骨盤底筋部分の一次的な呼吸のしくみ

今日、施術中に『バイオエナジェティックス』という言葉が出てこなかった。^-^;


頭の中で「バイオ・・・なんちゃらかんんちゃら・・・」と、その後が出てこない。
密かに記憶術とか脳トレとかしないとまずいなと。




『バイオエナジェティックス』とは。


ライヒ博士の流れをくむボディワークです。
知る人ぞ知るという感じでしょう。^-^)
フロイト派と関わっていたこともあったが、
独自の手技、主張に傾倒。


ちょっとキワモノ的に語られることもある。


だが個人的には一定以上の有効打を打った
興味深い人物だと思って受け入れています。
こちら関係の出版本はほとんど読んでます。


書中にはいくつかのエクササイズが紹介されています。
そちらのエクササイズは試したことはないのですが。


しかし感情と筋肉のつながりなど
解説に納得しちゃうところが多い。


ここの着眼点がフロイト派とは一線を画す。


友達のボディワークをしている人に
ライヒが筋肉を扱い感情を蘇らせるボディワークの祖だ」と、
どこかの本で読んだことがあるというと眉をひそめられるのですが。



たとえば・・・
からだは嘘をつかない―うつ・不安・失感情、“からだ”からのアプローチ

からだは嘘をつかない―うつ・不安・失感情、“からだ”からのアプローチ』という本の中に、
次のような文章がありました。


『息を止めれば、感情は減少するか感じられなくなります。
強い感情が呼吸を刺激するのと同様に、
呼吸を活性化すると抑圧されていた感情が引き起こされます。』


健康を害している人のなかには、
息を無意識に止めていたり、
過剰にひそめていたりします。


ちょっと他の人よりも疲れやすかったり、
寝ても疲れが抜けなかったり。
自分の行動にも多少セーブをしてしまう。
そのような場合には、
肺活量があるなしというような呼吸の計測ではない方法で、
呼吸の質をチェックしてみる必要もあるでしょう。




意識的に息を止めているなら
意識的に息を再開もできます。


ですが無意識に停めていると、
その息を再開すること忘れる。


息を長期間止めるとどうなるか?



簡単に端折って言えば
骨盤底筋部分が動かなくなる。
骨盤底筋部分は恥骨側と尾骨側の両端にかけられたハンモック状の筋肉群。


このハンモック状の筋肉は、横隔膜が上下動するように上下動する。
それも横隔膜の上下動は骨盤底筋部分が上下動したら従的に動き出す仕組みになっています。


骨盤底筋部分が上下動して一次的な呼吸をしますが、
ここが動きを失うから横隔膜の上下動はしづらい。



つまり腹式呼吸練習法をがんばっていても、
骨盤底筋部分が動けない人は苦しみがわく。
長く続かないんですよね。
苦しくなって不快だから、
不快なことはできません。


途中で辞めてしまい、呼吸筋の状態が改善するほどの進展なし。


骨盤底筋部分が緩み筋肉のパワーを発揮させて上下することで、
下方にある地下水を汲み上げるような意識が体感をともないあるものです。
自由闊達でパワフル。
生命力の源でしょう。


そのことを日々体験している人は、それが普通です。
私が口で言えば、確かにそういったもんですよねと。
言葉が返ってきます。



ですが骨盤底筋部分が動きを感じられないし、
実際に動きが弱いかまったく止まっていたら、
それが感じられない。


だとすると呼吸とは生命で・・・といわれても、
「はぁ・・・そういったもんですか?」となる。
自分の体が体感していない状況下では共感できない。



胸郭が狭くなってて大きく膨張できないように固まっていたり、
その逆で広がって拡張された胸郭が小さくなれないで固まる。
肩が上に持ち上げられていたり、
首コリで喉が縮んでしまったり、
鎖骨下がしこりだらけであって
三角筋や大胸筋が凍てついたり。


そのような呼吸機能を低下させるような、
わかりやすいところばかりが呼吸に関しているものではない。



骨盤底筋部分が上下動していなければならないという仕組みを知らなければ、
なぜ、自分が呼吸が浅いのかとも考えられないこともある。
私どもは仙骨や恥骨部の状態を骨盤の開きや傾き等をみて
動的な様子から静止した状態までチェックすると
もうちょっとスムースに呼吸が出来るようになられるといいのになと感じます。


いきなり喉を押さえつけられたら息苦しくてたまりません。
ですが多くは呼吸が浅くなる過程は真綿で呼吸筋を締めたり喉を締めたり。
徐々にその締め付けが強くなっていく。
変化が穏やかでは不快感が強烈には感じられない。


「ちょっと苦しいけど、どうにかやっていけそう」
そう思えている範囲内での機能低減変化がつづく。


ちりも積もれば山となる。。。


自分がだんだん呼吸をしづらくなっていき、
現状で相当なダメージを受けているのにも
気づくことが出来るだけの不快感を感じる感覚器官までも麻痺をします。
ただ完全に麻痺しているわけではなく、
大脳までは不快感が達するのですが、
いつもの不快感だからここは無視して良しというめちゃくちゃなことを。。。


強制的に不快感を感じられないようになると
その副産物として感情の抑圧をして不快感を無視しようともしてしまう。


息を神様が仕込んだ設定レベルで機能していないと、
感情が不快感を無視するに使われるにつれて思うに任せなくなる。

不快感を感じていますが、
そこを気にしないように。
そうすることにも多大なエネルギーを浪費しつづけているのです。
これも慢性疲労の要因になるほどのものなのです!


感情や感覚機能面などが混乱させられてしまうと。
これも相当なエネルギーを使わせられて疲弊させられる複雑なダメージを心身に与え続ける。



そのようになると、
呼吸がしづらくて感情が抑圧を受け、
感情が抑圧を受けて辛いから呼吸を弱めて感覚をもっと遮断していく。
それが順繰りに深められていく負のスパイラルに乗っかってしまいます。


呼吸を抑制するときに使えるのが骨盤底筋部分を固めるという手段を人は取ります。


それは人間関係、職場、金銭問題、人生の不安など感情的なストレスが強くなっても、
こちらの骨盤底筋部分が固まりだしていく。


そうやって感情を抑圧していく過程があるならば、
じゃあ硬直した骨盤底筋部分をほどいてしまって
深い呼吸を取り戻させて感情の抑圧を減少させる。


そこで酸欠になって半ば解決を放棄して逃げ込む。
それを大脳に血液を与えて思考力を取り戻させて、
状況打開をはかるという寸法です。


ライヒの手技は驚異的な激痛だったろうと思いますし、切ないを超えた屈辱感もあったかも。


ですがライヒの実際にやられた手技がどのようなものであったことであれ、
私的には納得できそうな解剖生理学的な把握のうえでなされていたことが想像がつくのです。


ほんとうに大胆不敵なことをする人がいたもんだと、感心します。
^-^)



私的なことですが、
ボディチェックのときに
呼吸苦しそうですよねと施術者が言っても本人は気にせず。
変な脅かすようなことをいうよ〜、といぶかしがられます。^-^;


そうなるから、
ネガティブワードを告げるのは、
そうであるなしにかかわらず、
差支えが出ることもあるので
スルーしておいたほうがいい。


ただあまりにも呼吸器の抑制が強いと
ついつい言葉に出してしまうこともあります。




修行が足りませんね。


言葉の発し方の改善が必要だと思い反省します。

ただのちになって呼吸がその人本来の神様が作ったレベルに近づけば、
私がいい加減なことをいってなかったんだろうなとわかってくれます。


わかってみると、あのときのままでずっといたら、
人生がちょっともったいないのではと思えたという方もでてきたり。