動き方の追及には筋肉知識同様に靭帯や腱の知識も大切

体の使い方を熟知するには
『筋肉』や『骨』の機能を知らなければなりません。
それらに関する書籍は医療や運動関連を調べれば
ずらずらっと調べがつくようになっている。
良書も多い

骨格フォームを一定に楽に保ち続けるには
『靭帯』や『腱』の機能と機能を発揮させるノウハウがポイント。
動きの質を突き詰めた方々はここを押さえた動きができてるようだ。


だが一般的には意外にここは盲点でその重要性に気づきにくい。
それは『靭帯・腱』が書籍等では筋肉と同様ほどには重視されていない。
そんなことに起因しているのではと思える。


私が持っている解剖学の専門書にも靭帯はちょっとは載っているんです。
ですが動き方の質を意識するなら不十分な内容といえる程度です。


書籍『動きの解剖学』はそれなりにイラストはある。
だけこれくらいでは不十分だと私は感じる。


靭帯と腱を理解して関節機能を発揮させて骨格フォームを造るノウハウ、
のコンセプトの書籍があればどんなに武術やスポーツ、ダンサーなどに
多大な恩恵を与えることができるだろうか。


そう思えてならない。


施術に関してもそう。
長年にわたり膝や腰などに
慢性化した違和感があるような場合、
筋膜硬化状態のみで済んでおらず関連する靭帯部が硬化し石のようになる。
その石灰化靭帯部を緩めるには靭帯機能や状態を把握しておく必要がある。


ここにまでアプローチをしておくと施術成果が長持ちするんです。
筋肉だけをリリース目的にしている以上の成果が見受けられます。


慢性化した不具合を訴える方が月に一度程度のペースで通っていただいて、
それでも施術成果を積み重ねて先に進めるのは、
筋膜をリリースしているだけではなく
その下の靭帯や腱などのリリースを
含めて対応しているからです。


オステオパシーの書籍に『靭帯性関節ストレイン』という良書があるんです。
即効性ある有用なテクニックが多く重宝します。
ですが靭帯関連の図画がほとんどない。
見やすいイラスト表記にしたかったのでしょう。
そのおかげで技術を学びやすい感じではありますが、
靭帯について理解する機会を得られないことは残念。



靭帯について見やすい解剖学的な書籍としては
ムービングボディ 動きとつながりの解剖学』があります。