人はリソースフルなモードに入って力を発揮する生き物ですね〜

コーチングのお仕事をしているお客様のセッションをさせていただいて。

みずからのカラダで着々と変化を観察し、そこで起きている状態を検証。

しっかり計測できるものは極力細かいメモリで計測し記録する。

日々に起きる微差変化の量や質を見極めて変化の元{要因・原因}を知れば、

いつだってその変化を自分の体に起こせるようになります。

 

自分のカラダを改善させるためのハンドルをしっかり握るには、

計測可能なものを指標として扱うことが有効なノウハウになるのです。

 

ただ知ってても実践的に試して成果を体験していく精神はすばらしい!

称賛です〜

 

 

そうした変化を起こす原因などの原資をリソースと見ることもあります。

 

 

(リソース)とは?

それは課題を克服または解決に必要な知識やお金・時間などの総称で、

コーチングとはリソースフルな状態をクライアントの中に作り出すことだといいます。

 

リソースには、自分の内側にあるリソースと外側にあるリソースの2種類があります。

自分の内側にあるリソースは、過去の経験からえた情報や知識。

たとえ自分の内側に課題解決のためのリソースがないときでも、

自分の課題解決に適した知識や技術を持っている人がいたなら外部のリソースとして、

協力を要請してリソースとして取り込むことができます。

 

内部及び外部のリソースにスムースにアクセスできる状態を{リソースフルな状態}と呼びます。

 

平素、わたしたちはリソースに対してスムースにアクセスできていても、

急に予想外の異常事態が発生し頭が真っ白になることってありますよね。

 

専門家として1000の知識を持っているものが、

窮地に立たされたときの判断は意外な凡ミスをしてしまうことがあります。

焦って出した誤答に後悔しきり。

 

私たちも、じつは1000のリソースを持っていても、

そうしたリソースにアクセスするのが不慣れだったり、

落ち着いて時間を贅沢に使いリソースを思い浮かべることがなければ、

そうしたできるはずの課題を取りこぼすことを起こすことがあります。

また外部のリソースを用いて協力して課題に取り組む習慣がなければ

突破が難しい案件もあるでしょう。

 

 

私はコーチングのトレーニングを受けたとき、

リソースを付箋紙に100も200も書き出していき、

それらを鳥瞰してグルーピングすることでリソースの全体像を把握するというワークを行いました。

考えながら書くというより、とにかく、早く、早く書き出します。

ある程度書き出したら、周囲の講習生のリソースが書かれた付箋をチラ見して、

そこからも自分のリソースとなりえるものを見つけだして書き出していくのです。

 

こうして紙上に書き出されたリソースのなかには、

課題解決の歯車となり、それらのいくつかを組み合わせて関連付けすることで

ひとつのまとまった仕事をするものがあることに気づくでしょう。

 

そのリソースが書かれた付箋が抽象的であれば、

具体的なたとえを出してもらいます。

そうしたリソースの書き出される数が少なければ、「他には?」と促す。

「外部に協力者として適した人はいませんか?」など。

クライアントが付箋に書き出したリソースから、

徐々にコーチにもその全体像が共有できるまで進んだなら、

クライアントの胸のうちに課題解決の筋道が現れてきた証拠。

 

そうした課題解決のための大枠のルートや足がかりが見つけられたら、

コーチはクライアントにたずねます。

「実際に、それをやってみたいですか?やってみたらどうなるでしょうか?」

クライアントは、

「やるかどうか躊躇してましたが、やってみたら、できそうな気がしてきました」

「もうちょっと、外部のリソースを増やすべきだなって感じですね」

といったように課題解決の道に進む場合と、

 

「これは私が、いま、考えてもしかたない問題だとわかりました」

といったような課題の変更に繋がる場合があります。

 

こうして自分の取るべきツールが視覚化されて進むべき道が徐々にでてきました。

コーチとは、このような技法や他の適した手法により

クライアントにリソースフルな状態になるよう促進させる仕事です。

 

 

なので、私がたまたまクライアントにコーチングを依頼されたとき、

クライアントがもってきたテーマを磨いてから、

あとはひたすら付箋紙にリソースを書いてもらい続けるといった作業の連続!!

この手法はものすごい時間がかかる場合もあるため、

両者の時間がたっぷりのときしかできませんが、

クライアントがリソースを書き出す手が煮詰まったり、

完成したと笑顔でいわれたときに、

クライアントがひとりだけでセッションをしただけでは得にくいところをキャッチして、

笑顔で考察を深めるために臨場してみましょうと促したり。

 

 

こうしたリソースフルをかなえるセッションを徹底して繰り返すことで、

私たちになにが起きるのでしょうか?

 

先程述べたような

急に予想外の異常事態が発生し頭が真っ白になったとしても。

リソースにアクセスできない状態にいったんは陥ったとしても、

そこから抜け出し考察を深める思考回路ができあがっています。

 

 

たとえば、

自分の体がかなり進行したがんに侵されたとき。

ひごろ、こころの修行をしている僧侶が不安で死期が早まるということさえあります。

がんの治療に当たる医療関係の方でも冷静でいることはむずかしい。

気持ちの動揺が大きい頭が真っ白になる場面です。

そのようなきびしい場面を体験するとなれば、

自身のもつリソースの10%にもアクセスできなくなります。

いざというときに、自分をリソースフルな状態に置くことが難しいのは、

誰しも起こることなんですね。

 

ですが私の知り合いに日頃、リソースフルな状態に導く側の仕事をしている方がいて、

そうした末期がんの状態にも関わらず、冷静さを取り戻した後には、

がっつんがっつんと、付箋に内部リソースから外部リソースまで、

思い当たるものすべてを網羅するよう書き出していく。

そうして自分のがんの種類にあうような薬膳スープを割り出して、

それをいただく量とそうしておきた変化を記録していき様々試す。

そんなこんなを数年も繰り返していたら、がんの進行は抑制され、

気づけばがんの影が・・・。という方がおられました。

 

この方の場合はレアケースかもしれませんが、

人がリソースフルな状態にいつづけたときに

後悔のない選択ができるという教訓をいただきました。