教科書は参考にはなるが臨床では効かないことも

手技療法に関心をもたれている方は、
書店などで多くの教科書や論文に触れることとなるでしょう。
たくさんの検査方法や治療法が説明されています。
読者に数多くの情報をあたえてくれている。
だが反面、どの方法を使えばよいか?
それが特定されていないことに気づく。


大いなる不安に落ち込む瞬間です。


さぁーどうしよう!


だったらすべての教科書を読み込み
検査方法や治療法を身につけなければならないのか。
おそらくそのような研究している人は少ないはず。
それは膨大な時間と労力と費用がかかるためです。


そしてこの時点で、
手技療法に関心を持たれた方々の多くが興味を失う。
責任感がある人なら納得できるレベルの技術が得られなければ
人の身体を触って影響をあたえることに躊躇するでしょうから。
だからあまりにもその山は高くそびえてしまいますので。


教科書に載っていても
それは模範的汎用性あるやり方が紹介されているだけ。
効果が高い方法でも
実行方法に高度な技巧のもとに危険性が解消されるものは
執筆者の良識の下で割愛なされていることでしょう。
本に書きたくてもかけないことは少なくないようです。
この割愛された部分こそ臨床に役立つものです。
そして門下でなければ伝授されない。


そうなると・・・・・。
自分で対処方法を考えていかねば。


私はいろいろと対処方法を必要に迫られて考えてきましたが、
そのつど胃がきりきりしたり10円ハゲを造ってみたり。
見つけてからも安全性や効果具合などでふるいにかけて、
利用可能なものはごくわずかです。


やはり施術をなさっておられる先生方は、
各々が本には書けない独自の技術を蓄えているのですね。


そこは差別化してPRしてもよいところなのでしょうね。


今日は腰椎の靭帯レベルでの強い狭窄をどう解くか。
それが課題で調べてます。
私の手持ちのものをすべて使い果たしました。
それで10名中9名は確実に対応できます。
でもあとの一割の方々には歯が立たない。
むろん専門書が置いてある書店に出向き
関連事項がないかひたすら調べて、
ことごとく一般的な教科書レベルでは対処できませんでした。


また試行錯誤の日々が続きます。^-^;


こうやってお客様に育てられていくのですよね。