ライバルと敵


施術の話ではないのですが。
おもしろい考え方が説かれたコラムを読んだことがあります。


スポーツ選手が一位をかけて戦いを挑むとき。


たとえば今、私はスケートをみているのですが、^−^)
自分が一位になるために相手を敵とみなして戦をするときと、
相手を自分の力を引き出して引き上げてくれるライバルとみるか。


そのふたつの考え方の違いにより、
戦うときの脳のストレス具合が変わってくるそうです。


人間の本能には、
「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」といったものがあります。


相手を蹴落としてでも自分が一位になりたいという考えを強く持つと、
「仲間になりたい」というイメージと抵触してしまうことになります。


そのときに脳内では「仲間」をつくることは、
ハードな自然界を生き抜くために必要なことであったのでしょう。
力をあわせることで人間は生き抜いてきたという
原始時代からの歴史があります。
だからこそ「仲間になりたい」。


それが相手を蹴落としていいと考えようとすると、
戦いに集中が出来なくなるときがあるといいます。
つまり「仲間になりたい」という気持ちがありながら、
仲間にはなるものかという考えであるからです。
妙に脳が混乱してしまう状態に陥るのです。


それに対して水泳の北島康介がライバルのハンセンに対して
彼は敵ではなくて自分の力を最大限に引き伸ばしてくれるという。
このときはライバルでありながら、
ともに力を合わせて成長しているようなマッシュアップ状態です。


このときはライバルでありながら仲間でもあります。
そういったときはいい記録が出るといいます。


スポーツをしているときに、
または仕事をしているとき。
勝負をするような場面では
ライバルか敵かと相手をどのようにとらえるかで、
結果が変わってくることがあるのかもしれません。


そんなところもスポーツに取り組む選手から
なにか醸し出てくるようなところがあります。


面白いものですよね。