脳へかかる過剰ストレスが体の痛みをひきおこす現象について。

の特定箇所に痛みがでたとき、
炎症を起こすための炎症物質をその特定箇所から出すことで、
脳にその部位を治癒させるようにメッセージを伝える仕組みが一般的に知られたものです。


ですが昨今の研究で、
脳へ過剰なストレスが加わったときにも、
体への痛みが発症することがあることがわかってきています。

たとえば、上役から難癖を付けられ、パワハラを受け続けている。
そのようなつらい対人ストレスが繰り返し降りかかったとき。

■ 感情は、抗しきれないほどのいやな気分になっている。
■ 行動は、またこんなことが起こるのはいやだ!奴をやっつけてやりたい、、、。
  だが、上役なので楯突いたら干されるのが目に見えており、失職すれば家族を支えられなくなる。
  よってだんまりを決め込む。

そんなようすで高い脳へのストレスがかかると、
脳へ与える苦痛を軽減させるための方策として、
体の任意の場所に対し血行を抑制して酸素を欠乏させ炎症物質をそこから出させてしまうことがある。

というのも血液を送り酸素を栄養させる量の欠乏により、次のようなステップで変化がしょうじます。
酸欠になると、初期は張りや緊張として感じる。
酸欠量が増すと、痛みを感じさせる発痛物質を出して、酸欠箇所に酸素を集めるよう脳にメッセージを送る。
酸欠量がさらに増すと、痛みを感じることができない麻痺へと状態が進み、組織破壊の進行が加速し出す。

脳へ与えられたストレスが引き金になる発痛は、
意識的にあらわすものではない。
脳により特定した場所への酸欠を生む操作です。
こうした肉体への痛みを感じることで、脳へのストレスを感じないように骨を折っているのです。
脳ストレスを低減させる代償行為のひとつのやり方なんですね。

『そんな自虐的で残酷な自傷行為を自らに課すなんて、、、。』
そう思えもします。
ですが、脳への痛みがたまり、
こころが病みだすほうが被害が遙かに高いことを、それは意味しているのでしょう。
腰痛や首や肩の痛みに気を引かれていたほうが平安感を得られており、
そうやって脳へのストレスを減らす体勢がこころが壊れないようにしております。
この場合、痛みを叩いてもさまざまな部位へと逃げて消すことができません。


こうした脳への過剰ストレスの抑制代償行為は、
『緊張性筋膜炎』と呼ばれるものです。
これは無自覚のうちになされるものです。
さらされた患部エリアは自ら脳が酸素を送る量を制限して発痛させていることには気づけません。
そういった自らの脳により生み出される発痛パターンは、
ストレスを与えられる環境から距離を放していくことや、
強いストレス耐性を身につけるよう抗ストレス作用のある栄養をとるかストレス発散が必要です。
それらがなされれば、脳へのストレスを減らしたりなくすことで腰痛等の発痛が止めることができるでしょう。
それが最良の対処法です。



昨今では絶え間ない環境上の恐怖や不安などの脳へかかるストレスが押し寄せるため、
脳が受けるストレス耐性が前例のないほど下がり気味となっているのだと危惧されています。
メンタルマネージメントにより、そうした発痛パターンに対抗できるよう防衛していくこと。
できれば一日10分ほどの瞑想を実践して過去や未来からの不安を払拭する時を得たり、
こころの疲れをとるための自身にあった工夫をすることも大切でしょう。