脳の鏡

施術をするときに使える『脳細胞の鏡』がある。
原理は共感覚に類似しているのかもしれないが、
他者を観察するときに
相手の体験を自分の内部に脳細胞の鏡が映し出す。


神経科学者はこれをミラーニューロンという。
ミラーニューロン大脳辺縁系にあります。
それは脳の感情中枢とつながっています。
そのためミラーニューロンが働き出すと感情移入を引き起こします。


テレビのグルメ番組でレストランへレポーターが訪問。
うまそうに食べている姿が映し出されていく。
その映像を観てミラーニューロンが働き出せば、
あたかも自分が食事をしているかのような満足感を得ることができる。


誰かが大工仕事をしているときハンマーで親指を叩いた!
それを観て自分の親指を叩いたかのように脳のニューロンが発火。


誰かが体を触られていたのを観て、
感覚が相手の体に成り代わり追体験されるかのように
脳のニューロン細胞が作動していく。


こういった体験をあなたもしたことがあるのでは。


ミラーニューロンがピピピッと働いてくれる。
他者の体験を聞いたり行動を観察していると、
単なる観ているという客観的な立場ではない。
主観的に自分もその行為をしているような感覚を脳が受け取ることができる。


耳や目や触覚を虚飾なく大きく開いて情報を受け取れるよう観察力する。


すっっと感情移入して観察するなら、
ミラーニューロンが最大に働き出す。


このモードを身につけると、
瞬間的に相手の体の内部の快・不快を感じだす。
五感を少しだけ超えて感じるような、
そんな不思議な裏技も使えるようになる。
映画等のストーリーに没頭する集中力が増していき、
人生をより豊かにしてくれる。


ただそのモードの開閉をできるように選択的にコントロールできないと
憔悴して疲れてしまう。
感情投入法を高度に学ぶ必要がある。