先だってお見えになられましたお客様が、
アレクサンダーテクニークの体験グループレッスン(?)に参加されたそうです。
(そのコースの詳細名を忘れてしまいました)
そのときの様子を話してくれました。
先生が生徒さん達にこれからのレッスンで取り上げて欲しいものを聞きます。
それを元にして先生が動作を即興で伝えていくそうです。
ある程度定型のセッションはあるのではと思いますが、
そのときのグループレッスンはそのような形式だった。
先生もいつも同じレクチャーを飽きるほど繰り返すので嫌になるだろう。
私ならばそう感じるかもしれない。
即興的でクリエイティブなグループセッション。
そのとき即興で見事な動きを実演してくれたそうです。
よく動きが練られた先生なのでしょう。
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即興的でクリエイティブな動きができる人の特徴のひとつとして。
動きをシンプルに分解して観察する。
すると
・ものや人が落ちる
・ものや人に接触する
・ものや人が弾む
という3つの現象がある。
ダウン&コンタクト&バウンド。
この流れの中でのエネルギー浪費が少ないのです。
動きの中にこの要素を見つけていく。
うまく体が『ダウン』しきれているか?
うまく体が地面に『コンタクト』しているか?
うまく体が『バウンド』しているか?
この要素のどれひとつかけても良質な動きや姿勢は生まれて来ない。
即興で物事に対応できる人には、
日頃よりこの3つの現象を体の内側奥方から取り出す訓練をしている。
あまりにもシンプルに言い過ぎて意味が伝わりにくいかもしれません。
テニスボールを落して地面に当たり弾むというような運動をイメージすると、
少しわかりやすいかもしれない。
良質な静止姿勢でも静的な運動が地球に対して起きているということです。
だがテニスボールが地面にコンタクトするときにいびつな重心点をもつならば
どこへ飛んでいくかわかりませんよね。
美しく中心に重心がすえられているのが理想です。
人間で言えばそれは立つのに体の表面の骨格筋を酷使するならば、
いびつな重心点をもつテニスボールと変わりない弾み方となります。
私にはそう感じられます。
かならず体の内奥に中心が据えられていていなければなりません。
私が人の動きを見せていただいて、
すっと感動できるときにはこの内側の動きを見つけることができたときです。
たとえエフェクティブな派手な動きをしなくても、
ただ立っているだけで私の目は釘付けとなります。
動きが活きているから何をしていても素晴らしい。
おそらくアレクサンダーテクニークのグループレッスンで
お客様がアレクサンダーテクニーク教師から受けた印象も
私の持つ感覚と遠くはないことでしょう。
活きた姿勢に興味がある方は、
アレクサンダーテクニークを受けてみて
教師からよい印象をもらえるといいかもしれませんね。