書籍紹介:『操体臨床への道しるべ』

操体臨床への道しるべ―快適感覚に導く診断と操法』という、
操体法の良書があります。



操体法についての詳細は他のページに任せるとしまして、


本書では
(「重心安定の法則」・「重心移動の法則」・「連動の法則」と「呼吸との相関」)
という身体運動の重要な法則を系統立てて語られています。
ある程度、体の使い方を熟知している方には感覚的に悟られているでしょう。
ただ法則と銘打ってこれらを解説している本は少なく
明快に身体操縦法の手順をここまで示されては、
「えぇ〜、そんなもったいない!!」という声が聞こえてきそうです。


そのような貴重な教えをぽーんとよこしてくれる操体法の先生の
懐の深さと暖かさにただただ感謝です。


この本は¥3800という値段からわかるように、
一般書というよりも専門書の類ですが「道しるべ」というだけあり
初学者用に比較的平易に書かれています。


一般の方も丹念に身を動かしながら読み込み追求すれば
今までの自分の体の操作パターンの改良すべき点が見つかるはず。
そうすることで自らが腰痛や肩こり等を引き起こしていたことに
気づくことがあるかもしれません。


ただ身体操作の基礎知識がないと重要なことが述べられていても
「ここだ〜!」というものが見えてこないため、
フェルデンクライス・メソッド等の身体操作を学ぶボディワークを
なさっている方々には特になんらかの参考になるものだと思います。


民間医療関係の医学専門書がおいてある書店に出向かれたときは、
ついでにチェックしてみてくださいね。