私独自のずり圧のかけかた。

以前に広い面にずり圧をかけると
筋膜リリースをするときによく解けるし痛みが軽減すると書きました。
片手で肘から手首までの柔らかい筋肉の部分を利用し圧をかけました。
それはそれで硬い患部がとてもよくゆるみ解けてくれます。
肘から手首までの30cmもの長さがあります。
肘や指先でピンポイントで炎症の著しい患部を圧すれば痛いが、
患部を含む広域面を同時にずり圧をかけるようにすると痛みが少ない。
その痛みが少ない状態で何度かリリースを加え、
炎症が若干治まってきてからピンポイントで圧する。
するといきなりピンポイントでとかれては激痛があり、
深部まで解けなかったのがより深く解けるようになる。


それを少しずつ進化させます。


片手でのずり圧から両手でのずり圧に。


そうすることで患部のしこり化したところを挟み込むことができる。
挟み込むことで圧に変化がでてくる。
摘み上げながらの圧にしたり
異なる経絡線を同時にずり圧をかける。
たとえば脊柱起立筋を緩めるときは、
右側脊柱起立筋だけに圧をかけるより、
左右脊柱起立筋に同時にずり圧をかける。
するとスムースにゆるみだす。
さっきまで肋骨に皮膚がへばりついて持ち上がらなかったのに、
ぐにゅっと摘み上げられるようなやわらかさにかわっていく。


そればかりではなく、
より「立体的な圧をかけられる」よう工夫できる。
これはしこり部分の捕らえ方を深めてくれる結果となりました。
今まで見えたようで見えなかったものがあると気づき唖然としたり。


両手を同時に利用してずり圧をかけ、
体の広い面積をぐいぐいと解いていく。
このようなへんてこなリリース手技をしている人は少ないでしょう。
とりあえず私が見たことがある本には、
そのような方法で解くスタイルはない。


その方法は私自身がワークをしていて、
体が勝手に技を生み出し、
後で優れている点の理由付けをしました。
というものだからです。


ただこの方法は身体能力が相応にないと、
術者の体に悪影響を及ぼします。
それに両手を挙げている形になるため
脚安定性が動くときも保持できないとなりません。
他にもいくつか難しい要因があると思います。


ですが圧のかけ方ひとつとっても
工夫次第で成果が飛躍します。
そういった研究がお客様へ還元できれば
まじめに研究してよかったなと思います。