先日、ボウエンテクニックというテクニックを習いに行きました。
こちらは筋膜リリースの手法ではなく、
ことさらに強い圧をかけてコリコリになった筋肉部分を緩めるものではありません。
先日習ってきたのは、
いくつかの定位置と定められた体のポイントを
指や人差し指の指先を使って、
数十グラム程度の軽妙ともいえそうな刺激を与えていく。
体が外界からや体内からの刺激を受け入れる受容器(=レセプター)に、語りかける。
そのような意識と言ってよいのだろう。
あくまでも筋膜を剥がす意識ではない。
そのセッションをしていて、
興味深い生理的な現象が内側に生じているということは、
以前に私がそのセッションを受けて理解することができました。
ちなみに痛みの発生には、
次の3つがあります。
ひとつは、カッターで指を切ったような場合に感じる怪我による痛みですね。
ふたつは、なんらかの原因で神経が障害を受けて感じる痛みです。
みっつは、対人関係などからくる精神的な不安や社会生活でのストレスが引き金になる緊張から生じた痛みです。
私が、こちらのボウエンテクニックのセッションを受けたときに一番感じられたのは、
3つめの、対人関係からくるストレスが不思議なほどリセットされたことで落ち着きが増したという経験です。
私が習ってきたボウエンテクニックのモジュール1のテクニックを数名の方にさせていただきました。
ボウエンテクニックの練習に付き合って頂けそうな方とは時間が合わないので、
自学自習で下地を考え深める座学中心になりがちですが、
練習を積まないといけないですよね。
施術中、ほぼほぼ途中で意識を失うように寝入ってしまい、
感想を聞いても「寝ていたからわからない」ということに。
ただ顔をみると、先程までの疲れがすっきりと拭えていた。
それが数十分でのセッション中の休息が、
4〜5時間の休息にも匹敵するという人も。
今回の講習内容はリラクゼーションが主ですが、
後続する講習ではさらに体の改善を促すものへと展開されるといいます。
たのしみですね。
私がボウエンテクニックのセッションの体験をさせていただいたのは
施術家の方にセッションを施したので、
日頃施術をすることで疲れているから、
静けさで体を癒やすセッションをおこなうと起きてはいられないのだろう。
しっかりとこちらのテクニックが身につけば、
脳梗塞後の片麻痺が改善する可能性がでてくるそうです。
ただそれも十分にボウエンテクニックの使い手になれなければ話にならないので。
ボウエンテクニックをなさる先生を呼んでくるというのもいい。
だが自分ができるようなものであれば、自分がそれを学んでみて、
実情を深く見聞理解してから判断すべきだろう。
そんな気持ちで、
今回、ボウエンテクニックの講習会に参加させていただきました。
それ以前に、講習会の開催間隔が広いため、
自学をせねば、前回の内容を忘れてしまう。
練習機会を増やすようにしていこうと思います。
いつも私の施術自体の構成が深層筋に届くまで緩めるというところに感覚や意識を合わせているため、
こちらの施術法をするときに、いつもの意識のチャンネルが開くと練習にならなくなってしまうので。
注意深く『触れ合気』の感覚を思い出しつつ、
まず基礎中の基礎を覚えていこうと思います。