思いやり脳

とある本の紹介文を読んでいて。^^


タイガーウッズがトーナメントを決める大切なパットを相手が入れようとしたとき。
地位も名誉も優勝して勝ち星をいくつ並べられるかが評価になる。
負けて健闘をたたえられても賞金は減額されるためプロの名が泣く。


普通ならそんな場面では
「入るな!」とこころのなかで叫んでしまうだろう。


だけどタイガーウッズがこころのなかで叫ぶ声は「カップインしろ!」。


そのタイガーウッズのこころの叫びもむなしくカップからそれてボールは転がる。
そしてタイガーウッズが自らカップインして優勝。


ここでタイガーウッズが単なるお人よしであるならばカップインさせずに
はずしてやればいいのだ。
でもそんなことはしない。


ライバルに負けろとか不幸になれとか敵意や不平不満を
言ったり念じたり願ったりする。


もしそうしていたならばそのうらみやうらやましいやそねみなどの念が
自らの脳を支配してしまう。


誰かを憎んだり恨んだり不幸を願ったりしているうちは幸せになれない。


意識は自他を分け隔てしているはずが、
自己意識と客観意識とは交じり合う。


はじめは他人に対してもった感情だ。
だが心理学でいう集団意識があれば、
人々の潜在意識は互いに陸続きです。
波が運んだ送り込んだ意識は引き潮で自分の下へ帰る。


他者に敵を向けることで自分を敵視させてしまい、
気づいたら自ら受ける被害のほうが自分の脳を直接マイナスイメージに
支配させやすい状況であるから被害が甚大となる。


そう考えてみると、
他人に送る感謝ややさしさや応援の思いは、
自分に送る感謝ややさしさや応援になります。


タイガーウッズが送った相手に対して「カップインしてくれ」という願いは
誰も傷つけることはない。
気づけば自分の打つ番になったときも相手に願ったと同じ言葉、
カップインしてくれ」が脳内で共鳴しプラスの意識が切れない。
そんなところにもタイガーウッズの強さがあるといいます。


私たちの日常の意識の持ち方もこうありたいものですよね。