メール問い合わせ---1


メールお問い合わせをいただいた件

年々身体的につらく感じられるようになってきたとのお問い合わせ。
カイロプラクティックなどに通われ頑張っておられるという女性より。
長年通われてきてさまざまな体についての注意を与えられた。
本人はそれに取り組み努力なされてきたが改善が思うに任せない。
それにより気持ちがネガティブな方向へと押し流されていく。
そして私の日記をお読みいただき、
ネガティブに心のモードが体が不調を引き起こす。
そしてその体の不調がまたネガティブな心のモードをという、
言葉は悪いですが少しずつ深みにはまっていく沼にはまった感覚。

という状況把握でよろしいでしょうか。

体の左右差を感じ、それに積極的に対処するために努力なされた。

心の問題で顕著なこととして、
免疫力が後退があげられます。
心因性のストレス・トラウマがあると、
たとえば強い反応が出てしまわれる方はアレルギー反応を起こします。
それは『胸腺』の萎縮にも原因があるそうです。
つまりストレスやトラウマなどにより、
恒常的にまたは経常的に精神的なストレスを被る場合。
おそらく今回のお問い合わせをいただいた方の状況も、
そのようなつらい状態となっているとの内容。
もともと胸腺内に免疫物質がためられて深いリラックスした呼吸で
広く体各部の末端まで配送される仕組みです。
ですがストレスが強まることで呼吸が浅くなります。
体の免疫を司る重要な胸腺が物理的に小さく詰められたようになります。
すると心因性のストレスが肉体へ直接ダメージを与えることとなります。

もう一つの点。
心の問題が強くなってきているとき起こる反応として、
筋力の弱化が起こります。
筋反射テストをご存じでしょうか。
腕を前に突き出してください。
そしてもしあれば会社でのトラブルや人間関係など、
その他つらかったことを思い出してください。
するとその前に突き出された筋肉は容易に虚脱状態となります。
突き出された手を上から軽く加圧するだけでカクッと脱力して、
手を支えることが出来ません。

逆に頭の中で人にやさしくされたこと、何か達成できてうれしかったこと、
それらの充実した経験を頭の中いっぱいに思い描いてください。
思わず口元が微笑み出すくらい。
この状態では通常腕の力は強く、
強力に支えられています。
腕に知らず知らずのうちにエネルギーが満ちてロックされたような感覚。



心の中で持つことが出来た心象風景が与える肉体への影響。

それはとても大きなものと思います。
前者のストレス脳を持った虚脱状態で生活をおこなうことで、
筋肉の力は弱められ関節のずれは容易に生じます。
後者の幸せな脳の筋力の強い状態で生活をおこなうことで、
筋肉の力は発揮されて関節がかみ合い楽に生活を送れます。

心因性ストレスが強いと感じられるとき。
そのストレスを一旦遮断するような意図を持った
心理的アプローチを試みることは有益ではないでしょうか。
心因性のストレスを心理的アプローチのみで解消するよりも、
肉体的にも既に筋硬化などによりストレスが蓄積されています。
その両面をセットでとらえて対処していくことで成果をあげる、
そのような連携も模索されてきているようです。

心因性ストレス自体、あるとはわかっていても、
既に自分の手でもてあまして対応しにくいものとなっているでしょう。
その場合には心理的アプローチに長けたものの力を借りてみることも大切。
そのストレスを拒絶することでエネルギーを浪費する状態から、
ストレスをリフレーミングしてエネルギーを増やす術もあります。
その点はその道のプロに直接お問い合わせくださいませ。

そうすることで実際に心因性でつまった胸腺が機能的に働けるようになる。
うつの傾向が改善してきたなどの臨床例を持つ先生もおられると聞きます。
同様にアトピー性皮膚炎その他のアレルギーにも改善例があったようです。

私は筋肉操作、関節操作、動き方の理合を求めてきました。
物質面での仕組みをよく観察把握すること。
体の一側面の把握を確保してから次に進む。
そう考えてきました。

そして今、次のボディワイズの飛躍の一手として、
心因性ストレスにも手を広げる時期と考えて取りくんできました。
N先生のありがたいご教授がありましたことも大きなきっかけとなりました。

ワークの中に違和感なく有効なテクニックとして
活用できるよう努めていきたいと考えております。