうがかえって痛みが軽減しつつしっかりフィットして解けていく感じがしたといいます。


お客様への施術ですと痛みがある程度あったとしても炎症部位のリリースだから「このようなものだろう」と感じて、
ちょっと、ちょっと、痛いから逃げる!」と逃亡しようとする人はいないのですが、
近しい同業者は感じたことを感じたまま素直にレスポンスをくれるのです。

いい参考になります。




私がセルフケアで同様なことをしたときには、凹が狭いほうが当たると痛みが強かったのですが、、、。

推測すると、
施術を自分におこなうときと、他者へおこなうときの、圧の質の際によるところもあるのでしょうか。


施術をするときに自分に向けておこなう圧は、体重を乗せて重みでしっくりフィットさせる圧がかけられません。
それでは筋力押しという芯に圧が入りづらい。
これは浅い筋肉の層といった皮膚表面を削る圧です。
そこは施術者がおこなうことといってもそれ以上はできない致し方ないんですね。
その浅い筋肉の層を削る状態ではかえって凹が広い方が痛みが出づらいのです。


それが
他者への施術では、圧をかけるときに筋力押しはいたしません。
クライアントの体の部位にかっさを接触させて、緩めたい奥にある筋膜層まで、施術者の体の重みをのせて沈ませます。
そして沈ませた深さが1cmだったら、その1cmをキープしたような、鰹節を削るときに鰹節が一定の厚みになるような感じでずり圧をかけるのです。

これは修練が必要なため一般の方がいきなりやろうとしても難しいかもしれませんが、
私たちのような施術者は身に沁みついていることで、そのように勝手にカラダが動く。
私どもの動きは条件反射です。
するとこの状態で棒状かっさを使うのでは凹が広いとかえってクライアントの解かれるカラダの部位によっては、
接点が狭くなって痛みが強く感じられるのでしょう。
かえって凹が狭いほうが太ももの脇の腸脛靭帯のリリースにはフィットして痛みの不快もなく、
同時にリリースの深さや量も稼ぐことができたのでしょう。






ちょっとだけ、脱線します。 

ずり圧で引っ掛かりがあるコリの部分に接触すれば、意図的にそこでクライアントが気づかない瞬間芸ですが微振動を加えて、
癒着が進んで同体化した組織を分けていきます。
この手をいれなければ、けっして緩められない。
そこにいる凝りとの対話をしている姿ですから。
慢性化した緊張性筋膜炎などを持つ方々の内側の世界には多層化した凝りが深層へと沈み散在しています。
そこが見えてリリースをかけるか、見えずにただ擦るかでは結果が違ってきます。

いったん骨化といえるほどの硬度を持った筋膜が癒合した組織は、一生、その体の中で作用し続け、あり続けます。
それはたいていが骨化させるまでの強い凝りは、自分でそれを作って利用する理由があり益したものであったため。
そのときの凝りを創った理由が消えても、身体の内側の反応は凝りを創ったらそれが体内環境を益するものとして、
みずからそれを解いたり、緩めたりしない。
つまり凝りを手放さないようにする作用が生み出されているわけなのです。

それが一生涯残り自分の個性としてそれを受け入れてやっていくものです。
そのようなところの軌道修正ができるのが、
施術をお受けいただけたお客様へのセールスポイントなのでしょう。
もちろん、施術以外にもトレーニングの仕方次第では、深層の凝りが変わることもあります。
かつて凝りを生じさせたときの体内の情報を塗り替えるようなアプローチを積極的にすること。
そこへの行動が大事だということですね。


ー--以上、脱線終了ー--




棒状かっさは面を広くアプローチできるという点に優れている。
それは慢性的な凝りを持った深層筋の凝りを緩めるのには、不向きな傾向があります。

ですがいったん筋膜リリースを受けて長期間かけなければできない深層筋の凝りがない、
表層や中層の凝りがあるのみという人に対して、
この棒状かっさによる筋硬化のリリースは効率のいい、
リリースのときの痛みが少ないし安全な開放が可能なツールのように感じています。

いまもオミクロン株によるコロナ禍が続いていますし、
ご自宅で、ご家族で、またはお一人での体調管理も必要な時期です。

そのような方々にとって、使い勝手のいいマッサージグッズですね。

もし、買ってはみたが使い方がわからない~という人が複数人おられる状況になったら、
具体的な私なりの使い方を提案させていただいた記事を載せようと思います。
記事にするにも、けっこうそうするには時間をそこにつぎ込まないといけなくなるので、
10名程のニーズが出たらと考えております。


なので、こちらのブログを読んで買ったよ!という人がいたら、ご連絡をくださいね。