薬膳素材を単体で効かせるよりも、漢方の処方のように素材の作用を知って組み合わせることで、もっと体質改善作用を高める、、、のが薬膳か?

「肝」は過剰なストレスを受けて機能が停滞しやすい臓器の一つです。
肝には疏泄作用(そせつさよう)とよばれる、気の流れを全身にスムースに巡らせ機能があります。
血は気の流れに乗っかることにより血の栄養を必要とする場所まで運ばれる仕組みです。
ストレスにより肝の疏泄作用が失調して気が停滞すると肝気鬱結(かんきうっけつ)と呼ばれる実質的な自律神経が失調された状態に陥ることがあります。

気が体内で滞ると、脹痛と呼ばれるみぞおちとオヘソの間あたりのお腹がパンパンと張って苦しかったり、肩が張ったりと、張りがつらい気分になっているのが気滞の特徴です。

そうした気がとどこおる状態になったときにリカバリーするため気を疏通させる作用(=理気作用)を持つ食材等があるんです。
《食物性味表》では45種類もの理気類、行気、疏肝と呼ばれる気の滞りを改善する食材が紹介されています。

ローリエ(=月桂樹の葉)やライチなどもありますが。。。
みかんの皮を乾燥させた陳皮(ちんぴ)もそうですし、
山査子(さんざし)もそうですね。
他に、オレンジ、きんかん、ぐみ、グレープフルーツ、シークヮーサー、すだち、ぶんたん、ゆず、ゆず皮、れもんの皮など。
それら柑橘系の食材の味や香りをイメージすると口の中が酸っぱくなってきます。

それらを単体でいただくことでも理気効果は期待できるものの、
個人的にはオレンジをいただいただけで気滞が解消して清々しくなったとか、
肩の張りが減ったとか腰の張りとみぞおちの張りが減ったなとか、、、なかなか実感できるものではありません。
ささやかな気滞があるのみであれば効果は十分出るだろうが、
残念ながら、よっぽど気が滞っているのでしょう。

そうしたときに、たとえば陳皮(ちんぴ:乾燥させたみかんの皮)も使われる《抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)》のような肝の高ぶりを抑えて気・血の巡りを良くしてくれる処方が生まれます。
他の生薬の効果や効能を相乗させて強化したプログラムを組むことでの対応が可能となります。
ある意味、個性的な面々が大活躍するようチームづくりをすることで、生薬単体ではかなえられない綿密で細やかな守備や攻撃ができるようにするイメージでしょうか。

《薬効成分が強い生薬》でかってなことをするのはリスクが高いのでNGですが、、、。
薬膳食材として安全な素材であれば、漢方の処方を真似たものを自作する。
薬膳性味表は、そうするときに大変参考になります。
無論、それは漢方の処方と比べれば効果は少ないでしょう。
ですが薬膳のための勉強になるだろうと思います。
自分なりに少し薬膳のイメージが見えてきました。

ただ現在は自分がしたいような中医学基礎と漢方薬の勉強ばかりして本草薬膳学院のテキストをほとんど開いてないので。
あとでレポート提出しなきゃならないのでその前には、
かなりテンパるだろうとちょっと怖いところがあります。

 

 

ここからは余談です。

私の体質は【腎陽虚】ゆえに、
その改善の代表的漢方処方、八味地黄丸を試そうとトライ中。
なんらかの変化が一ヶ月以内に起きれば勉強になるだろうと、
こころより期待しているところです。
もしも体調不良に陥ったとしても、それはそれで勉強になる。
なにも起きた気がしないというのだけは、、、残念すぎる。

ただ数日、八味地黄丸を一日に食前や食中や思い出して食後に摂るようにして、
脈を測るとすでに変化は感じられている。
今日びの、暑さがきびしい日々、室温もそう強くエアコンをかけていないので、
そうなると脈は浮くのが普通であろう。
ゆえに脈は浮脈となっている。
脈管中の血液の量が減じられているのは
飲食物による水分摂取が少なくて汗の排出量が過多となっていることでわかる。
ただ脈管を流れる脈のリズムが非常に安定しており一定のリズムで流れている。
脈拍数も、理想状態で乱れがあまりない。
だいぶん暑さが身体に応えてきて、
運動機会が激減して筋肉が痩せだした。
そうなれば脈が早くなるのが道理です。。。
それなのに脈のリズムがテンポよく打たれているのは、
八味地黄丸を試す前以上の安定感を持って感じられる。

まぁクコの実、蓮の実、竜眼肉、山査子等々の、
思うところの脾を養い気滞を改善させる補助を八味地黄丸以外にも同時進行で試しているので。
どれがどれの成果によって生じたのかの割合は図ることができないのは残念なところですが。。
脈診や舌診をすることで予想よりもよいバックアップを受けているような実感ができたのは、
非常にありがたいことです。
これで頭がしっかりして勉強もはかどります。

手技療法家は、、、、どうしても自分で自分へ手技して治すのはできない。
だいぶんパフォーマンスが落ちたことはできるんですが、
背中や仙骨や後頭骨等の脊椎関係の微調整ができないから、
私が日ごろしている、すべての脊椎骨の神経支配を見通した調整はまったくできないといっていい。

ですが薬膳素材や漢方処方では、自分が学んでじぶんを助けるためのネックはまったくありません。
そこは非常に気に入っています。


また私と長い付き合いの人が同時に本草薬膳学院にて学び始めたのですが、
その方も今日から自身の体質を見極めて適した漢方処方を試し始めました。
私のようなクコの実や竜眼肉やらと小賢しい同時進行をしない方ですから、
漢方処方が成果がでるか不調となるかなどが一ヶ月以内にわかるはずです。
PlanーDoーSeeを高速で回して失敗からも学びを得て経験値を高めることって大切でしょう。