呼吸の質

数日前から『息を放つ』というイメージが、
頭の中でぐるぐる渦巻いていて離れません。

呼吸の質を考察すれば、
全身呼吸と分断された呼吸があります。

呼吸システムには下記のパートが各々関連・協調し作動します。
・呼吸筋・呼吸関連組織による狭義の呼吸
・脊髄神経系の頭蓋骨の開閉、脊椎や仙骨の動き
・体全身のマッスルポンプによる広義の呼吸

『全身呼吸』とは、
各パートが理想状態で働き、
理想的に呼吸機能が統合された状態。
僕の息を吐くときのイメージは、
外界に息が放流される。
全身の呼吸関係のパワーで息が放たれている。

『分断された呼吸』では、
各パートが働きを低下させたり、
分断された状態のこと。
分断された呼吸をしている方々の特長。
息は力少なく漏れるように排出される。
排泄されるべき息が体の中に滞る。
分断された呼吸関連システムの箇所により、
その影響がずいぶん異なってくるわけだが。

呼吸の質について、
数値で呼吸システムの性能比や可動性を見つけることはできません。
経験に基づいて行う判断になります。
ですから誤差があります。
この点が問題。。。

理想的な全身呼吸の条件。
・骨格の整った姿勢であること
・筋肉のしこり化したパートがないこと
・一部の筋肉を過剰に硬化させないこと、常にです!
・体の力を解き放つ意識や運動パターンを身につけていること(滞りはNG)
・書籍「自分の息をつかまえる」などを学び呼吸の仕組みを身につける

全身呼吸メリットとして、
・精神的ストレスの低減
・自律神経系統の機能正常化
・体内の酸化防止(若々しい)
・気血が全身隅々行き渡る
・執着心を解き放てる(重要!)

呼吸システムの機能稼働率が向上すると、
肉体面の改善と比例して精神面での改善があるという。
その例は気功などでの呼吸法の習得により、
精神面での落ち着きを取り戻せたという方々の証言からも解ります。

全身呼吸ができるようになることと、
心身の健康を取り戻すことは深い関連があります。

疲労が重なると分断呼吸に陥ります。
そのようなとき、
努めて全身呼吸を意識して行います。
すると肩のこわばりが氷解していく。

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全身呼吸と分断された呼吸について、
いろいろ文章を書いていたらかなりの量に。
気づくと5時間ずっと椅子に座り思いつくことを書き連ねていました。

奥が深いものです。