隠された症状


施術をしているとよく見受けられることなのですが、
次のようなケースがあります。


キネシオロジーでよく利用するテストにより各筋肉ごとに
こちらの方向へ筋肉に力をかけると異常ならば力が出ないという反応により
目的の筋肉の正常と異常を見分ける方法があります。


それを用いて筋肉のコンディションをみるため筋力テストをすると
元気な正常な筋肉として反応が出る。


ならば問題ない筋肉なのだろうか。


問題ない筋肉である可能性が高くなったことはいえるだろう。
ただ隠された症状が内在するケースがある。


どういったことかといえば、
その目的の筋肉の異常を近隣にある関連筋がカバーしていて、
そのおかげで本来は目的の筋肉が異常であるにもかかわらず、
他の筋肉部分に異常という反応が出てきてしまう。


そしてそのカバーした関連筋が痛み出し、
そこをケアするとする。
だが目的の筋肉が異常であり続けている。
そのためすぐにカバーした関連筋部分が、
痛みや張りなどを感じる。


つまり目的の異常なダメージを負った筋肉を改善できなければ、
それに付随して異常となる関連筋を改善しても終わりがみえない。


そのようなことがあるんです。
意外に頻繁に。


こういったものを「隠された症状」といった呼び方をするときがある。


いくつかの筋肉ではこの隠された症状として現れやすいところがある。
結構、身体の奥の部位まで異常なダメージを負った筋がもぐってしまうと、
それを掘り返していくのはしんどい作業となる。
だがそこまでしていけば見違えるようになる。


筋肉同士の関係性を読み探る。
それはそれで奥深いものだと思います。